月: 2022年7月

大物二人のマル秘エピソード?

 先日ヤフーニュースで読んだ話。ユーミンさんのラジオ番組へ小室哲哉さんがゲストで来た(10年振り)という紹介記事。その中に書いてあった話で、面白いエピソードを記憶を頼りにぼやっと紹介。

 小室哲哉さんは、アーティスト活動よりもプロデューサーになるのが夢というか目標で、一時期は本当にそういう仕事ばかりになって、表舞台からは離れた時期があった。(なんと、これが理想の状態だったそう)。ただそうとばかりはしておられず、結局表舞台に呼び戻された。作詞や作曲なら工程の中で次に渡して終わり、だけど、プロデューサーはありとあらゆることに関わる、それこそ納品まで、だから面白いとのこと。

 小室さんは、昔番組で共演したとき、ユーミンさんと(夫の)松任谷正隆さんの仲睦まじい距離感を直に見て、羨ましいと思っていた。
 ユーミンさんは、夫とは二人で一つのユニットだと思っている、とのこと。ただ長い間には色々あって、もう無理、ユニット解散よ、なんて思ったことも何回かあったそう(w)。音楽的に自分は尖った方向でやりたいが、夫は割とスタンダードなところに落とし込むとのこと。小室さんは、それがプロデューサーの正しい姿、とのお答え。

 ユーミンさんがプライペートでアメリカのフロリダ方面を旅行していて、偶然音楽スタジオ付きのホテルのカフェで休憩することになった。するとそこのスタッフが、今日本のミュージシャンが来てるから見学したら、と言ってきたそう。それが小室さんだった。マイアミサウンドマシーンと一緒にやってた時だそうです。ただちょうど食事に行っていて、二人は会えなかった。

 小室さんがユーミンさんの昔の曲を聞いて、グルーブ感が物凄くよく感じる、とのこと。いいミュージシャンを使っているから古びない訳です。

(多少記憶違いがあるかもしれないので、間違っていたらごめんなさい)

ABILITY4に移行中

 仕事が一段落したので、ABILITY3Proから4Proに移行中。流石にお仕事の途中で変えると、万一バグがあった時に怖いので。
 2から3の時はオーディオエンジンが刷新された印象だったが、今回は多分同じ。色々と細かい使い勝手は改善されているが、大きな変更点がない。

 とはいえ一番のウリが、新マルチティンバー音源AMS。これはインタネ社のオリジナル。ABILITYにはSSW時代からRolandのサウンドキャンパスというマルチ音源が入っていましたが、これ32ビットなのとバグが放置されているので(もう直せないらしいです)、代替品が用意された格好。
 音質的には、端的に言って「ビザール(ストレンジ)ブライト」(←違うか)。かなりナチュラルハイな音質という感じ。ブライト系ピアノなんか、KorgのM1ピアノに対抗できるんちゃうか? デモやらレイヤーなら出番は充分ありそう。

 他には、マスターアウトでDITHERのON/OFFが出来るようになったのと、ミキサーでパンの一発OFFが出来るようになったのがお気に入り。
 インタネの組み込みDITHERは、他の使ってみて今回わかったが、結構ワイルド・アナログ系な音になってた印象。ここを楽曲に応じて切り替えられれば、更なる音質アップが望めます。

 バージョンアップと関係ないが、ミキサーのインスペクターボタンを押すと、大きいサブウィンドウでインサートやらストリップが一目瞭然だったのね。ここはハードのミキサーにない便利さ、こうしてみるとコントロールサーフェスはやっぱり要らないなあと思える。

(一応、まだちょっと不思議バグ現象が見られるなぁ。ABILITY3のファイルを読み込んだ時の変換が上手くいってないのか?Kontakt内のインストが読み込まれなかったりした。再立ち上げしたら読んでた)

超大物アーティストの巨額詐欺被害

 矢沢永吉さんが巨額詐欺に遭った事件です。
 実は自分の世代にとっては有名な話で、完全に立ち直ったことも含めてやっぱりとんでもなく凄い人、いうのが共通認識ですが、簡単に言うと90年代に35億円を詐欺で失った、それがオーストラリアに自分たちの音楽スタジオを建設するための資金だった。それを現地で設立準備を任せていた人間に、「全て」遣われてしまったのですね。
(これは銀行からの借り入れ金で、全部負債=借金になってしまったそう)

 この事件の再現ドラマと矢沢さんのインタビューが流れていたのが、先日のTV番組「ザ!世界仰天ニュース」。ヤフーニュースでも出ていたので、読んだ人も多いでしょうが、番組自体もTVerでまだ観られるので、是非。

 インタビューでは、当時のマスコミに散々叩かれた(脇が甘かったという論調で)ので、それで却って反骨精神が芽生えて破産を選択せず返済しようと思ったということでしたが、リアルタイムを知っている人間としては、少なくとも大手メディアはかなり同情的だったように思います。
 当時自分が思ったのは、矢沢さんのような超大物でも(当然業界のことは知り尽くしているわけだから)、こんな巨額詐欺に遭うのか、ということでした。音楽業界は怖ろしいところだな……と。(当時自分はライターの仕事をもう始めていた)

 これ、バブル崩壊直後くらいの時代だけど、まだバブル紳士の最後の生き残りが跋扈していたのでしょうか。
 詳しいことは番組を見て頂くか、下の記事でも読んでいただくとして……。

OAまとめ
矢沢永吉が衝撃の真相を語る!35億円詐欺事件の真実とは
https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324ejguxsq6vd8rn3tv.html

 当時の報道だと矢沢さんは首謀者二人を告訴してない、ということでしたが、これは海外が舞台の事件だったので、国内では手の出しようがなかったようです。今回の番組で、きっちり豪州で有罪にして懲役にしたことがわかりました。35億というのはあちらでも歴史的な詐欺事件だったそうで、その後詐欺防止のため法律が変わってしまったのだとか。(それでもお金が返ってくることはない訳で…)

 番組では触れてないけど、矢沢さんは借金完済どころか、その後夢だった音楽スタジオまで設立されてますからね。本当に生きるレジェンドとしか言いようがありません。

ミックスの気付きシリーズ

 アナログモデリング系のプラグインを使い過ぎて、マスターから透明感が失われた、という話をしばらく前書いた。ロックとかフュージョンとかアップテンポで元気のある曲なら歪み系サウンドが合うことも多いが、例えば静かなアコースティック系バラードとか、いってしまえば普通のインストでも歪みはあまり歓迎される結果はもたらさない(私見ですよ、無論)。

 それで、試しに自分の曲で無色透明系のプラグインばかりでミックスしてみたのですね。シンセとかほぼない、サンプリング音源ばかりの曲で。
 それをまた無色透明系のマスタリングに掛けたらどうなったか。

 モニターヘッドフォンや、ミニコンポ、リスニングヘッドフォンあたりまでは、なかなか良かった(モニターSPも)。ただ弊社の最終確認環境、フルサイズのステレオコンポで聞いたら……これが、見事に各サンプリング音源の「色」が見えちゃって。NIならNIでまとまってていいんだが、そこにUVIやら、ギターのMusicLabやら(+IKマルチメディア)。ねえ。バラバラなんですよ。ああ、打ち込みで作ったな、というのが丸解りでかなり恥ずかしい状態。これじゃあダメだな、という結論になった。
(たぶんシンセだけの曲なら、無色透明でもイケたはず…)

 この時はどうやってまとめたか、というと、マスタリングでちょっと色を付けたんです。すると音源独自の色が消えて、ちゃんと曲としてまとまりました。あまり好きな方法ではないが、色付け系マスタリングプラグインは、こういう風にも使えるのか、という発見をした次第。

 これが、ミックスでアナログ色満載の2mixを作ると、今度はマスタリングが透明でないとかなりクドイ音になるからね。
 もちろんこういう話は、楽曲の内容やらジャンルやら、色々な要素が影響するから、一概にはこうとは言えないが、常に全体の作業を意識しながら進めないと、成果物がトンでもない代物になりかねないので、注意しないとね。
 統一感というのも、ミキシングの大切な要素です。

ヒカリ真王子さんイベント出演

 ヒカリ真王子(まおじ)さんが、LALAガーデンつくばのイベントに出演します。

日程:
2022/7/16(土)
時間:
11:00~14:15
場所:
1F プラザ広場 ※雨天時は中止とさせていただきます。

【CIMS歌謡コンサート】
演歌、歌謡、ポップス他多彩なジャンルが奏でる歌の祭典

【時間】
第1部
11:05〜11:30 ikam
11:30~11:55 正家
11:55〜12:20 武田空月
12:20〜12:45 藤生憲治
第2部
13:00~13:25 ヒカリ真王子
13:25〜13:50 CHIHO → カバー曲メドレー に変更
13:50~14:15 日向野まち子
14:15~14:30 CD販売会 

https://mitsui-shopping-park.com/lalag-tsukuba/event/2197726.html

観覧無料ですので、お近くの方はぜひお越し下さい。
(7/16追記 雨天中止となりました)

スタートレック「ピカード」観た

 キリがないからハマらないよう注意してたアマゾンオリジナルのドラマ、とうとう出来心で見てしまった。なんとスタートレックTNGの続編(スピンオフ)、「ピカード」。TNGの艦長、フランスの田舎で隠居していたピカードが、再び銀河を巻き込む大事件のため奔走。なかなかお金が掛かっていて、たぶんTVシリーズと映画の中間くらい。シーズン1、全10話。1日30分だけ観るのにちょうど良いんですね。

 データ少佐の組み立てキットが出てきて笑ったが、実は自分はTNGも最後まで見てないし、映画も未見ですが、少しネタバレ……データはピカードを救うため命を投げ出していたんですね。その友情に応えるため、ピカード元提督の人情人助け旅が始まります。
 途中でこの構造は何かに似ているな……と気付いたんですが、そうだ水戸黄門じゃないかと(w)。ご隠居様が家来を引き連れて、(時に)身分を隠して悪を退治していくんだから。助さん格さん的人物もいるし、うっかり八兵衛(女性)、お銀(元ボーグ、超強い)、モロに飛猿まで。これで弥七がいれば完璧なのに、と思ったら大ピンチに駆けつけるライカー副長がそうでした。

 まさか本当に参考にしてないと思うが、スタトレ版水戸黄門と思って見ると楽しめるかも?(保証はしない)

PiaproでフリーBGM公開しました

 PiaproでフリーBGMを公開の運びとなりました。

https://piapro.jp/DewRidgeRecords

 Piaproは初音ミクの開発元・クリプトンフューチャーメディアの運営するUGCサイトですが、ノンボカロ音楽も投稿可能で、昨年からJASRACとも包括契約したため、完全ホワイトの状態で配布できることになりました。
 自由にダウンロードできますので、よろしければご利用下さい。DLにはID(無料)が必要で、また利用に当たってはライセンスへの同意が必要です。

 実はこれをやりたかったからインスト曲をリリースしていたというのはある。途中でJASRAC信託になってしまったから、著作権処理や利用条件などを散々調べて時間が掛かってしまった。この度インストが10曲を超えて、一応格好はつく形になったので、開始しました。

 実は自サイトで配布することも考えたが、やはり利用料のことがあり、また管理上の問題も出てきそうで、散々迷いました。そのあたりもPiaproならクリアできるので、渡りに舟です。かなり気前がいい会社といえますね、クリプトンは。一種のメセナ活動といえそうです。