月別: 2017年9月

こんな世界もあるんだ、と

 NHKの「日本人のおなまえっ」という番組が面白くて、風呂上りに(再)放送やってるとみているが、それでこの前見たレア苗字の回。あ、この番組は日本人の苗字からその家系のルーツを探るというもので、いわゆる名家だけでなく市井の庶民にも歴史があるんだ、と感心させられる。

 で、レア苗字で「鬼」が付く名で、あまりに珍しいのでここで書くと特定されちゃうので(笑)少し変えて書きますが、「七鬼川」という苗字。
 これはなんだろう、鬼がつくからといって本当に鬼とは関係ないのでは?と思うかもしれませんが、番組では本当に鬼に由来する苗字をいくつか紹介した後だったので、これもやはりそうでした。

 修験道の開祖、役小角にゴルァされて子分になった前鬼・後鬼という鬼がいたそうで、その後人間になったとか。で、後鬼というのは元々「女性」だったそうで、二人は夫婦になって、多くの子供を設けた。
 それが「七鬼山」「七鬼田」「七鬼川」……みたいにすべて苗字がつけられて、その家の一つがこの「七鬼川」さん(仮名)。

 そんな時代から続いている家系なので、当代の当主が出ておられましたが、それがなんと第61代。ひえぇ…。まあ聞いたことないです。20年×61として、約千二百年ですから、まあそんなもんでしょうか。
 宿坊(寺社に併設して参拝者や宗教関係者を泊める宿)を営んでおられるそうで、それでも残念ながら自分の代で終わりかもしれない、という。できれば続いて欲しいものですが。

 で、ここからが本題なんですが(長いな)、ちょうどこの宿坊に修験者のグループが泊まりにきていて、みなさん昔ながらの白装束の山伏の装束で、現代的な登山の装備と無縁の状態(足元は足袋だったかもしれない)。で、「鬼とは我々の修行仲間みたいなものです」なんておっしゃってる。
 番組中の修験道の紹介で映っていたのですが、命綱なしで岩場を伏せて登ったり(だから山伏という名がある)、まあほとんど夢枕獏の伝奇小説の世界、純和製ファンタジーですよこれは。日本は古い歴史がある国だからこういうこともあるんですね。
 こういう世界、こういう人生もあるのかと思って、グローバリズムだ、インターネットだ、北朝鮮ミサイルだなんだなんて無関係。仙人が出てきてもおかしくない超俗の秘境の話です。こんな生き方も、絶対に楽しいに違いないと思う。

 以前も何かの番組で見たけど、こういう厳しい修行をしている方は、意外と微笑みも爽やかな穏やかそうな外見をしてらっしゃる。映画やTVだといかつい役者がやってたりするが、現実は正反対のようですね。
 たぶん「自分に勝つ」ってことが心身とも追い込む極限状態の中で出来ているから、こういう表情、それこそ悟りに到達するんじゃないでしょうか。
 こういう方々なら、もし人の心が生むのが「魔」やら「鬼」なのだとしたら、それを祓うことができるように思えてきます。

 意外と、日本の宗教の再生って、こういう場所から始まるのかもしれない、なんてことを思いました。修験道は神仏習合(神道と仏教が混然一体)になってるから、実はこれが永らく日本人の宗教のスタンダードだったんで、一番しっくりくるはずです。
(ここから神道が分離されて国家神道となっていくのが明治政府の差し金で、実はそんなの日本の歴史からいったらごく短い期間でしかない)
 まあともかく葬式仏教では絶対ダメですね。奴等は事業として宗教を営んでますから、根本が卑しい。

 もっとも、修験者の皆さんはガチで命がけの修行をやっているので、亡くなる方も少なくないそうです。現代的装備でも危ない場所へ、昔ながらの修験者の装束で行くんだから当たり前。でも携帯電話くらいは持っているのだろうか?(w) あの恰好でスマホで話していたら面白いんだけどなあ。こんなことを書いていると怒られる。(でもさすがに遭難に備えて電源切った携帯くらいは持ってそうな気も?)

 これに比べたら、キリスト教の神父・牧師なんて、ブクブク太ってるわ目は濁っているわで、ただの変質者やで(w)。顔つきも悟りとはほど遠いしな。正に煩悩の塊り。実際つい数年前もローマ法王が神父へ、少年を教会で襲うのは止めろ、って声明出してるしなあ。
(昔の教会は基本女人禁制で、教会音楽のために女声の代用としてボーイソプラノを使った、これが少年合唱団の始まり。これに神父が欲情するw)

 西洋音楽はこういう場所で生まれたということを、俺たちはしっかりと認識しておかねばならないだろう、ってこの人最後に無理やり音楽に繋げたよ。

コンペ、負けて勝つとのはこのことか

 とうとう作曲コンペ(音楽制作)でお金を稼ぎました。
 生まれて初めてです、ってボカロ曲売ってたりするが、あれはほぼ誤差みたいな額なので…

 まあ結論だけいえばそれで合ってるんですが、実態は何と言いますか、実にホロ苦い経緯になりまして。いやーこれは予想もしなかった遥か斜め上。

 コンペに通ったわけではありません。なのに報酬が支払われるということは……まあ察して下さい。ガチの音楽業界みたいなブラックな場所以外では、こういうことも時々あるわけです。大体わかるでしょ?
 もちろん、ハックとかID割ったとか不正な手段で得た報酬ではありません。れっきとしたコンペサイトが定めたルールで支払われる正規のものです。

 しかしこれはクライアントさんに悪いことをした、と心から思う。結局最終的に望んだ曲は得られなかったようだしなあ(自分以外の参加者も全員落ちてる、でも報酬はGET)。次回があれば捲土重来といきたいところだけど、こればっかりは、その時にどれ位忙しいかにもよるし、参加できるかさえ不明。もし機会があればもちろんまた全力でやりたいが。
 今後もコツコツ、自分なりに良い音楽を作っていくことで、回り回って恩返しができれば……位しか今は言えません。いやあこれはホロ苦い。

 額としては、もう立派に税務署に一時所得として申告しなければいけないレベルです。自分は自営業で青色申告だから、そもそも少額だろうがなんだろうがすべて記帳するわけですよ。これは間違いなく音楽(作曲)で稼いだお金、ということになりますね。(逆に他のことを書いたら怒られる…ハズ)

 実は別のコンペサイトで、作詞で通ったのが去年の7月で、作曲コンペに参戦したのはその後だから、ほぼ1年で「作曲でお金を稼ぐ」という目標を達成したわけです(どんなに早くても1年はかかると思ってた)。ただ、まさかこういう形態で、とは夢にも思わなかったが。

 まあこれも曲を作り続けていたからこそ、と言えばそうなので、作曲やってて良かったと思いますが。
 なかなかに複雑な気分の秋を迎えることになりました。

(大体こういうものは同じだが、月末締めで実際の支払いは来月終わり)

ゆるキャラ汚れ系?

 名古屋の人にしかわからんと思う話。

 先日、熱田あたりの堀川沿いを散歩してたんですね。熱田というのは熱田神宮の一帯で、堀川というのは名古屋城を建造する時に作られた古い運河です。
 この堀川、市の中心部を通ってるんですが、まあどこの都市でもそうだと思うけど、こういう所は水がもうコーヒー色で(笑)。ドブ川といった方が早いかも、まだ木材の運搬には細々と使われているようだけど。

 で、周辺は緑も多く、公園もあって散歩には持ってこい(暑いのを除けば)なんですが、人通りもあんまりないし。ふと見ると工事現場みたいなゾーンの柵に、看板があって、ゆるキャラが描いてある。
 こいつがまた、どうも身体の輪郭がはっきりしないというか、有り体にいえば全体的に油膜っぽいというか、なんだろこれ?と思って眺めてた。
 そしたら、しばらく行ったところにまた看板があって、そこに説明が書いてあった。どうやら「ホリゴン」というらしい(ポリゴン、ではない)。堀川に棲んでいる恐竜で、油色ではなく透明なんだと。かなり苦しいが、川の水があれではいた仕方ない。堀川が建造された時からいるらしいが、最近は水が汚れて姿を隠してしまった。早く水をきれいにしてホリゴンに会おう!というのがキャッチフレーズらしい。

 しかしどう見ても全体的にブルーカラーなんだわこれが(w)。言ってみればゆるキャラ・汚れ系。最近はゆるキャラも数が増えてこんなのまで出てきたんですね。
 興味のある方は検索して見て下さい。
(今見たら、正体はティラノらしい? 体長2.5m/体重2トン)
 着ぐるみも出来ているなあ。…あ、あれが本体ですね、中に人はいません。

 一体どこまで増えるのか、ゆるキャラ(一説では二千体を超えているとか)。まあいわゆるマスコットキャラみたいなのも今は一緒くたにされているのでそうなるが、ゆるキャラは特に、行政宣伝や街おこしの手段として使われるところが特徴といえそうです。
 その起源は古墳時代のハニワにまで遡る、なんて書きたいところだが、あきらかにポケモンあたりが直接の起源だろうな(笑)。(ハニワが祖先としても)
 しかし、ハニワも当時の行政(?)が権力者の副葬品としたわけで、そういう意味ではまさにゆるキャラの直系元祖ってことかもしれん。

 ただ「ゴミを捨てるな」、の注意書きでは人は見てくれないし、こうやってちょっとでもアピール手段になっているのは面白いところ。しかし、ゆるキャラは増えてイラスト業界や着ぐるみ業界は潤っているのに、音楽業界はダメですね(笑)。ゆるキャラソングって聞かないものなあ。それともどこも営業をかけてないだけか?

 ということで、休日に散歩しながら、アレンジのアイディアを練ったりするのが最近のマイブームです。音楽理論も大事だが、アレンジはそれより発想の勝負みたいなところがある。