月: 2021年6月

歌うシリア・ポールさん

 Youtube見てたらおススメにすごい映像が出てきた。僕ら世代だと若い頃はオーディオブームで、しかもFMエアチェックが流行ってた。今時死語だが、昔はネットもレンタルもないから、FMラジオから流れる曲をラジカセやコンポでカセットテープに録音して、皆楽しんでいた。FM番組を紹介するためだけの雑誌すら3-4誌も出ていたくらい。

 で、洋楽好きだと皆聞いていた番組が、土曜14時からの……もうわかる人いますね?(笑) 「ダイヤトーン・ポップスベストテン」で、毎週ベストテン形式で洋楽が掛かってました。書いてて今ただひたすら懐かしい、随分音楽体験の上でお世話になった。そのDJをしていたのが、シリア・ポールというハーフの女性パーソナリティでした。チャーミングな声の、今にして思えば英語も日本語も噛まない、非常に喋り技術も優れた人でした。ラジオパーソナリティなので基本声だけだけど、何かの雑誌に写真が載っていて、声のイメージそのままのチャーミングで(小柄な)人で、学生の自分はおおーと思ってましたよ。おい前置きが長いな。

 そのシリア・ポールさんが、なんとあの大滝詠一さんとデュエットしている映像が出てきたんだよ。これが驚かずにいられようか。どうも渋谷公会堂らしいけど、70年代のナイアガラレーベル関連のライブのようだ。まあ聞いてみて下さいよ。

https://youtu.be/930dE5c8rMw

 もういっちょ、曲はあの「夢で逢えたら」ですよ。

https://youtu.be/dvLJ-6FuIHY

 ほら、どうですか? こんなに歌が上手かったのか、ってこれもうパーソナリティの余技とかじゃなく本業の歌手だよ。それもそのはず、我ながら無知で恥ずかしいが、シリアポールさんはなんとナイアガラで歌を吹き込んでいたんですね。この「夢で~」をはじめ数曲。昔みたプロフィールにはそんなこと書かれてなかったが、世間的にも知られてなかったのかどうなのか。
 もうこりゃ生きてて良かったレベルのお宝映像っすわ。いやーYoutubeのおススメは侮れない。

デモ曲追加・オーケストラルPOPS

 ここでまたデモ曲追加です。声楽っぽいフルオケPOPSというか、小組曲みたいな構成の曲を書いてみました。流石にこういうのは商業配信には向かない(?)。

「サーカステントの夢」

 歌は佐藤元美さんというソプラノ歌手の方にお願いしました。かなりの経歴の方ですが、それ以上に本物の表現力をお持ちです。

オーケストラ曲のミックスの気付き

 今回は極意……というものではありませんが、フルオケ曲を書いていた時の気付き。
 結局打ち込みオケ曲も最終的に楽曲データとして完成させるには、ミックス作業が必要になってきます。生オケだってミックスが要るんだから、まあ当然といえば当然(あれはステレオマイク1本で録ってるわけではない→この話はまた今度)。
 とはいえ、さすがに作りこまれた最近のオケ音源であれば、EQ処理はほぼ要らないと思っていいでしょう。するとしても微調整で、バンド曲のようにエレキギターの低域バッサリとか、あんな乱暴な処理は要らないはず。
 では何かというと、ミックスの基本中の基本、各トラック(楽器)の音量調整と、定位(パン)の調整ですね。これが実際は意外に難しい。とはいえ、弦のパート5本は、最初からパンが振ってある(+ステレオ幅調整済)ことが多いようです。
 あとのパートは、振ってあったりそうでなかったり。このあたりは音源によって違ってくるので、オケの楽器配置を睨みつつ、慎重にパンとステレオ幅を決めていくしかない。(アナライザーと、そして最後は自分の耳で) 一旦決めてしまえば楽なので、あとはその設定を他の曲に流用していけば良いのです。

 さてここからが今回の「気付き」なのですが、もう一つ忘れてはいけないのがリバーブ(残響)の処理ですね。当然、ステージで奥の方にある楽器ほど「遠く」にあるわけで、理屈ではリバーブを深くかけないといけないのですが。ここで落とし穴。音源の内蔵リバーブを切っても、実はあれって「デッド」な音にもアンビエンスが入っているんですね、実際にホールでサンプリングしたりしているから。
 だから、音源によっては、もうちゃんと音の「遠近」がついていたりします。それで、奥の方の楽器(たとえばクラリネットとか)に深めのリバーブをかけてしまうと、お風呂場か!ってくらいのワンワンした残響が付いてしまうのです。こりゃあかんて。
 リバーブの音量は全部一緒か、それとも微調整くらいで良かったというオチ。もちろん音源によって違うので、結局最後は自分の耳で判断するしかないんですわ。流石にこんなところまでは音源のマニュアルに書いてないから、普通は。
(収録マイクポジションで分けている音源もあるが)

 どうですか。フルオケ曲ならノーミキシングでいいかと思うとさにあらず。却ってアナライザーより自分の耳で判断しつつミックスしないといけないという、より難しい処理を迫られるってオチ。まあエフェクター類やコンプは出てこないので、そこは楽ですが……。

(同じ理由で、オケ音源に他の音源、例えばソロバイオリンなんかを持ってきたときも、アンビエンスやマイクポジの処理が全然違っているので、リバーブ処理等も気をつけないとチグハグになります。ボーカルを加える時も同じ)

悪用されるディープフェイク写真

 ちょっと前、読売新聞記事をヤフーで読んだんだけど、以前も紹介したAIによる偽造人物写真の技術ですが、もうかなり「悪用」されているのこと。よくある「お客様の声」欄の写真、あれに実在しない人物の写真を使っているんだそうです。
 国内ベンチャーで仮想人物写真を生成するサービスを提供している会社があるそうで、規約でその種の悪用禁止としているにも関わらず、作った写真をそうやって使っている企業が後を絶たないと。
 もともとお客様の声…なんてサクラだらけでアテにはらないが、以前は勝手に誰かの写真を使ってしまう話も聞いた。(無論コメントも名前も全て捏造) それがよりやりやすくなったということですね。存在しない人物なら文句を言われることもないので。
 今はよく見るとどことなく不自然ですが、それも全く違和感なくなるのも時間の問題でしょう。さらに顔だけでなく全身、部屋や屋外などで自由に構図もポーズも付けられる、顔の表情も変えられる、ということになるのも間近なはず。一体何が本当なのか、わからなくなる時代がきそうです。

 こうなると、以前も書いたけど、とうとう「誰が」その情報を発信しているか、という点が重要な判断基準の世界になりそう。マスコミやメディアの役割が非常に重要になってきますが、大丈夫か(w)。

 あと、現政権の加藤官房長官が悲惨なニュースにも関わらず笑いながら発表……という偽造写真が出てたが、あれはてっきり本物の笑い顔にあとからテロップ足したのかと思ってたが、なんとこれもAIによるディープフェイクだったのですね。元は悪戯でSNSに投稿されたものらしいので、引っかからないよう注意しないと。
 ニュース写真なんかは、もうSNSで流れてきても飛びついてはダメで、一旦マスコミのサイトでチェックするようしないと危ないですね。ショッキングなニュースほど人は騙されやすいそうなので。

 本当にとんでもない時代になってきました。情報リテラシーが全ての人に求められるわけです。今後も確実に頻発する「情報テロ」にかき回されないようにしないと。意外と“ローテク”な紙の新聞が見直される時代が来るかもな。

(海外では、ロシアや中国発信を中心に、架空人物によるデマ政治記事を連発するBotアカウントもたくさんあるって話)

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ネットラジオ配信6/11

ヒカリ真王子さんがゲスト出演しているネットラジオ第4回が配信になっています。
当方で制作させて頂いた「翼の王国」という曲もOPとEDで流れています。
今回で最終回。(☆恒例のこぼれ話は…なんと!?)

2021/06/11【美遊空間】【第180回収録】ちよ媛の、あなたのそばに・・・居させてください【カテキンボイス ヒカリ真王子さん『うたうタクシードライバー』第四話】
https://honmaru-radio.com/biyuukuukan_mainichi0180/

Komplete13U CE導入

 無事10Uから最新版にアップグレードしました。(ご存知ない方へ、業界標準的な位置にある、音源やプラグインのバンドルセットです。たぶん全部使いこなすのは無理なくらいの分量で、ハードディスクに入れて売られています)

 パッケージが随分シンプルになってしまっていて、軽いので最初入れ忘れてるのかと思ったくらい。ほぼ昔のガラゲーくらいのイメージだな。10Uの時はまだ国語辞典くらいのサイズと重量感がありました。

 で、USBで本体を繋いで、専用ソフトNative Accessでインストールしていくわけだけど(この点はシンプル)、まず既存製品のアップデートを16個くらい溜めてしまっていて、最初はその処理w。それが終るといよいよ追加された製品を導入していくわけだが、これてっきりHDDから全部転送できるかと思ったら、結構アップデートされた製品があり、どうもそうなるとダウンロードしにいくんですね。サンプリング音源だと時間が倍増のイメージ。
 あまりに時間が掛かるので、まず初日は5~6個にしておいた。考えたら1日で全部やらず、ボチボチ入れていっても良いわけだ。
 「もったいないから全部」とか欲を出さない方が絶対いいな。わけのわからない音源は、よく見極めてからにしないと。あとReatcor系のシンセは自分は使いません。

 実はいくつかインストール予約して裏で他の仕事をしていたら、デスクトップ画面がいつの間にか真っ青になってタスクバーやら何やらが消滅(w)。昔から結構バグがあるみたい、Native Accessは。サインオフして再サインインしたら直りました。

 生楽器系の音源は随分増えたので、ぼちぼち試用していこうと思います。

The old vinyl I’ve listened

“ALL AROUND THE TOWN” live recording album, it’s a milestone of Fusion Jazz ’80s. Many people listened and enjoyed it in Japan, too.

In “Angela”, we can hear beautiful intro adlib by “Tin” Rhodes. This play is one of masterpiece for Rhodes players.

However, in the end of intro, we can hear a little strange feeling of sound. Probably this solo would have been cut, if so, it’s regret matter. Why? Who did it? 🙂

Lead electric guitar, played by Hiram Bullock, is really great during a song.

In “We’re All Alone”, all star big band plays dynamic arrangement. This song makes everybody excite, great playing, adlib solo “battle”s are so hot.
But Gary King is really “cool”, his solo has a soul.

I listened this song again, and knew it is more funky than my memory. And Earl Klugh’s rhythm guitar is so great.

I hope this Fusion Jazz brings big wave of music again to the world.

身近な大自然シリーズ2

 カラ梅雨っぽくなってきたが、相変わらずアジサイが満開。しかも十株以上みっちり乱れ咲き。こいつらは、一ヶ月以上平気で咲いていますからね。最初のうちこそ大きな花に圧倒されますが、ぶっちゃけだんだん見飽きてきます(w)。すぐ隣に今度はシモツケ?が幾つもつぼみを出してきてる。そして雑草かと思ってた白い花、調べたらおまえがドクダミか。自然のパワーに驚くばかり。

 山登りで思い出したが、中央アルプスの御岳山には、名古屋から割りと近いこともあって若い頃何度か登った。前日午後くらいから車で行って、現地に夜着、そして登山口で車中泊かテント泊。翌朝は早くから登って暗くなる前に下山、またテント泊かそのまま名古屋に戻ってくる……みたいな感じだったと思う。なんせ若いから無茶しても平気だった。
 御岳は非常に美しい山で、最高峰は3067m、山頂は高山植物も見られる別世界です。その神秘的な様相から、古くから山岳信仰がある山でもあります(富士山と同じく、山頂付近に神社があったはず)。
 それでいて、かなり上まで車で行けて、夏の天候の穏やかな時は本当に登山しやすい、実に良い山でした(当然かなり暑いけどね)。実際、近隣の中学生の野外活動の集団と登山道ですれ違ったことがある(w)。先生に引率されて、みんな学校ジャージとリュック姿だったなあ。
 そんな、夏はハイキング気分で登山できる山なのに、数年前、突然噴火して多数の犠牲者を出しましたね。そうです、御岳は実はれっきとした活火山なんですよ。つい忘れがちだけど、またいつ大噴火してもおかしくない、そんな危険のある山になりました。

(噴火の様子を登山道で撮影していた人の多くが、数分後に降り注いだ火砕岩の直撃で亡くなったそうで、すぐ逃げていたら助かった可能性が高いとのこと。以後、御岳にもコンクリの避難シェルターが出来ました)

 まさかあんな穏やかな山が地獄絵図になるとは誰も思わないので、不注意を責めることはできません、噴火の兆候もなかったしね。お気の毒としか言いようがありません。
 そういえば、登山道で山岳信仰の方々ともすれ違ったことがあるが、大丈夫だったかなあ。(行者の方の先導で、「登らせたまえー」「さーんげ、さんげ」という掛け声で歩いてました)

 御岳に最後に登ったのは、20年以上前の8月の終りだったと思ったが、もう登山口から降雪した斜面が近くに見えるような状態でした。ガイドブック等で調べて一応装備は持っていったが、登るにつれて雪が降ってくるわ、風が強くなるわ、稜線に出てところではホワイトアウト寸前の吹雪(w)。流石にこれ以上は遭難すると思ってそこから帰ってきました。無事下山したが、この時はさすがにかなりギリギリだったと思う。もう閉山寸前の頃だから当たり前ですが、さすがに大自然は厳しい。夏の終わりで吹雪ですからね。そういえば途中ですれ違った大学の山岳部らしきパーティは、完全防備の重装備でした(たぶん山頂からの帰りだと思う)。

 ということで穏やかそうにみえる大自然も、油断していると人間なんて簡単に命を取られますよ、って話でした。(いや、今無理やり結論づけた)

ネットラジオ配信5/14

紹介が遅くなりましたが、ヒカリ真王子さんがゲスト出演しているネットラジオ第3回が配信になっています。
当方で制作させて頂いた「翼の王国」という曲もOPとEDで流れています。
(☆やはり山の神は偉大……と実感できるこぼれ話もあります)

2021/05/14【美遊空間】【第158回収録】ちよ媛の、あなたのそばに・・・居させてください【カテキンボイス ヒカリ真王子さん『うたうタクシードライバー』第三話】
https://honmaru-radio.com/biyuukuukan_mainichi0158/