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二枚目と三枚目

 この何枚目というのは歌舞伎の宣伝看板のことだったそうで、二枚目が色男、三枚目がお笑い担当の看板だったらしいですね。お前は三枚目半くらいだな、と言われそうですが、今回はそういう話ではありません。

 某シンガーソングライターさんのアルバム3枚目を聞いて気に入り、2枚目に進んだんだけど、両方とも質の高い曲ばかりで本当に感心した。偶然にこんな素晴らしい音楽に出会えるなんて、神も仏もこの世にいるな、と(w)。
 遊び心とユーモアに満ちた曲たち、悲しいはずの内容の曲でも、明るくオプティミスティックに楽しませてくれる。ポップミュージックはエンタメ、ってことを強烈に思い出させてくれます。お洒落でかわいい感じの楽曲の世界、それも作られた様式美的なものでなく、作品全体から滲み出てくる感じ、これは明らかにアーティストさんの精神世界なんでしょうね(良い音楽はみんなそう)。

 ’70~’80年代洋楽からの深い影響があって、しかして単なるフォロワーでもなく、ちゃんとJ-POPの伝統を踏まえつつ、その中で影響を消化してる感じ。このセンスの良さは抜群という他はない。
 3枚目が非常に完成度高かったので、2枚目はそこに至る実験作なのかと思ったら(曲毎にアレンジャーが変るので)、どうしてこれも面白い曲の詰まった良作でした。ただ、ここで試した可能性でクオリティが出たものを整理して、3枚目のサウンドに繋げたのだな、と続けて聞くとわかりますね。

 1曲目の詩なんかそれこそ70年代の歌謡曲の世界だし、こういう切ないのも今はなかなかないかも?しかしこれは鉄板。幽霊の曲には笑、そういうことかと、そして曲中の台詞、これも懐かしい&楽しい。3枚目の日本海溝曲にも笑いましたが(たぶんフレーズ思いついちゃったんだと思った)、まさかシリーズだったとは。

 よもや20代でここまでやるアーティストさんがいるとは。3枚目なんて全てセルフプロデュースですからね。もう参りました、というしかない。脱毛です、もとい脱帽です。ほぼ完成しつつある音楽世界、ギター女子枠から時速300kmで抜け出て、次のアルバムもとても楽しみな方。(ほら、おじさんなんかはレコーディング作品派だからさあ~)。

 例によってアーティスト名を書いてないわけですが、けしからんじゃないじゃないか、という皆様は、試しに電波を送ってみて下さい。受信できたら名前公開考えてみます。違うか。

 いやいや、冗談おいといて、このブログは数奇な事情から結構業界の大先達の方々のお目に留まっているようですが、こういう方々にこそ聞いて欲しい。プロ好み、音楽マニア好みのアーティストさんなのですわ。もちろん同年代のファンもたくさんいるが、もしプロモーションをそっち方面にやってないのなら、是非やって欲しいとさえ思います。自分くらいの年代の音楽マニアなら、これは知ったら絶対ファンになると思いますので。(これ自分が知らなかっただけで、みんな知っていたのかなあ?だとしたら不勉強を猛省)
 一ファンとして、ゆるりと応援しております。

(ヒントくらいは書いてみますか? とりあえず声はミッキーマウスかミニーマウスみたいなw そこまでじゃないか。キー高いですよ、初期の曲は低いとこギリギリで歌ってたようだ)。

雑誌について思うこと

 一応自分もかっては紙媒体に寄稿していたライターであったので(こっちは本名でやってた)、あの業界については多少何かいう見識(?)はあります。
 で、言わせてもらいますが、まあ雑誌なら雑誌ごとのカラーとか、もっといえば編集部の編集権もあるわけで、このあたりはあんまり部外者が何か言っても仕方ないってのはありまっせ。目次かあ、これも極端な話、下手をすりゃレイアウトの都合で記事のタイトルが短くなったり、インタビューの名前が入らないってこともあるわけで、あんまり目次は本質を表すってことはないです(特に雑誌は)。手にとってパラパラ見てもらうような作りですからね、あんまり雑誌で目次を見てこれ、って記事を読む人もいない想定。
 むしろ大切なのは表紙でしょうね、ここに名前が載るか載らないかは非常に大きい。というか目次はいわば“オマケ”で、表紙こそ雑誌の“顔”。書店で棚に陳列されたとき、お客さんが手にとってくれるかは売れ行きに直結します。ここの目立つところに名前が載るかで、編集部がどれくらい重要視しているかはわかる。
 そりゃビリー・ジョエルの「前」なんだから、しかも一番目立つ中心じゃないですか。これはかなり編集部の推しなんじゃないですか? 売れ行きを左右する名前だと判断しているということです。
 音楽業界もそうだけど活字業界も(最近はぐんぐん縮小してるが、どっちもかw)、業界なりの事情ってもんもありますので、そんな中かでも該当の雑誌は、かなり頑張っているんじゃないかなあ、自分も一度買ったことあったし。(今回も買ってきたが、数冊程度入荷してた。中々売れている感じ)
 ここは結構サブカルに全振りしている雰囲気なので、声優とシンガーソングライター業の葛藤、なんていうヤヤコシイ方(w)がもし存在するなら、そういう切り口の取り上げ方になっちゃうのは、まあ仕方ない。というか、バックナンバーで度々なつかしアニメを特集していますからね。

 そんな中で、読ませていただいた記事は、インタビューとともにそのあたりの事情に簡潔に触れつつ、その後の音楽活動、昔と今のトピックスを入れて、最後に再発のシティポップアルバム4作のことまで触れて、かなり良記事なんじゃないでしょうか。こりゃむしろご友人に自信満々で配れまっせ。
 目次から見てもらう手間を省くために、ポストイットでも挟んでおいたら良いです。

 とにかく、これは編集部としてはかなり「売り」としてフィーチャーしている記事だと思うので、貶められたと感じているなら完全な早とちりだと思いますよ。ファンは最後のポートレイトも嬉しいでしょう。

 今回は、元ライターとしてビシッと言った(笑)。