月別: 2019年4月

デモ曲追加・新概念「Cute AOR」

 新曲追加です、早速いきましょう。

「The days I believe」

 ’70年代ソウル色がありつつ、しかも全体としてはコンテンポラリーなAORを狙った曲。今回は「えかたん」さんに歌って頂きました。
 歌詞からはたぶん、「失意・敗北」からの「再生」みたいな方向だとわかっていただけると思いますが、非常に若い感性のかただったらしく、あんまり喪失感というところは出ずに、「未来・希望」な色が濃厚に出てて軽いショック(?)。ここのデモ曲は、歌って頂く方とのコラボレーションだと思っているので、こういう面白い化学変化なら大歓迎。

 で、このブログで何度か言っていた「Cute AOR」だとは想定してなかったのだけど、ボーカルのカラーで、まさに「それ」になってしまった感。

 ミックスは良い感じの仕上がり、結局最終的にはアレンジがしっかり考えてあれば、音圧も出るし帯域の被りもないし、どんどんやることが少なくなっていく。
 といいつつ、ハモンドオルガンです。低音が被りました、ベースとかなり。バスドラとの被りはいつものようにあらかじめ回避したが、最終工程までいって、まだなんか被っていると思ったら、ハモンドの低音が結構長い音符で鳴っているので、全編。音は目立たないのですが、存在感はしっかり。あまりEQを弄ると音質が犠牲になるので、今回はダイナミックEQで逃げました。ベースが鳴るとオルガンの低域だけEQを絞るようサイドチェイン。

 次の時代が、よき時代になることを願って。…なんて取ってつけたようなことを(笑)。もう平成なんかには任せておけない、昭和バブル世代が大暴れしますので。

今ごろ「令和」に乗っかる

 もう新元号までカウントダウンですが、昭和が終わった直後は美空ひばりや手塚治虫が亡くなって、「ああ本当に一時代が終った」なんて言われてましたね。とうとう自分のような昭和生まれは、化石のような存在になる時代がきました。ちょうど昭和の時代に明治生まれがされていた扱いと、同じような感じでしょうか(w)。ご同輩の皆様、新時代に負けないよう、お互い元気にやりましょう。

 ところで、今回は令和がどういう時代になるか、平成が始まるときにあった出来事を振り返りつつ考えてみたい。一番象徴的な出来事です。少し(毒)電波が混じりますのでヨロシク。

 「平成」が始まるとき、今回と同じように政府による新元号の発表会見が行われましたね。当時の官房長官は小渕恵三で、後に総理大臣になる自民党の政治家でした。
 ここであるハプニングが起きたのをご記憶の方もいらっしゃるのでは。なんと小渕長官は、自信満々に「平成」と書かれたボードを、上下逆に出してしまったのです! 記憶では集まった記者から即座に失笑が漏れ、小渕さんもやっちまった、みたいな照れ笑い、それでまたボードを出すところから仕切り直したと思いました。(ニュースでこの面白映像は何度も流された)

 今回、この映像が残ってないかとYoutubeを調べてみましたが、見つかりませんでした。まさか記憶違いじゃないよな?と思いましたが、静止画像は見つかりますね、上下逆のやつが。一瞬アイコラかと思ってしまいますが、これは本物です。検索すると、ブログやQ&Aサイト等で、同じようなことを書いている人もいるので、当方のマジボケということでもないです、事実です。

 いいですか皆さん、日本にとって大事な新元号を上下逆ですよ!?(机ドン) 当時「平成」が発表されて、なんだか平凡で味気ない元号だなあ、なんてのが巷の空気だったと思いますが、それはそれとして、上下逆にカメラの前に出されたことは、笑い話にこそなりはすれ、それほど話題にはなりませんでした。むしろ平和なエピソード扱い。
 しかし上下逆……よく考えたら不吉だとは思いませんか? 真っ逆さま、転落、凋落、崩壊……元号が逆向きだったことは、実には大きな意味があったかもしれません。

 怖ろしい事実をお話ししましょう。平成が始まったのは1989年、バブル経済の最後期でした。バブル崩壊が始まるのが1991年とされています。そうです、当時世界で最も豊かだったバブル日本が、新時代に全てを失いどん底まで落ちていくことを、平成逆さボードは予告していたのです(電波ゆーん)。

 いかがですか、こう考えるとちょっと怖くなってきませんか? 東日本大震災を始め、災害もたくさんありました、そして原子力発電所の爆発という、未曾有の大事故まで引き起こしました。オウム事件もありました。デフレが止まらず、世界がうらやむ終身雇用は崩れ、いまは非正規ばかり、経済はズタズタでどうやったらまた復活できるか、誰にもわかりません。安い労働力のために、自民党は移民政策を強制導入しました。国のカタチが変わるような大激変、大転換、大崩壊を経験しました。まさにアップサイド・ダウン、上下逆のような30年だったではありませんか。

 官房長官という位置は、最高権力者でもなし、ちょうど政権の巫女(=神託を告げる者)のような立場なのかもしれません。

 平成……語感とは裏腹に、激動の時代だったといえると思います。ただ変化の方向が下降一直線で、しかも長い時間をかけて起こってきたので、あまり皆認識できてないだけかも? 戦争こそなかったが、昭和並みの激変だったといえるでしょう。

 そして、「令和」がどんな時代になるか、ここでも官房長官の記者会見の様子から予想してみましょう。史上初の「官房長官会見史観」です(笑)。

 菅官房長官の会見は先頃行われたのでまだ記憶に新しいところですが、怖ろしいことに、この時もハプニングがありましたよね。そう、上下逆でこそ無かったのですが、長官の掲げるボードを、NHK中継の手話のワイプが隠してしまったのです! 見事に隠しました、そして気付いた(?)長官は、慌てて別の位置に掲げたり、あちこち移動させて、大変でした。

 ……さあ、これまた怖ろしいことが起こる予感がします。なんだと思いますか? というか、どんな電波な予想をしたと思いますか?(笑)
 私の予想はこうです。

「手話」→「シュワ」→「シュワルツェネッガー」→「ハリウッド」→「アメリカ」

 …真面目に聞いてて損した、とか言わないでね(w)。今回こういうノリだから(←いつもだって?)

 早い話、アメリカによって日本は邪魔される、新時代の輝きはシュワ=米国によって隠されてしまうと、この出来事を解釈しました。

 どうです? 割と説得力あるでしょ。トランプによってムチャクチャな対日要求がされるようになり、あれはパンドラの箱だったので、一旦日本が奴隷扱いしても言うことを聞く、となれば、たとえトランプが退陣しても、今後も続くとみていいでしょう。
 アメリカにたかられ、虐げられ、ますます衰退していく日本が見えます……脳内水晶玉のなかに。そんな日本は、なんとか輝きを取り戻そうと、あちこち外交で逃げようとする(それが菅長官がボードをあちこち動かした意味)。中国・インド(左)だったり、ロシア(上)だったり、オーストラリア・中東(下)だったり、南アメリカ(右)だったり……それでうまく行くでしょうか。結局それ令和が終ってみないとわかりません。結局元の位置にボードが戻ったようなので、これまた衰退していくアメリカに道連れにされるのか。

 かなり国として「今後の身の振り方」みたいなところで、方向が定まらない時代になるのでは。これまた混乱と激動の時代という気がします。いってみれば乱世です。

 まあこういう予想は、シュワの件を持ち出さなくても、今の状況だけみてもわかるのですけどね。
 国の破綻へ一直線か、はたまたどこかでV字回復できるのか。
 どうです? 考えようによっては、面白い時代になりそうです。

 ひとつだけ希望があるとすれば、日本にやってきた移民が日本社会を「政府の言いなり」の奴隷思考から解放することですが、これは権力者は歓迎しないでしょう。(こんなところも「外圧」頼みか?)

 音楽のことでいえば、移民が生活に余裕が出来て音楽をやり始めた時、日本発の闇鍋ワールド電子フュージョン音楽が生まれる可能性はあるかもしれない。
 どちらにしても、何も考えずにのんべんだらりと過ごしていると、たちまち上級国民の餌食になり身ぐるみ剥がされる、そんな時代がやってくる気がします。
 気を引き締めてまいりましょう、なんせ僕らは音楽を作り続けねばならない。そうでしょう?作曲勢の皆様。

(追記:映像を見直したら、わざわざワイプの出ているところへボードを持っていっていますね。自分からアメリカ追従…そしてワイプには日章旗が! アメリカ+行き過ぎた国粋主義に注意しろ、ということでしょう)

記事公開停止のお知らせ

 実は、まだ残っている昔のseesaaにあったブログの記事を、3から4本だったか、公開停止にしました(削除はしていない)。音楽系の記事で、しばらく前から気になっていたものだけです。5年以上前のものだったと思います。

 というのは、この何年かで、自分の立場が大きく変わってしまってですね、昔は純然たる音楽ファンでありリスナーだったわけです。音楽界とは無関係ですよね(=素人)。ボカロ曲書いてるようなうちはまだ良かったのですが、こうして曲がりなりにも作曲家という立場になって、業界の片隅に足を踏み入れさせてもらってですね、そうするとインサイダーですから、アーティストやミュージシャンをはじめ業界の皆様方について、気軽にあれこれ言うのはどうか……という感じになってしまった。全員雲の上の大先輩ばかりですから。もう立場が180度違ってしまったのですね。それで、素人時代に書いていたことで、今インサイダーとしては拙いなこの書き方は……という記事があって。それをサスペンドしたってことです。
(呼称ひとつにしても、リスナーとしてはあまり気軽に**さんなんて言うのも馴れ馴れしくて変だが、インサイダーとしては絶対「さん」付けですからね)

 そんなこんなで、昔からこのブログを読んでいるような方(そんな暇な人いるのかなあ?w)ならその辺り分かって貰えるだろうけど、最近ここを知って、万一過去の方に遡った方は、「こいつ駆け出しの癖になんで大先輩をこんな風に書いてるんだ」なんて思われるかもしれませんし、誤解や失礼があってはいけないと思い、遅まきながらこうした処置にしたってことです。また悪いことに(?)、元ライターだったので面白おかしく書いている箇所があるのですわ。特にそれが酷いと思われる記事、3~4本です。
 くどい説明ですが、これが理由です。修正で済まそうとかとも思いましたが、それも色々差しさわりがありそうなので、思い切って。ライター専業だったら、まずこんなことはしないけど、今は音楽制作をしているので、気を遣っています。

(その割には最近も色々書いてるじゃないかって?……これでも最大限配慮しているのです、まあ苦情は受け付けますが)(汗)

 それで、その苦情の件。公開停止にしてけしからんじゃないか、というクレームは受け付けますが、関係者の方からのみとさせて頂きます(汗)。……まさか読んでないと思いますが……万一、消すなという方が見えましたら、お詫び&事情説明とともに復活させますので。

 どうも最近、このブログは結構読まれている感触があり、特に業界のごく一部で話題になっているという風の噂(毒電波ともいう)がチラホラ……。
 こりゃ昔の書き込みで拙いのがあったなと思ってて、ようやく対策しましたということです。

 噂は事実じゃないと思いますが、もし、もしですよ?読んでいるアーティストやミュージシャンの方が見えましたら、こんなブログ見て暇つぶししてちゃダメっすよ。日本の、いや世界の音楽シーンを前進させる活動にぜひ戻って下さいね。

 ふいーぃ、これでようやく肩の荷がひとつ降りた。今後も堅実に、着実に、1曲1曲心に響く曲を書いてまいります。業界の皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(追記:更に10件ほど公開停止。これホント冷や汗ものですわ…)

実機としてのキーボードシンセ

 最近、曲を書いていて気付いたこと。ハモンドオルガンをバッキングに使おうとして音源を色々試していたのですが、NIのKompleteに入っているVintage Organs、あの中のパッチを色々試してみたがどうもしっくりこない。(一見高品質で良さそうだが、こういうことが多い気がする)
 それで、目の前の高級MIDIキーボード(として使うことが多いw)FA-06もハード音源だったなあと思い出して、この中の「B3 Organ」を呼び出してみたら、まあ一発でハマりまして。
 たくさんパッチを用意しても使えない音色ばかりだったら無駄というか邪魔でしかないな、と、やはり70年代からオルガンやキーボードを作っているハードメーカーは、ソフト音源のデベロッパーとは積み重ねが全然違うし、ノウハウも段違いですわ。実戦的な音色ばかり揃ってる。
 これはあんまり書いている人がいないが、キーボード(シンセ)は「実機」なわけで、DAWからドライブしてもその音の説得力は歴然としてますね。オルガンとかエレピならソフトより絶対こちらの方がいいし、シンセでも歌物で使うような典型的な奴は、やはりハマることが多い。(まあこのあたりはソフトシンセもカバーできるやつはあるが)
 実機は、やっぱり音色や操作性がハードに合わせて練りこまれているわけで、実体のないソフト音源よりはるかに優位かと。弾いたそのまんまのフィーリングで打ち込みでも使えるわけで。

 だから、打ち込み制作の場合、音源のないMIDIキーボードで作業する人も多いが、できれば少し奮発してキーボードシンセを揃えた方が、あとあと幸せになれる気がする。(Roland FA-06の場合、フェンダーローズの音もかなり良いっす、FM系のエレピも入っているし。まあYAMAHAでもKorgでも好きなメーカーを選べばOK)
 これは一番手軽に揃えられる「実機」なので。

(さすがにギターやら弦やら菅やらは、もう容量無制限のソフト音源にハードは太刀打ちできないが)

 FA-06の場合、レスリースピーカー(回転スピーカーね、扇風機の前のワレワレハ~、の原理)もシュミレートしていて、ピッチベンダーを倒すと、回転数が上がってレスリー効果が出ます。これが、実機に即して徐々に上がっていくの、切ると徐々に下がる、リアルでかわいくて笑えました。まあライブで使うときはペダルにアサインするしかないんだろうな、両手塞がってるし。打ち込みは後からできるから関係ありませんが)

 ちなみ、ハモンドオルガンも元はトーンホイールという歯車が中でぐるぐる回って発音していたという、「電気」オルガンですからね(「電子」オルガンではない)。
 エレピもローズやヤマハCP-70は電気ピアノだし(ピックアップで弦の振動を拾う、エレキギターと同じ原理)
 こういうのは重いし高価だしメンテも大変だしで、ほぼ全て「電子」キーボードに駆逐されましたね。現代では、サンプリングから更に進んで、こういう物理的な機構をソフトでシュミレートするような方向に来ているのが面白い。ハモンドもかなり前に潰れて、日本の鈴木楽器(浜松)が買収して鈴木ハモンドとして、今は製品展開しています。
 伝統的な「電気」楽器も、消えることなく技術の発達により受け継がれていくわけです。

ボンゴ買ってみた

 パーカッションができると楽しいし、打ち込み楽曲に生演奏感が手軽に付加できて良いんじゃないかと思い(録音が必要になりますが)、とりあえずボンゴを買ってみた。まあ最悪、奏法が研究できればいいという考えなので。
 2週間前に買ったんだけど、せいぜい練習できるのは週に1度だなぁ。で、昨日は必死に練習してた。こんなやつです↓

 Youtubeをみるとボンコのチュートリアルが一杯上がっていて、別段有料の教則動画を購入しなくても済んでしまうようだ。

 これは、掌でペタンと叩くと音が止まってしまい、「ポン」という音はしないんですね。むしろ指で牛革をつついて鳴らすような感覚で叩くのがコツのようです。今はスマホでメトロノームのアプリが一杯あるので、それを聞きながらひたすら無心にパーカッションを叩く。なかなか良い時間です。
(ん?いま「メトロノーム」でググってみたら、いきなりグーグル謹製のメトロノームがWeb画面に出現したぞw こんなことまてサポートするのか)

 ちなみに木製なので見た目より結構重い。人生ラテン系を目指してますよ、ええ。

ピンクのデビューアルバム

 また宛先不明が続きます、好きなことしか書かないサイトなので。

 しばらく前からの宿題だった(懸案とも言う?)、ピンク色のデビューアルバム、ようやくしっかり聞かせて頂きました。なんと36年前の作品です。時間が経つのはこんなに早い、まさかこのスケールの時間が自分の人生で普通になるなんて。時にバブル経済真っ只中、日本が一番平和で豊かだった1983年の世界……。

 1曲目を聞いた感想は、まず声がちゃんと出ていない。全体的に固く、歌を歌いきっていない。当時FMで聞いたときと同じ印象でした。とにかくボーカルが縮こまっている。ただこれは、スーパー著名プロデューサーを始め、超豪華ミュージシャンを揃え、20歳だったこのシンガーソングライターさん、さすがに緊張したのだろうな、と思ってました。アレンジも全曲このPさん、素晴らしい、というしかない。全然古びてないし。
 ところが……5曲目から印象が変わりました。あれ?ボーカルがかなり……声がしっかり出てるし、非常に伸びやかです。そのままそんな曲ばかり続き、そして11曲目で終わり。アルバム後半、かなりの力作楽曲が続きます(アレンジも相変わらず凄いが、多分それ以上に楽曲が素晴らしい。どう聞いても完全にパーフェクトなAORだし、歌詞もね(アルバム前半は、アイドルっぽいAORといえるかな?))。

 もしかして、最初は緊張したけど、慣れてきて本調子になったのかな?と思ったのが1周目でした。

 2周目を聞き出した途端、わかりました。これはプロデュース(の結果)だ! 最初の4曲くらいは、アイドルをいわば「演じて」(たぶん正確には「演じさせられて」)いるんだ、と。うひょー、こりゃびっくり。だから声が固い、そりゃそうです、本来の自分の歌声じゃないんだから。当時風にいえば「ぶりっ子」ですね、これはP氏か、あるいはおそらくもっと上からの方針では……。憶測ですよ、憶測ですが、たぶん某アニメから流れてきたファン向けに、こういう「演出」をした。
 当時はまだレコードの時代だったので、A面の4曲はアイドル風AOR+5曲目は本格AORにして、B面に繋げる。B面は5曲を本格AORにして、最後の曲だけまたアイドルAOR、それてA面の頭に繋げる流れ……。たぶんこんな戦略だったのではないでしょうか、だとしたら納得、まあ自分の見方に過ぎませんが。

 昔、メジャーバンド活動をしていた某声優さんの話だと、いわゆる「キャラ声」で歌うのは非常に難しいそうです。声を作ると音域が違ったりして、ベテランでも四苦八苦だそう。まして声優でもない二十歳のアーティストさんには……。こうして、このアルバムの何曲かで声が固い謎が36年振りに解けたのです(笑)(←笑、じゃーねーよw)

 いやー、こうして改めて聞くと素晴らしいですよ、このアルバム。以前キュートAORって書いたけど、それは前半だけですね、後半は完全にハイクオリティなAORっすわ、それこそ世界レベル。
 こんなに素晴らしいデビューアルバムだったのか。もっと早く気付くべきだった。しかし当時からこれAORって言われてたかなあ?、そういう評を見たことがなかったのだけど。やっぱりアイドルシンガーソングライターの……って流れだったと思う。アニメのせいでそう見られていたなら、ある意味不幸だったかも、ぶっちゃけ自分もそんな感じで見てたし。

 後半は歌詞の世界も切ない恋を描いたものが多いし、随分と大人っぽい曲を書く20歳だったのだなぁ……って、これが20歳ってトンデモねーっすわ。実質、18~19で書いた曲もあっただろうし。いやー、改めてガクブルっす。

 確かに、Pさんのアレンジとプロデュースは凄いっすよ、このアルバムの評には、大抵アレンジが良いから高品質な作品になった、というのがあったりしますが、駆け出しながら作家の一人としてこれだけは言いたい。元曲がダメならどんなにアレンジ頑張っても良い曲になりません。それは「華麗なアレンジを施された駄曲」になるだけです。
 万一売れても3年もしたら消えていくでしょう……このアルバム、何度もリマスターされて普通に今もアマゾンで売っています。「In Print」なんですよ。36年前のデビュー作がそのまま普通に買えるアーティストって、日本に何人いますか? それが答えです。
 時間が教えてくれるのは、Pさんのアレンジに「耐える」楽曲揃いだったということです。

 間違いなく80年代のAORを代表する名盤のひとつ、というか80年代音楽のひとつの金字塔といえるでしょう。
 こんなに凄い方だったのか、なんかスイマセンした……(なぜ謝るしw)。

 いやー、36年も経ってから気付くのもかなりアレだが、自分の場合は却って良かったかも。今だからここまで分かった、音楽的にも(楽曲、アレンジ、ミックス)、現代でも通じるヒントが一杯詰まってました。
 ミックスでいえばリバーブがアーリー・デジタルというか、当時の低ビットの感じですごく出てて、カッコイイ。シンセの音のセンスは、もう言うまでもない。
 いやいや、もう大変勉強させて頂きました。
 いつかこれを聞いて、80年代の日本は良かったなぁ、なんてみんな思う日がくるかもしれません、これから斜陽だからw せめて音楽だけは当時に負けないものを作っていきたいですね。

(毎回思うが、こんなことばっか書いてて大丈夫かな…抗議はウケツケマセーン、っておい)

(追記:なんか特に1曲目はそういうディレクションじゃないか(→声を張らない)という気がして再聴。たぶんそうですね…このように音楽の感想を言うのはとても難しい。まだまだ勉強不足、素直に反省)

進化した部族のCD

 また宛先不明のやつ、ただし今回はイニシャルトーク入り(w)。

 アマゾンの奥地で発見されたという部族のCD、聞かせてもらいました。そういえばこの前聞いたのはファーストアルバムだったから、約10年ジャンプして最新作を聞いたことになる、偶然だがこういうのも面白い聞き方かもしれん。

 なんか、あれだね、全部丸出しだったのがチラリズムを覚えたというか、裸族がいきなり「はじめ人間ギャートルズ」くらいの露出度まで進んだというか、10年分の文明の発達を感じました(w)。
 この人たちも苦労して世の中と折り合っているのだなあ、と余計なことだけど。これはJ-POP路線からインディーズ時代の路線に戻ったということなんでしょうか? ここ数年のシングルとは違うし、といって昔そのままでもないし、ちょうど折衷路線を取った感じかも? その意味では聞きやすかった。
 ファーストと比べて、よりバンド全体のトータルなサウンドで勝負しようという傾向が出てて、プロデュース力も進化しているんですね。アレンジも洗練されているし、バックバンドとのアンサンブルも抜群。世界が順調に広がった感じで、楽しめました。
 お遊びっぽいけど、意外にJソングが良かった、ボコーダーとスラップのイメージなかったけど、こういう感じの歌はやっぱ他にないので。リリカル系も良かったなあ、獣のやつとか。
 アルバム後半の盛り上がりが凄いので、これは聞き応えあります。おっさん共あまり文句を言うなという歌まであるのでなんだけど(w)、トータルで勝負してる分、バンマス様の楽器色は薄いかもしれない、このあたりはトレードオフするしかない。
 ファーストは、こうしてみると楽器プレイヤーが作ったアルバムだった、しかし最新作はもっと総合的な音楽家(あるいはプロデューサー)が作った作品、という気がする。
 そして、ボーカルのかたの音楽性も確かに感じられる、それがグループの色に幅を出してますね。声が垢抜けた感じ、ファーストより若くなってるという事実。

 それにしても、今回大変なことに気付いてしまった。この人たちは、もしや今話題のグループD・Gの再来ではないのだろうか? いや、サウンドとかやってる音楽は全然違いますよ、ただ共通点が多すぎる。まずバンド構成、そして音楽性がユニークすぎてワン&オンリーなこと、それゆえ海外でも人気で向こうのミュージシャンとも繋がりがあること、バンマス様のオリジナリティと無頼・反骨、コアなファンが大勢いること、パートナーが音楽から近い世界でも活躍していること(しかも癒し系?)。ねえ?どうすかこれ。まあ映画がTさんのアレで大変なことになりかけましたけど……(w)(←wなんて書いてる場合じゃないんだな) あとミュージシャンなのを忘れてちょくちょく全力で面白いことをしてしまう、のも同じだ。曲の方向も時々被ってませんか。音楽界での立ち位置とかね。

 まあそれはともかく、面白いですね、今後どんな風に展開していくんでしょうか。ちょっとミキシングで遊んでいるような箇所があったので、まだやってないならバンマス様の一人多重録音なんていかがでしょうか。R社のVでやれば家でも録音可能!(バーン) あ、アイディア料は頂きませんので採用はご自由に(汗)。

(今回も上から色々書いてるなー、駆け出しの作家が第一線の方々に言うようなことじゃないわコレ。今にどっかから怒られると思う、あらかじめ妄言多謝デス)