月別: 2018年11月

アコーディオンの妖精さんが発見される

 暖かくなったり寒くなったり、それでも次第に冬に向けて秋が深まる今日この頃ですが。
 つい出不精になったりして、心も身体も固くなったりしていませんか。そんな方は、以下の動画でも見てほっこりして下さい。

翻訳:
 森の中でアコーディオンの妖精さんが発見されました。ある日私が森を散策していると、遠くからアコーディオンの音色が聞こえてきた。なんだろう?と思ってそちらへカメラを向けると、急速に音が近づいてくる。こ、これは!伝説のアコーディオンの妖精、ユニアコマンだ! この一輪車に乗った妖精と目が合うと、その日から3年間は幸福になれるという。
 妖精は無心にアコーディオンを弾きながら、来た時と同じように唐突に森の奥へと消えていったのだった。

 はい、この翻訳はデタラメです(笑)。
 この方は、投稿者本人らしいです。大意、おれは現代の伝説になる!みたいなことが書かれています。あ、なんかある意味あんまり変わってないか。

 それにしても器用な方だな、というかこれ結構なスピードだけど、乗り降りのときアコーディオン大丈夫だろうか。音がドップラー効果起こしているもんね。
 正直、Youtubeなどで本邦のアコーディオン奏者の皆さんの動画を見て、圧倒的じゃないかわが軍は、なんて思っていたが、海外はやはり本場だけあってレベルが高い(違うか)。

 蛇足ながらこの動画にレスがついていて、それが以下の動画。

 この人はアーティストらしいけど、やっぱり後半で一輪車的なものに乗りながらアコーディオンを弾いています。海外のアコ弾きは皆、こんなことができるのか?(笑) なんかヒップホップやってそうなのに、ラップも歌もなし、最後までアコーディオンのインストです、なかなか硬派っすね。トラックはクラブサウンド的だが。後半、ローランドのVアコーディオンに持ち替えてますな。
(と思って調べたら、超有名なヒップホップ系のアーティストなんですね)

 世界は広い。自分のような曲書きは、内外問わず素晴らしいアーティストさんの仕事を見て、日々刺激を受けたり心躍らせて創作のエネルギーにしています。
 まあ自分もおっさんだしどっちかというと病弱インドア野郎なので、11月は大抵体調を崩してたりしてなかなかキツイですが、そんなとこととは無関係に音楽制作に邁進している日々でございます。

 諸先輩方の仕事は本当にすごいや。既に大きな結果を出している方々には、本当に敬意しかありません。自分のような者は、一曲一曲、謙虚に丁寧に積み重ねていくしかないのですよ。それでも今は音楽制作に携われて本当に幸せだと感じます。

 などと物思う秋に、つらつらと書いてみました。

EPレコードを聞いていて

 EPレコードをデジタル録音していたのですが、最初はつい回転数のことを忘れて、「もごぉもごぉ」みたいになって笑いました。
 今でもLPは時々聞くが、EPは久しぶりだったので。45回転/分ね、LPは33回転。もっと古いレコードプレイヤーだと、SP=78回転というのもあったりするが。
(知らないヤングのために解説すると、回転数の切替スイッチというのがあるのだよ)

 レコードも、今は見直されてわざわざそれで曲を出すアーティストさんも増えてますが、深夜にディスクを回していると、なんとも形容し難いゆるやかな良い雰囲気になり、これはわかりますわ。不便であるが故の贅沢さというか。

 人間なんて勝手なもので、昔はCDに飛びついてレコードをお払い箱にした癖に、デジタル全盛で物理的媒体が消滅すると、今度は不便でかさばるレコードが俄然懐かしくなってくるんですね。

 よく言われるけど、あのレコードのサイズというのは、ジャケットのアートや歌詞カード・解説を入れるのに最適で、全てひっくるめて音楽を体験できるような作りになってたんですね。CDサイズではいかにも迫力がなく小さい。その点レコードはEPサイズでさえ、ちゃんとジャケットも楽しめる。
 配信になってしまうと、もう何もない状態ですから……。

 それに今となっては、文字通り「聞くと擦り減っていく音」というのは、何ともファンタスティックで面白い。一期一会で二度とない音楽体験、一回一回のプレイバックがそうなんだから。

 なんか、調べてみたら3Dプリンタ(←これもすっかり下火だがw)でレコードを作るってことも、製品によっては出来るそうで。音質的にはかなり厳しいらしいが、それでも普通は金型を作らないとプレスなんか出来ないので、小ロットの製造には面白いかも。
 インディーズバンドなどで、グッズとしてEPレコードを作ってみるとかね。ジャケットやレーベルなんかは普通にプリンタで作れるだろうし。
(…と思って調べたら、普通にプレスしても今はEP100枚で13万円くらいだそう。案外お手頃ですね)

 ところで、録音している途中、ヘッドフォンをしなくても音がかなり大きく聞こえて、ちょっと面白かったです。(深夜で静かだったこともあるが)
 そうなんです、物理的に溝にそって針が動くので、それを電気信号に変換する前に、すでに針が動いて直接音が聞こえるのです(笑)。

 特に今使ってるプレイヤーは針がMM型なので、これは確か音が大きく聞こえたと思う。MC型だともっと音が小さいんじゃないか?(電気的出力も小さい、しかし音質は良い)。 MC型の針がついているプレイヤーもあるけど、ウチのは既にアームがイカレてて、ほぼ使えなくなってる。

 面白いもので、今は音質的にはよくないMM型のプレイヤーの音でも、却って良く思えたりするんですね、ワウフラッター(回転数の変動)もあったりするけど。
 針を落とす音、針が上がる音、モーターの動くわずかな音なんても、CDやデジタルデータにはないアナログ特有のもので、非常に音楽的に聞こえる。

 ハイファイでノイズのないキレイな音ってのは、CDでも聞けるので、LPやEPにはそうでない別の何かを求めるようになっているんですね、われわれは。
 音楽の聴き方にも選択肢が出来てきていて、本当に面白いと思います。

皆様へご挨拶

 今まで様々な自己紹介などで「音楽クリエイター」と書いてお茶を濁してきましたが、どうやらそんな風ではいけない段階に来ているようで、ちゃんと「作曲家」と名乗ることにしました。

 一応、最初の言い方にも利点はあって、作曲から作詞から編曲からミックスダウン・マスタリングまでやってるので、これが一番実態に近いのですが、世間一般ではやはり通じない。
 何が一番通りがいいかといったら、やはり「作曲家」。いまは編曲だったり、その後の工程も担当するようなイメージが出来てきつつありますからね。
 作詞もやるんだけど、これはやっぱり兼ねている方も多い。だから業界では「作家」とも言ったりするが、これだと普通は物書きかと思われてしまう。(ややこしいことに、自分は元ライターだったりもするんですが)

 で、以前、インディーズバンド向けに英語歌詞を書かせて頂いた時に、漢字でのお名前を教えてくださいと言われて、お伝えしたのが「弦央昭良(げんおう・あきよし)」。
 これは最近も聞かれてお伝えしたおり、変えておりません。それでそろそろ、ローマ字表記からこの漢字表記に統一しようと思っています。
 というか、この一文を上げると同時に、サイト上の表記も変える。

 これはペンネームですが、ご依頼を頂いた方には、必要に応じて本名もお伝えすることにしています。最後まで成果物の責任を取りますよ、ということです。クライアントさんも、どこの誰に発注したのかわからないとなれば、危なくておいそれと曲を使えないですからね。実名は最強の身元保証でもありますから。

 フリーの作曲家というか、インディーズ作曲家というか、パッケージですべて担当できる、ネット時代の面白い存在といえば、それはそうなんでしょうか。

 ということで、これを機会に一層精進していく所存です、気合いを入れて「作曲家」の名に恥じぬよう、制作に励んで参ります。
 皆さま今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

弦央昭良

リチャード・カーペンターのプロデュース力が結晶「TIME」

 カレンのソロを聞いたので、次はいよいよ兄リチャード・カーペンターのソロ1作目「TIME」を入手。
 これが非常に味わい深い作品で。5周くらい聞いたけど、聞くほどに魅力が増すワンダースルメ感覚。
 世間的には、カレンが亡くなったあとはパッとしなかった人、という扱いかもしれないし、このソロも評価されているとはいえない現状でしょうが、音楽マニアとか制作をやっている人間には、堪えられない内容でした。

 1曲目・2曲目あたりは、王道80年代サウンドみたいな、ミックスでスネアが強エコーでバーン、キックドラムがドンの、ベースもタイトで大き目、キラキラピカピカなドンシャリサウンド、リバーブもレキシコンーみたいな、そんな感じの曲ですよ。シンセも入ってきたりね。1曲目なんかボイスのサンプリングも使ってますからね。(このアルバムは1987年発売)

 ……で、やっぱ滑ってるんですわこれは(w)。いや、楽曲の出来はそれはいいですよ。まあ例えるなら高校で優等生だった真面目君が、大学デビューでお洒落トレンディ野郎にイメチェンして大失敗みたいな(←我ながらイジワルか?)。
 なんとなく「ぼくのかんがえたさいきょうのAOR」感が漂う。

 うん、もしかして昔聞いて挫折した人がいたら、この最初の2曲で止めた人かもしんない。それくらい浮いてる。で、ライナーを見ると、この2曲は実はリチャード作曲じゃないんですね。その意味では、ご自身もこの手の曲は得意じゃない、という自覚があったのかも。(アレンジはすべてやられてます)

 そして3曲目でようやくリチャードのバラード曲、女性ボーカルはダスティン・スプリングフィールド。ここで一挙にああ、これはカーペンターズの流れから進化してきた楽曲だ……という雰囲気になります。

 4曲目、これも80年代的な、リチャードの一人多重録音によるアカペラ曲。後半、リチャードのピアノが入ってくるのですが、それと一緒にフリューゲルホーンの音が聞こえてきて、ドキッとします。この16小節ほどのソロのまあ素晴らしいこと。まさか?と思ってライナー見たら、やっぱり! ハーブ・アルパートでした。社長美味しいところ持ってくなぁ、最高じゃないか。

 5曲目「TIME」、リチャードのピアノをフィーチャーしたインストの小品。これが実にお洒落70年代フィーリングで良い感じ。それこそ、ちょっとクレイダーマンを思い出す出来かもしんない(w)。

 ちょっと前後するが6・8・10曲目再びリチャードのボーカル曲、そして7曲目はディオンヌ・ワーウィックのボーカル曲。すべてミドルテンポ~バラード調で、まさに作曲家リチャードの真骨頂。

 さて問題は9曲目ですが……。これがね、一見かなり元気でティーンな感じの女性ボーカル曲……ですが、前述の二人とは違うようで。ライナーみたら、歌「Scott Grimes」とあって。ああスコットね、そういう女性名があるのだろうな、と思ってググったら。
 なんとれっきとした男性(笑)。え!って感じ。これ言われなきゃ(言われても)絶対男性に聞こえない。当時15歳の新人らしいけど、フェミニンで凄いわ。実はライナーの巻頭でリチャードはこの人について、非常に面白いアーティストで大きな期待を持っている、などと書いてる。
 この曲、ただでさえキーが高いのに、なんと後半で半音上へ転調するんですよ。一種の音楽的ユーモアだよね、まさにハードル上げた。

 歌詞がまた面白くて、どうやらカレンがアイドル化して、みんなの心の中に勝手に棲み始めたことを揶揄するような内容なんです。兄貴として実は複雑な心境だったということか(笑)。
(日本だと、カーペンターズはほぼ100%音楽性で評価されてるんですが、海外ではアイドルとしてウケていた面が大きかったのかも?と時空超えて透視)
 まさかこんな斜め上からのクスグリを入れてくるとは、本当に予想外。プロデュース力の勝利ですね。
 まあこれを青春真っ盛りの15歳男子が爽やかに「女声」で歌うのだから、もう非常に面白いとしか。いやはや。

 全体的に見て、これはアーティストとしてより、プロデューサー・リチャードの仕事を前面に出したアルバムといえそうです。ゲストボーカル3人だし、そもそもソロアルバムでこんな構成って他に例がないでしょう。
 その意味では「自分」をもプロデュースしてるんですが、こうなるとメタ的で面白い。
 
 全て聞いたあとでは、4曲目のハーブ・アルパートとリチャードのデュオの掛け合いの部分、ほんとに短いですが、この楽器同士の「会話」が、このアルバムの白眉かもしれません。これがあるとないとでは印象が全く違う。それくらい重い。
 カーペンターズを見出したアルパートは様々な思いがあったと思うし、それがジャズでもメキシカンでもない、フリューゲルホーンの「歌心」に結晶してます。怖ろしいほどの表現力。

 そして、レーベルオーナーが自ら「演らせろ」と言うわけがないから、これは起用したリチャードのプロデューサーとしての勝利でもあります。

 色々な意味でスペシャルなアルバム、1985年6月にレコーディングが終わり、ミックスダウン~完成が87年7月という、完璧主義者リチャードが磨き上げたアルバムです。
 ご興味のある方は、何かの機会にでもぜひ。自分自身は、音楽制作の様々な点で、非常に大きな示唆とインスパイアを与えられました。

(書き忘れてたが、バックはカーペンターズのレギュラーバンドで固めています。正に鉄壁)

(更に蛇足ながら「Scott Grimes」さんですが、現在までアルバム2枚、歌手としてはあまり成功しなかったが、役者として成功して「ER緊急救命室」にも出てたらしい。いいオジサンになってます)

デモ曲追加・16ビートのキメキメなアコーディオン

 時間なくて公開遅れてきた曲。
 アコーディオンは16ビートでびしばしシンコペーションしてもカッコいい、ってことを証明するために書きました。
 新世代LEADアコーディオン・サウンド、それではいきましょう。

「キミの彼氏はアコーディオン」
 feat. のざか

 この曲は、アコのスタッカート奏法を多用してます。いかにもアコ的なウワーッと鳴らす感じではなく、タッタッと小刻みに鳴らすあれですね。タンゴ等によく使われてますが、現代的な16ビート曲でも、「リズム楽器」として抜群の存在感を発揮するはず、と考えました。
 それで、もう片方の「リズム楽器」の雄、ストラトキャスター・ギターと対決させたわけですよ。
 アレンジ的には、アコがリズムを刻むときはストラトはレイジーなアルペジオ、アコがどわっとコードを鳴らす時はストラトは激しくカッティング、という風に対比感を出しました。

 アコーディオンは、あの小さな筐体で(重いけど)音域が相当広く、本気で右手+左手で鳴らすと、かなりの帯域を占有します。もちろん今回は右手+左手のフルアレンジしてますが、プロなら問題なく弾けるはず。サビの最後の16分音符の駆け上がり(スケール)だけは少し難しいかな、どうかな?w

 今回は、詩の内容がちょっとティーンな感じなので、洋楽曲によく合う声質で、年若くいい感じにキーの高い「のざか」さんに歌って頂きました。
 

 この曲を世界のアコーディオン女子の皆さんに捧げます。うむ、今かつてないほど晴れがましい気分(笑)。

速報・ヤマハカレーの味

 皆様お待ちかねのグルメレポート(←誰も待ってない)。
 この前の記事で書いたヤマハカレーですが、先日お昼に食べてみました。楽器屋の作るカレー、一体どんな味なのか、一応は楽しみにしていたのですが、食後感は…う~ん。また食べたいかと訊かれると、まあそういう感じにはなりませんね。全然。

 一言でいうと、全てが微妙。
 なんだろうなあ、これ。まあ一応、お高いカレーなので不味いということはないし、それなりに高級感はあるのですが。
 公共施設なんかに入っている食堂で出されるカレーってあるじゃないですか? 大部分あんな感じの味ですよ。給食感があるといえばいいのか、「あぁ…」ってなる。

 一番のウィークポイントは、カレーなのに辛くないこと。どちらかというと甘口のカレーじゃないかな、これ。ハヤシライスと言った方が近いが、それとしても味が薄い感じ。そう、全体的になんか薄い味。

 ヤマハのトータルな企業イメージ・製品イメージってありますね。爽やかだったり、ナチュラルだったり、色でいえば「白」みたいな。あれをカレーにも当てはめています。全然ガツンとこないので、カレーがこれじゃちょっとダメですわ。
 これなら、吉野家カレーの方が、まだたまにはいいか、みたいな常習性がある(もう止めたんだったかな)。あれ以下だと思って下さい(笑)。

 さすがのヤマハもカレーはダメか。
 ヤマハはどの楽器も水準以上と思われがちだけど、昔作ってたアナログシンセはこれだけビンテージが持て囃されても、誰も見向きもしないもんな。(CS-80辺り以外は)

(追記:もちろん世界で天下を取っている楽器はたくさんありますよ。ピアノとかドラムとか、エレキギターもコーネル・デュプリーが愛用してたり、FMシンセは言うに及ばず)

 やはり、株主優待でタダで貰えるようなものに期待してはいけませんわね。まさかと思うが、優待欲しさにヤマハ株を買おうという人がいたら、止めましょう。
 たぶん、うなぎパイセットとかの方が良かったんじゃないか。浜松だけに。

 ところで、先日通帳を見直していたら、なんと6月にヤマハから株主配当が来てました(今は自動で口座振込も選択できる)。優待の他に配当も出していたのか。その額、2500円程。
 カレーセットが1500円だそうなので、その分配当に足した方がよくないかな…。

 さらに5月にはトヨタからも配当が来ており、こっちは9500円。これは高額配当、100株でこれですからね。さすがトヨタ、儲かってるわ。

 相変わらず自分は含み損が結構あるわけですが、近頃株価の乱高下が激しい。危なくて手が出せません。