さりげない冒険的ミックス?

 例によって古い洋楽コンピのCDを仕入れて聞いていたら、またもや面白い発見。AORベストという、まあ名前からして80年代あたりの曲しか入ってないやつですわ(w)。

 クリストファー・クロス、この人は非常に美しいボーイソプラノのような歌声のアーティストでしたが、その大ヒット曲「セイリング」。アンプを通しただけのようなナチュラルな音のストラトのアルペジオが印象的な曲です。このストラトが手動ダブリング(つまり2回重ねて弾いている)なのは知っていたけど、今回じっくり聞いてみたら、大編成のストリングスがかなり面白いミックスなのに気付きました(チャンバーオケくらいの陣容)。
 だいたい定石だと、こういうストリングスはスケール感を出すために左右一杯くらいに広げて迫力を出すじゃないですか? こいつはなんと、モノラルか、ってくらいに中央に寄せてあって、これがまた曲全体のサウンドの中で非常にハマっててカッコイイんですわ。逆転の発想。
 この曲は、ちょっと内向的というか、インナーワールドな哲学的な詩の曲でもあるし、アレンジもそうなので、これはミックスした人がわかっててやったんだろうなあ。ちょっとクラシカルな感じがイイネな弦でもあります。

 こうなってくると、今時の派手なミックス処理でなくても、こういうさりげない処理だけでも(定位変えただけなので)、もう立派にアレンジの一要素だなあ、と思えてしまいます。
 リアルではありえない定位、他の楽器、例えばドラムのタム類も派手に左右に振ってあるし。ミックスをするときはついリアルに引っ張られがちだけど、あまり固定概念に捕らわれるのも良くないなあ、と思った次第。

 今月に入って急に気温が下がってきました、年末年始お忙しい方ばかりだと思いますが、皆様もどうかお身体にはお気をつけて。

深夜にテレビを見ていたら

 ETVで坂本龍一さんが出ていらして、たぶん音楽制作周りのドキュメントだったと思うけど、自宅スタジオらしき場所での不思議な光景。坂本さんがシンバルを2枚持ちながら、雰囲気のある家屋の廊下をやってきて、階段を下りて地下のスタジオに入っていく。(たぶんニューヨークのご自宅兼スタジオでしょうか?) スタジオ内で、スタンドに乗せたシンバルの端に、バイオリンの弓を当てて「弾いて」鳴らす。実に不思議な音でした。鳴ったシンバルを指で触ってミュートしたり。
 あと大き目のグラスにマレットをこするように当ててその音を探ってみたり。
 譜面を書くときはスタインウェイのピアノの前なんですね。DAWでなく鉛筆で五線譜に。といってスタジオ内にコンピュータもありますが。シンセも、あれはプロフェット6かなあ?電源入っていたので、すぐ音が出せる状態。
 このスタジオもほぼメジャーレーベルのスタジオのような設備。もちろんスタッフは雇われていると思いますが、これを運用・運営していくのはかなりの労力が(そして資金も)かかるだろうなあと、いらぬ心配を(w)。
 あ、あとエレキギター(ストラトかジャズマスターだったか)を、探るように弾いていたり。
 坂本龍一さんといえども、こうやって着想やら曲想を練る時間には、様々なことを試されるのだなあと、ほんの数分見ただけの印象ですが。時間がなくてそこしか見られなかった、しかも音を絞っていて台詞の部分をあんまり聞けてない。残念。
 再放送があったら見てみよう、と思って調べたら、これなんとドキュメンタリー映画だったのですね。「CODA」というタイトルでした。
(前半憶測で色々書いてしまったが大丈夫かなあw)

 音楽制作は究極的には孤独な作業なのだなあ、と断片的な映像だけを見ていてもわかる構成でした。まあ今の時代、だんだんそうなってきた、ともいえるかとは思いますが。結局昔の作曲家もピアノに向かって一人で作業していたわけです。
 最終的には、突き詰めたところからしか、曲は湧いてこないのではないでしょうか。ふっとフレーズの断片が浮かぶときも、たぶん間違いなく独りでいる時。面白いですね、これほどまでにたくさんの人々と長い人生で関わられてきた大作曲家・プロデューサーなのに、制作のほんとの現場では孤独に音楽に立ち向う。
 様々なことを考えさせられました。

最近の出来事

 先日かみみゃーず(上前津・名古屋限定)辺りを深夜車で走っていたら、後ろから来たのが無灯火車。以前も書いたが車色は黒で、迷惑行為を楽しんでいる典型的なやつ。つまり、他の車や歩行者をギョッとさせるのが目的なわけ。その証拠に、そのまた後ろから来た車や対向車に何度かパッシングされても知らん顔。これ、意外と取り締まりに引っかからないんだよね、なんでかというと「目立たない」迷惑行為だから。逆に電飾バンバン大音響のド派手車だったらすぐ見つかるだろうが(w)。困ったなあ、危ないなあと思いながら(追突されたらかなわん)、コンビニがあったのでそこへ一旦避難。通り過ぎるのを待っていたんだけど、なぜかなかなか来ない。何だろうとそちらを見てみると、脇に寄せて車を止めており、その後ろからドアを開けて降りてきたのはお巡りさん。なんとパトカーだった!(笑) 慌ててライト点けてたがもう遅いよな。こいつらはいつもパッシングされても余裕で無視してるから、気付かなかったんだろう。悪いことはするもんじゃないです、警察優秀だね~見直した。

 ブラックフライデーが来ました。今年は買うもの決めていたから割とササッと終わってしまった。サンプリング音源類はなかなか値段下がらないんだけど、それでもこの時期だけは大盤振る舞いのところが多い。お財布の中身と今の自分にこの音源は本当に必要か?という点を熟慮しつつ、もう少し楽しんでみます。って割と年末年始までバーゲン続くんだよね。

 夜コンビニに入ったら、例によって店員さんは日本語カタコトの外国人の方で。最近はもうどこも国際色豊かですね。それはいいんだけど、レジで待ってたら足元に「シュググググ」みたいななんとも言えない音を立てて迫ってきた物体があって。ルンバの親玉みたいな巨大なロボット掃除機でした(笑)。避けてくれる気配がないのでこちらが移動したが、これぶつかるまであちらは避けないんじゃないか? お年寄りや子供は危なくないかなあ。寝ころんだ大型犬位の大きさなので特に子供は危ない気がする。何にせよ省力化と移民で日本の未来を暗示してる…かも(?)。

 ふと思う、自分が30歳の時。何をしてたかなあ。何も考えてなかった気がするなあ。もう25年前のことだから。でもライター仕事を始めたのがこの何年か前だったはず。一応、この時代は夢を叶えたひとつの段階でした。まさか四半世紀後に音楽の仕事を始めるとは思ってもみなかった、今はもう夢とかどうとかの段階はとっくに過ぎてしまっています。何だこれはパラレルワールドか。いずれにせよ30歳は今の時代、まだ青春真っ盛りですよ。色々悩んでビッグになりましょう。人にどうこうアドバイスできるような人間では到底ありませんが。
 ちなみ、あと25年は音楽を作り続けるつもり。冨田勲先生は80歳を超えて現役でいらしたので、もちろん何ひとつ届かないがせめて年齢だけは目標にしたい(w)。

エロいミュージシャン

 何気なくYoutubeを見ていたら、原信夫とシャープス&フラッツの「シング・シング・シング」の動画が出てきて、これは見たい!とクリックしました。

 演奏は流石、もうビッグバンドジャズの最高峰という感じですが、コメント欄の皆さんが「エロい」って言っていて思わず笑ってしまった。曰く、大人の色気が溢れている、中高生が頑張ってますみたいな演奏とは大違い、どうやったらこんなにエロくなれますか、だそうです(w)。
 確かに、この円熟のプレイ、言われてみればエロいとしか表現しようがない。シャープス&フラッツは2010年に、バンマスの原さんがご高齢になられたこともあり活動停止していますが、若い子たちにネットでこんな風に言われていると知ったら、原さん始めメンバーの皆さん喜ばれるだろうなあ、と。
 しかし大人の色気とは、まさに言い得て妙。コメントは楽器をやっている人が多そうな印象だけど、だからこの演奏の価値が伝わるんでしょうね。
(海外から英語コメントも一杯!やっぱりこの凄さインターナショナルですわ)

 シャープス&フラッツはジャズナンバーだけでなく、歌伴も超一流だからなあ。こんな人たちが歌謡曲の伴奏をしていたんだから、そりゃ曲も売れるわけっすわ。
(ちなみに、インスト曲をやるときとは別の難しさが歌伴にはあるようで、必ずしもいいインストバンドが良い歌伴ができるわけでないようです。別スキルということです)

 そういえば美空ひばりが20代のときに吹き込んだジャズアルバムがあるんだけど、これ最初ラジオで聞いたとき、英語の発音も綺麗だし、「ん。ドリス・デイかな?にしては録音が新しいな」と思ってて(w)、まあ美空ひばりさんと知って仰天したんだけど(本当に天才!)、伴奏なんかどう聞いてもニューヨークの超一流ビッグバンドとしか思えなくて。もちろんシャープス&フラッツでした。ジャズマニア捕まえて音聞かせてクイズ出したらいいと思う、絶対わからないですよ。本格ジャズシンガー&東海岸ビッグバンドそのものなので、この録音は。
 いやーレベルが高い人には同レベルのバックバンドがつくもんですよ。すごいよね。

二枚目と三枚目

 この何枚目というのは歌舞伎の宣伝看板のことだったそうで、二枚目が色男、三枚目がお笑い担当の看板だったらしいですね。お前は三枚目半くらいだな、と言われそうですが、今回はそういう話ではありません。

 某シンガーソングライターさんのアルバム3枚目を聞いて気に入り、2枚目に進んだんだけど、両方とも質の高い曲ばかりで本当に感心した。偶然にこんな素晴らしい音楽に出会えるなんて、神も仏もこの世にいるな、と(w)。
 遊び心とユーモアに満ちた曲たち、悲しいはずの内容の曲でも、明るくオプティミスティックに楽しませてくれる。ポップミュージックはエンタメ、ってことを強烈に思い出させてくれます。お洒落でかわいい感じの楽曲の世界、それも作られた様式美的なものでなく、作品全体から滲み出てくる感じ、これは明らかにアーティストさんの精神世界なんでしょうね(良い音楽はみんなそう)。

 ’70~’80年代洋楽からの深い影響があって、しかして単なるフォロワーでもなく、ちゃんとJ-POPの伝統を踏まえつつ、その中で影響を消化してる感じ。このセンスの良さは抜群という他はない。
 3枚目が非常に完成度高かったので、2枚目はそこに至る実験作なのかと思ったら(曲毎にアレンジャーが変るので)、どうしてこれも面白い曲の詰まった良作でした。ただ、ここで試した可能性でクオリティが出たものを整理して、3枚目のサウンドに繋げたのだな、と続けて聞くとわかりますね。

 1曲目の詩なんかそれこそ70年代の歌謡曲の世界だし、こういう切ないのも今はなかなかないかも?しかしこれは鉄板。幽霊の曲には笑、そういうことかと、そして曲中の台詞、これも懐かしい&楽しい。3枚目の日本海溝曲にも笑いましたが(たぶんフレーズ思いついちゃったんだと思った)、まさかシリーズだったとは。

 よもや20代でここまでやるアーティストさんがいるとは。3枚目なんて全てセルフプロデュースですからね。もう参りました、というしかない。脱毛です、もとい脱帽です。ほぼ完成しつつある音楽世界、ギター女子枠から時速300kmで抜け出て、次のアルバムもとても楽しみな方。(ほら、おじさんなんかはレコーディング作品派だからさあ~)。

 例によってアーティスト名を書いてないわけですが、けしからんじゃないじゃないか、という皆様は、試しに電波を送ってみて下さい。受信できたら名前公開考えてみます。違うか。

 いやいや、冗談おいといて、このブログは数奇な事情から結構業界の大先達の方々のお目に留まっているようですが、こういう方々にこそ聞いて欲しい。プロ好み、音楽マニア好みのアーティストさんなのですわ。もちろん同年代のファンもたくさんいるが、もしプロモーションをそっち方面にやってないのなら、是非やって欲しいとさえ思います。自分くらいの年代の音楽マニアなら、これは知ったら絶対ファンになると思いますので。(これ自分が知らなかっただけで、みんな知っていたのかなあ?だとしたら不勉強を猛省)
 一ファンとして、ゆるりと応援しております。

(ヒントくらいは書いてみますか? とりあえず声はミッキーマウスかミニーマウスみたいなw そこまでじゃないか。キー高いですよ、初期の曲は低いとこギリギリで歌ってたようだ)。

ビートルズを聴いて育った世代

 「ビートルズを聴いて育った世代」の音楽を聴いて育った世代…。はい、まあずばり我々くらいの世代ですねえ。ややこしいけど、自分が高校生くらいの時は、ビートルズはリバイバルで流行ってました。といってまだ解散から10年程度しか経っていなかったが、もう古典扱いだったなあ。当時既に神格化されており、ジョンがあの時こう言ったとか、アビーロードの真実はこれだとか、色々とドヤ顔うんちくがメディアに載ってました(キミも友達に差をつけろ!的な←昭和だな)

 自分はELO(Electric Light Orchestra)という英国ロックバンドが好きだったのですが、ここの盟主ジェフ・リンも、当時そんなこと言われてなかったのに、渡米してなんとジョージ・ハリスンをプロデュースして大ヒットさせてからは、度々影響を取り沙汰されるようになった。確かにR&Bっぽいロックとシンセ+クラオケの融合という、ある種闇鍋サウンドは、最後期のビートルズに通じるものがあったかも(あるいは続いていたら…)。
 QUEENなんかも影響下ですね、どっちも英国だし。ただね、その種の言説はビートルマニアの方々が昔はよくしていたが、贔屓のひきたおし的な面もあって、「ビートルズも」聴いて育った、というのが実際は正解なような気がする(w)。

 まあ60年代洋楽ってのが特別なものだったはわかりますが…。それっぽい2枚目の白いやつが、結果についてはアーティストさんが必ずしも満足してるわけじゃなかったと聞いて、そうかと。今聞くと面白いけど、商業的に考えたら当時のリスナーは驚きますわな、それは。業界でも同じ反応だったとのこと。プロデュースは難しいなあ。

 そういやELOはシンセのサウンドセンスも抜群に良かったなあ、きらびやかな音が印象的、他のどこのバンドでも聞けなかったような音。一度音楽界がデジタルシンセショックに見舞われた時(デジタル導入期)、従来のアナログ機の音が全部古臭く感じられた時代があったのですが、そんな中でもELOの音だけは全く色褪せず。バカ売れしていたバンドなのでスタジオワークの時間は少なかったはずなのに、一体どんな魔法を使ったのか。これなんか、ビートルズに同じことをやれといっても無理でしょう(w)。5人目、あるいは6人目を召喚するしかない。
 ELOはどんな機種を使ってたっけか? ARPの名前はどっかで見たがする。あと、ブリティッシュロックバンドらしく、KORGも結構使っていたような(いぶし銀で太い音が英国の好みに合うらしい)。
 わてもシンセ教室に通って早く音を出せるようにならなくちゃ。LFO→VCO→VCF→VCA←ADSR 今度のシンセはなんと2VCOで和音が出るらしいぞ。ようやくカセットデッキでピンポン録音しなくて済む。ヤングにわからない話でごめんね。
(昔は楽器屋主催のシンセ教室がよくあったんだよなあ、もちろん購入を期待しているわけです、結構な値段だったので。今のソフトシンセじゃ値段的に合わないよなあ、全部オンラインの動画コースになるわけだw)

原始的プロモーション?

 特にインディーズのアーティストさんだと、プロモーション(宣伝)の方法にはいつも悩まされてるんじゃないでしょうか。どこかに所属していれば事務所やレコード会社が基本やってくれるわけで、そうでないと自分でやらないといけない。(って、今はネットについてはSNSで自力で、って方式になってきますね。個人アカウントでやった方が、ファンにも喜ばれる)。
 そうすると、あとは活字メディアや映像メディアってことになるけど、さすがにTV等でやるのは個人では無理なので、あとは(衰退しつつはあるが)活字メディア、ってことになるのかなあ?(Youtubeを除けば) 具体的には雑誌ですね。

 それで思い出したんだけど、自分が本を出したときは、関連の雑誌メディアに一杯献本して、書評欄などで取り上げて貰えるようプロモ活動したなあ。当時はまだ活字も物凄く元気で(商用インターネットの初期)、その後の反応はあんまり良くなかったが(w)。ぶっちゃけ、雑誌編集部には書評目当てで献本が一杯来るわけです。全部に目を通している時間もない。
 これなんかあくまで「プロモ」なので、例え酷評でも取り上げて貰えればめっけもの、っていう姿勢でした。これは活字業界特有の意識かもしれませんが、世に出た作品をどう評価するかは評価者の自由、そんなところまで介入したら言論統制みたいになるから、ってのがあります。

 音楽業界のメディアなんかはどうなんだろう。ゲラや写真まで見て徹底的にコントロールする人と、大まかな方針さえ教えてもらえれば自由にやって、っていう人の両極端じゃないかな? 企業の取材なんかは広報部に厳しくチェックされますよね。今は音楽系もあんまり自由にやれないのかなぁ? それでも批評系のメディアは、パブ記事(一般記事を装った広告記事)でない限り、自由なんだろうなあ。これはロックやジャズの専門誌だとそうですね(クラシックもか)。

 脱線しまくったのでプロモの話に戻すと、インディーズの場合、音楽雑誌の編集部に挨拶状(+宣材)を添えて新譜CDなどを送ると、ニュース欄やうまくいけばレビューで取り上げれてもらえる可能性はありそう。その場合も、やはり昔メジャーでやっていたとか、ある程度の知名度・実績は必要でしょう(その方が載る可能性は上がる)。ただレビュー等でこき下ろされても耐えられるような図太い神経は必要です(w)。それがいやならお金を払ってバブ記事にしてもらうしかない。まあどっかの業界で昔あったゴールドディスク商法ですね(笑)。

 こんな情報過多の時代なので、まず名前や活動実態を知ってもらわないと、どんな良い音楽をやっていても世の中に広まるということはまずない。名前を出すパブリシティと割り切って、雑誌にCDを送ってみるのもひとつの方法かもしれません。反応なかったら次は別の雑誌に、ということ。

 あと、元ライターなのにこんなこと言うのもなんだけど、今の時代はあんまり活字のレビュー内容を気にしなくてもいいんじゃないかなあ? そこまで信じ込む人っていない気もするし、むしろアマゾン等のレビューの方が影響力あったりね(笑)。だから、プロモの活字チャンネルって割り切っても良いと思います。僕らの時代は、まだかなり強い活字信仰があって、実際影響力ありましたからね。

 結局、良い音楽をやっているという事実が大事なので、どんと構えていればいいんですよ、特にキャリア長い人とかは。
 ま、この程度のプロモ活動は皆さんもうやってるかもしれないなあ。

雑誌について思うこと

 一応自分もかっては紙媒体に寄稿していたライターであったので(こっちは本名でやってた)、あの業界については多少何かいう見識(?)はあります。
 で、言わせてもらいますが、まあ雑誌なら雑誌ごとのカラーとか、もっといえば編集部の編集権もあるわけで、このあたりはあんまり部外者が何か言っても仕方ないってのはありまっせ。目次かあ、これも極端な話、下手をすりゃレイアウトの都合で記事のタイトルが短くなったり、インタビューの名前が入らないってこともあるわけで、あんまり目次は本質を表すってことはないです(特に雑誌は)。手にとってパラパラ見てもらうような作りですからね、あんまり雑誌で目次を見てこれ、って記事を読む人もいない想定。
 むしろ大切なのは表紙でしょうね、ここに名前が載るか載らないかは非常に大きい。というか目次はいわば“オマケ”で、表紙こそ雑誌の“顔”。書店で棚に陳列されたとき、お客さんが手にとってくれるかは売れ行きに直結します。ここの目立つところに名前が載るかで、編集部がどれくらい重要視しているかはわかる。
 そりゃビリー・ジョエルの「前」なんだから、しかも一番目立つ中心じゃないですか。これはかなり編集部の推しなんじゃないですか? 売れ行きを左右する名前だと判断しているということです。
 音楽業界もそうだけど活字業界も(最近はぐんぐん縮小してるが、どっちもかw)、業界なりの事情ってもんもありますので、そんな中かでも該当の雑誌は、かなり頑張っているんじゃないかなあ、自分も一度買ったことあったし。(今回も買ってきたが、数冊程度入荷してた。中々売れている感じ)
 ここは結構サブカルに全振りしている雰囲気なので、声優とシンガーソングライター業の葛藤、なんていうヤヤコシイ方(w)がもし存在するなら、そういう切り口の取り上げ方になっちゃうのは、まあ仕方ない。というか、バックナンバーで度々なつかしアニメを特集していますからね。

 そんな中で、読ませていただいた記事は、インタビューとともにそのあたりの事情に簡潔に触れつつ、その後の音楽活動、昔と今のトピックスを入れて、最後に再発のシティポップアルバム4作のことまで触れて、かなり良記事なんじゃないでしょうか。こりゃむしろご友人に自信満々で配れまっせ。
 目次から見てもらう手間を省くために、ポストイットでも挟んでおいたら良いです。

 とにかく、これは編集部としてはかなり「売り」としてフィーチャーしている記事だと思うので、貶められたと感じているなら完全な早とちりだと思いますよ。ファンは最後のポートレイトも嬉しいでしょう。

 今回は、元ライターとしてビシッと言った(笑)。

音感について

 作曲家と称しているからは当然かと思いますが、ボカロ曲を書いていた時代よりは、確実に準絶対音感的なものがついてきてる。
 まあしょうもない自慢っぽいけど、聞いて下さい(笑)。つい先日、日本が誇るインストのフュージョンバンド、カシオペアの名曲「ギャラクティック・ファンク」を、ふと思い返してたんですよ。
 長年活動しているバンドなので、幾つかバージョンがありますが、1982年にリーリトナー・バンドとがっぷり四つに組んでセッションしたアルバム「4X4」に収められていたやつ(どうでもいいが煩雑に80年代話が出てくるブログだなw)。延々とソロ回し、いわゆるバトルというやつがあるんですが、あのバックのコード(進行)。あれってずっとディグリーの「I」っぽいな、と思って。しかもあのコードって、テイストがなんかEっぽいけど違うかな? と。

 ここでカシオペアのリーダー、野呂一生さん監修のギタースコア「Best Selection」という伝家の宝刀を参照するわけです(自分なんかからすると、まさに神様レベルの音楽家)。公式スコアです。……これがね、ずばり合ってたんですわ。
 ワイもなかなかやるな、と(笑)、まあ自画自賛ですよ。
 たださすがにテンションまではわからなかった、「D/E」だそうですね(オンコード表記でなく、アッパーストラクチャー・トライアド=2段重ねのコード表記)。普通の書法だと「E7(9,11)」ですか。
 まあ長年聞いていた曲なので(今でも聞いている)、わかりやすかった、ってのはある。
(しかもこの曲、実はレコードには公式バンドスコアが付いていた。なぜか長年ミッドマンハッタンのスコアだと思っていたw 何を見ていたんだろう……当時は一杯#がついていて難しいなあとしか)

 コードのテイストやフレーバーで、これはメジャーセブンスとかディミニッシュとかオーギュメントだな、ってのはもう直感的にわかる。曲をずっと書いているとこういう感覚がついてくるんだな、と判りました。
 これはテンションについてもいえて、9/11/13あたりはかなり判る。オルタードテンションになるとちと難しいが。複数ってのも無理かなあ、これはもう聴音の技能になってくるかもしれませんが。
 基本的なところで、V7-IVなんて進むと、どうも落ち着かなかったり(音楽の流れがぶちっと切れた感じがする)、V7sus4-IVならアリだけど。こういうコード進行感も結構前についた。あと禁止系テンションもダメね、結局アレンジの時、音が当たって気持ち悪くて直す羽目になる。だから音楽理論というのは本当によく出来ているんだな、と。

 しかしこんなことを自慢気に書いているようじゃ、まだまだですか(w)。我←加油!

デモ曲追加・アジアンエスノロック

ここでまたもデモ曲追加です。

「六弦ワンダネス」

 予告してた、アジアの民族楽器をアレンジに取り入れた曲。地域はバラバラなのでちょっと闇鍋っぽいですが。今気づいたが無国籍料理っぽいな、これ。トルコのバグパイプだけは手持ちがなかったのでスコットランドから借りました(笑)。(バグパイプ類も世界に分布してるんですね、東欧にもあったと思う)

 今回はsantamayukoさんに歌って頂きました。お洒落ロックな感じの仕上り。

 例によってミックスの苦労。まず民族楽器の定位が決まらない(w)。ギターやピアノなら定石はあるが、民族楽器はサンプルなし、みんなセンターじゃ破綻するしねえ。種々試行錯誤。2mixでいい感じの音圧とダイナミクス変化(サビへの盛り上がり)が出たので、マスタリングはほぼそのまま、やっぱこれが理想。