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レシートのインボイス対応

 確定申告の作業をしていて気付いたが、去年の10月から、小売店で渡されたレシートもインボイス対応になっていたんですね。適格領収書という形態になっており、インボイス事業者番号がレシートに入ってる。
 たぶん全国規模のチェーン店等でこれをやるのは、動作確認を含め大変な作業だったでしょう。そもそも、既に軽減税率の時にかなりのシステム変更が必要だったと思うが。

 なんだかお上の都合で現場は振り回されてばかりだなあ、日本のデジタル化は効率化とは違う方向に進んでいる。役人は効率化・シンプル化を怖れていますからね。自分たちの仕事がなくなると思っているから。これは彼らのDNAがさせる業で、結局は業務を複雑にして権限や人員を増やしたいんだから。デジタル・ガラパゴスは今後も深化しそう。

11月の雑記

 「マトリックス レザレクションズ」見た。ネオとトリニティの軽い再会パーティって感じ? 三部作の最後で二人は明確に死んでいるわけで、もし強引に続編を作るならこうなるかってストーリーでした。それよりネオがもうジョン・ウィックにしか見えないなあ。というか髪型といい雰囲気といい、本邦の名優・役所広司さんにソックリ。たまに入れ替わっていてもわからないんじゃないか(w)。3部作を汚すような出来ではないので結構おススメ。

 ドラマ版「パリピ孔明」見てる。TVerであやうく追いついて今の最新が8話。アニメの最後が5話までで、既に延長戦に入ってる。まさかリアルで孔明の衣装が似合う人がいるとは。配役が凄いです、やり過ぎ感やあざとさもなく、実際に音楽活動している俳優や本物のミュージシャンもいるんで、説得力が段違い。アニメだと音楽制作はavexでクラブミュージック色濃い目だったが、こちらはSMEで洋楽/JPOPな感じになっている。曲は全て別物になっています。

 インボイス制度始まりましたが、ウチはまだ税務署から通知が来ない。本業の方は結構関係してくるんだけど、もう弥生に全て委ねるしかない。来年の確定申告がどうなるか、かなり不安です。ウチなんかは個人商店だからまだしも、これが普通の会社になると作業量は莫大なものになると思われます。来年から電子帳簿保存法も始まるし、なんだか税務関係は電子化して却って色んなことが複雑化している印象。

インボイス事業者登録

 正式には「適格請求書発行事業者登録」というらしいが、まあ色々と話題になっているインボイス制度、そのお役所への登録申請を、とうとう観念してやってみた。もう10月1日からスタートなので、本来は3月31日までに登録していないといけなかった、でないと制度開始に間に合わない可能性がある。

 自分の事業形態の場合はあんまり影響はないんだが、それでもJASRACからの著作権料の支払・配信ディスリビューターからの報酬額も、インボイス番号がないと、消費税分が減らされます。つまりその分、自己負担で消費税を税務署へ納税する必要が出てくる。おっと、影響大アリじゃないか(w)。やべーぞ、といってもそんなに儲かってませんが、それでもやっぱ何か納得できないよねコレ。で、まあ慌てて登録した次第。

 流石に税金関係のe-tax(+マイナカード)はよく出来ていて、このインボイス登録もオンラインで出来てしまいます。マイナカードがID/パスワード代わり(ハードウェアトークン)になるわけ。こういう単純利用なら、非常にスムースに進みます。政府も余計なことしなきゃいいのにね。
 e-taxのWEB版ソフト利用で、申請に掛かった時間は、PDFマニュアルでの手順確認も含めて30分くらい。質問に答えていくだけでサクサク終わります。
 ただ最初に、WEB版といっても特殊なプラグインみたいなやつのアップデートが必要だった。これが10分弱くらい掛かった記憶。
 多少お役人思考のソフトだから使いづらい点はあるものの、国税庁としては本当に使って欲しいんでしょうね、マニュアル等お役所にしてはかなりわかりやすい。充分な時間を掛ければちゃんとしたものが作れるわけです。保険証と免許証の統合なんて、たぶん与党の老害政治家のゴリ押しで決まったんじゃないか。

 申請自体はオンライン完結で、あとは所轄の税務署での処理が終ると、適格事業者番号というものが交付されます。これを請求書に明示するわけです。(JASRACにはあらかじめ登録する方式らしい)
 あと、この番号は国税庁サイトのデータベースに登録され、誰でも番号を入れるとその事業者の本名(個人事業主)が確認できるようになりますが、これは番号が偽物じゃないってことを証明するための措置。個人の場合、住所・屋号は非公開を選択できるので、ウチはそうした。前から書いているが弦央はペンネームですが、関係各所には本名通知しているので問題なし。

 という感じで、現在のところ税務署からの登録通知待ちです。最短でも2週間~1ヶ月程度は掛かるようで、果たしてインボイス開始までに間に合うでしょうか。

e-tax奮戦記

 今年の確定申告作業は、e-tax周りのことで地獄のような目に遭った。
 「やよいの青色申告」で申告書を作っているんですが、これはe-taxによるオンライン申告に対応していて、去年からやっています。ちゃんとカードリーダーもマイナンバーカードも用意して、去年は非常にスムースに終ったんですね。それで油断してた。

 今年からやよいのe-tax周りがバージョンアップして、やり方が全く変わってしまった。申告書を作り終わって、いざデータ送信の段階になって、NFC機能付きのスマホがないと送信できないシステムだと発覚。しかも対応機種は少なく、SIMフリー系はほぼ全滅……。なんでこんな仕様にした? マイナカードといえば、カードリーダーがデフォルトの読み取り方法のはず。NFCスマホがあればカードリーダーいらないだろう、という余計なお世話設計らしい。勘弁してよ~。

 今から対応スマホの準備もできないし、仕方がないので国税庁謹製のe-taxソフト(ダウンロード版)を使うことにした。
 去年はやよいから書き出したxtxデータを、WEB版e-taxで送れたんだけど、調べてみてイヤな予感的中。今年からこの方法無理。申告書類、全て手動で打ち直し……。こんなアナログ手法はイヤだ(w)、そこはデジタルでいいのに。で、結局打ち直しましたよ、やよいの画面と首っ引きで。
 この国税庁ソフトがまた曲者で、最初は何度やってもインストールが最終段階で止まってしまう。調べたら同じ症状の人のブログがたくさん見つかって、解決策も授かった。なんと、JavaのJREの32か64かどっちか、あるいは両方入ってないとダメなんだって。で、入れました。
 お役人思考で作られたソフトの操作性に泣きつつ、なんとか申請書類や関連書類を入力して、最後に送信。ここは流石にあっけなく送れた。こってり疲れました。

 まだ過渡期なんだろうけど、行政申請系の完全デジタル化はまだ遠い。デジタル化で簡単になっているはずなのに、なぜか手順は増えている(笑)。面倒にも思えるが、紙に印刷して提出するのが一番確実で速い気がする。ただ青色申告の控除が65万から55万に減ってしまいます。その辺りのエサの撒き方はさすがお役人様です。

2月の雑記

 複数のバラエティ番組で最近見た光景で、Z世代にレコードを掛けさせようという企画。まあかなりイジワルです。予想通りというか、プレイヤーのアームを垂直にグイッと持ち上げたり、レーベルの上に針を落そうとしたり、まず回転数というのがわからないらしい(w)。音楽やっている人だったらかなり知っているだろうけど。
 で、何かやらかす度にスタジオのおじさん・おばさんは絶叫なんですが、TVの前で自分も絶叫してました(w)。何が凄いって、3曲目掛けてと言われて、違う場所に針を落してそこじゃないと言われると、彼らはレコードが回っている状態で、そのまま横に平行移動しますからね(笑)。むろん「ガガガ……」と凄い音がしてスタジオ阿鼻叫喚。
 流石にディレクターに指示されたのだろうと思ったが、気付いた。彼らにとって、これは「スワイプ」なんです。違うか。

 Paypalの凄まじいバグで確定申告作業中にかなり悩んだ。世界中で使われているオンライン決済手段がこんなことでいいのか。1月中にPaypalから取得した過去の決済データCSVが、なぜか日付順じゃなくランダムだったんですね。これは過去にもあり気にしてなかった。実際、会計ソフトが自動ソートするし。ところが、データ入力が全て終り、月ごとの残高確認をしたら、全然合わない。見直していったら、なんと元の残高データがメタメタだった(w)。慌ててデータを再取得したらピッタリ合ってた。ついでに日付順だった。最初のデータは何らかの理由で不具合があったようです。決済機関なのにこの会社大丈夫か。

 ふと思い立って、オーディオI/Fのアウトをリスニング用のアンプに入れてみたら、音質はどうなるか実験してみた。I/Fは余っていたTASCAMのUS2x2。これはエントリークラスのもので、あまり使ってなかった。I/FにパソコンをつないでWAVを流すと、最初はかなり輪郭がボヤけた音で、これは使えないとなった。ただ、この時はPHONEアウトの信号だったんですね。後日LINE OUT(普通はパワードスピーカーを繋ぐところ)を繋いだら、これは驚きのクリア音質。特に低音が締まっていて、情報量も多いしまさにモニター品質。どうもPHONEアンプは品質を落としていたみたい。これなら直接WAVを鳴らしてリファレンスの一つにするのも可能だなと思い始めている。(他にも色んな環境で聞いてますよ)
 だから、エントリークラスのI/Fでも、PHONEじゃなくメインアウトの信号でヘッドフォンをドライブした方がいいかも、可能なら。

e-taxは便利

 青色申告(確定申告)、先日ようやく終わりましたが、今年は3月に入ってからになってしまった。それは音源ディストリビューターからの9-12月期の振込み額がわかるのが、2月末日だったから。これは結構焦りますね。ここまで申告書が確定しないわけだし。音源の配信はディストリを通して各社(アップルなりアマゾンなり)に届けられるので、報告が上がってくるまでの遅れは仕方がないんだろうな。

 ただ去年からe-taxで申告する準備を進めており、カードリーダーもマイナンバーカードも手元に置いていて、これで申告できました。会計ソフトの弥生にe-tax機能が組み込まれていて、こちらからチュートリアル付きで手取り足取り……という感じで終ってしまった。
 準備は面倒だったけど、申告作業そのものはとにかく早い。写真や動画をアップするのとほぼ同じ感覚。初回はID取って……と色々やらされたが、次回からは更に早くなるはず。こりゃ便利。かなり厳重な本人確認があり(なんせマイナカードというハードウェアトークンもある)、セキュリティ面も安全そうで安心感がある。

 紙でやると、たくさん印刷して判を付いて……という作業が出てくるし、その後税務署に送付しないといけません。

 e-taxは本当に便利なので、同業者の方、自営業の方にはおススメです。
(今年からは、マイナカードが要らない、ID・PASS方式のe-taxも始まった。ただ開始準備には税務署まで行かないといけない)

ご利用は計画的に

 最近クレジットカードの郵送利用明細書が有料になってきたので、思い切って全部Web明細に切り替えてみた。うちは自営業なので、確定申告の関係で意地でも郵送で紙の請求書を貰おうと思っていたが、考えたらコロナであんまり郵便物は受け取りたくない(それが毎月xカード枚数分となれば尚更)。
 今のところ案外快適ですね。従来から引き落としの10日くらい前にメールで知らせてくるし、それを見て気を付けていえば問題は無さそう。

 そもそも確定申告のときは、今までもネットでカード会社のサイトから明細落として半自動で弥生(青色申告ソフト)に入力していた。楽天カードみたいに最初から送ってこないタイプのカードも出てきたし、もう今後は全部ネットで明細見る形にした方が合理的かもしんない(パスワードさえ気をつけていれば、カード番号の不正利用にも多分早く気付ける)。

 楽天の回し者ではありませんが、自分のカードの中では楽天がその辺り一番ネット絡みのシステムがよく出来ている気がする。カード利用があると、翌日に金額と件名をメールで知らせてきます。これは結構楽天サイト側は負荷が高いと思うのだが、なかなかサービスがいい。不正利用対策には最適。後発だからネット周りはかなり現代の技術で整備されている印象。
(逆に10年更新してないような古めのシステムのところもある)

 郵送の明細って、ほぼ間違いなく広告も一緒に送ってくるからね。あれが無駄に思えてしょうがなかったが、これで解放されました。(今度はメールで来る心配もあるが、流石に無承諾では今時やらないだろう)

確定申告終了~!

 結局今年も申告書を印刷して普通に税務署の専用ポストに出してきた。歩いてもせいぜい15分の距離なのでこれが一番早い。e-Tax(ネットで申告できるやつね)も便利だけど、結局個人番号カードの取得がネック。あれを申請して役所へカードをわざわざ取りに行くというのが。個人番号カードなんてこの時しか使わんしなあ。お役所がシビレを切らして「もうそんなに面倒なら郵便でカード送ったるわ!(ブチキレ)」になるのを待ってる。だんだんサービスするようになってるからね、昔はe-Taxでも控除証明書別送だったが、今は不用になっているし。
 なんでもネットで出来るようになって便利だけど、個人番号カードが流出したらどうなることか。今はまだないけど、フェイクサイトに誘導されて番号を盗られて悪用される事件が将来は発生するんだろうし。
 思い出したが、確定申告書に個人番号を書くように一昨年くらいからなっていますからね。

 にしても今年は消費税の区分が3つもあって地獄でしたわ。「8%」「8%(軽減)」「10%」 誰が軽減税率って考えたんですかね。食品無税ならともかく2%ディスカウントじゃなあ……。
 もう物品税復活させた方がいいんじゃないか。今の若い子はもう知らないだろうけど、昔は「贅沢品」みたいなものには20%とかの特別税が掛かっていたんですね。車や宝石やブランド品なんかは典型。その代わり生活必需品等は無税なわけです。上級国民直撃税制だからそれはないか。そういえば楽器にも掛かるんでしたわ、こりゃ駄目だね(w)。

 青色申告(+複式帳簿)もかなり慣れてきましたが、いまだに賃借対照表ってどこが有り難いのかよくわかっていない。こういう書類作っても、潰れる会社は潰れるからなあ。
 結局、申告ソフト「やよい」に言われるままに欄を埋めて指示にしたがっていくと書類が出きている、という状態。ソフトに使われています。

 何はともあれひと段落。

黄色い粉+上納金

 ……マトリが動くようなヤバイあれではありません(w)。でもゼイトリは動くかもな? 花粉と確定申告の季節が一挙にやってきやがりました。目がチカチカしたりクシャミが出たり。はぁ~。
 去年は花粉飛散がかなり遅かったんで油断してたが、今年は重なった……。誰が日本中の山に杉を植えたんですかね。実は利権になっていて変えるわけにはいかない、などという話もあり、この国は一度破滅の道に入ったらもう軌道修正なんて誰もしないんだな、と。コロナウイルスのこともあるし、春が来るのが非常に不安。たとえ感染しても抵抗力で無発症をせめて祈っているけど、虚弱体質にだけは自信があるので(w)。皆さんとお別れかもしれません。昔O157的なやつにも感染して死にかけたからな。(今度のも、対処療法しかないらしい。つまり薬では治らないってこと)
 あとせめて600曲くらいは書きたいので、それまではウイルスこないでくれ。でもマスクでも防げない、目の粘膜からも空気感染するって話だからなあ……。マスク+プラグラス(花粉用のやつはもってる)で頑張るか。このいでたちで銀行行くと完全に強盗。逮捕されます。

 青色申告の準備は、今年はかなり進めてきているんですけどね。これも今後何年かかけて更に面倒になってくので(インボイス制度等)。

 以下余談、昔(戦前)はいわゆる芸能活動は、なんと無税だったそうですね。その代わり鑑札が必要だったらしい(お上への登録制だよね)。歌手の故・淡谷のり子さんの話として、放送作家のはかま満緒さんの本に書いてありました。だから昔の方がよかったとボヤいていたらしい(w)。他にも……。

 淡谷さんは、戦局が厳しいときも(芸能人の矜持として)化粧するのを止めなかった。それでよく街で愛国ナントカ婦人会の人に絡まれたが、「私の顔は化粧でもしてないと見られないの」などと言って(w)、外国化粧品を法外な値段でツテで買っていた。その代わり慰問で呼ばれれば、どんな最前線でも行ってミカン箱の上ででも歌った。いつも兵隊からは大喝采だったそうです。戦後GHQから呼び出されて行ってみたら、軍に出した始末書の束が電話帳くらいになってたそう。(時代が変わっても軸がブレない人って格好良いっすよね)

軽減税率の謎?

 今回はちょっと硬い話。

 消費税10%で景気減速が予想外の大きさとかで(まあ当たり前ですが)、同時に導入された軽減税率。これもまた持ち帰りとイートインで税率が違ったりして、客の側からヤヤコシイのはもちろん、店側も店員への周知や、レジ・帳簿システムの改修などで大変な手間と資金が掛かっています。食物を扱う全ての店に関わってくることだから、全国で一体どれだけの無駄なお金が使われたか。あまりの複雑さと帳簿付けの労力で、小さな店は畳んでしまうところも出ました。
 これは実は国が、もう零細小売店などやめてしまえ、と暗に締め付けているんですね。結局こんなところも大資本優遇、今の与党政権が続く限りずっとこの路線でしょう。軽減税率も、「庶民の声をきいて食品だけは8%にしました」という体だったのですが、蓋を開けてみればいつもの締め付け策だった、という訳。うまいこと官僚にやられてしまったのですね。(政治家は誰も気付いてなかったろうなあ…)

 もうひとつ、軽減税率と同時にそれはそれはヤバイ政策がほぼ誰も気付かないままスルリと導入されてしまいました。それはインボイス制度。軽減税率のため、レシートなどを見ると各品目ごとに税率8%か10%か明記されていると思いますが、簡単にいえばあれがインボイスです。税金誤魔化してないよ、ってことを示すための処置ですが、正式なインボイスは「消費税課税」事業者しか発行できなくなります。固有番号が付くのです。「消費税免税」事業者は番号がないのでこれが発行できない。

 免税業者は、年1000万円以下の売上の小規模事業者への特例措置でした。益税になると一部で批判されていたアレですね。といっても、商売すればすぐわかるけど売上1000万以下というのは本当に零細も零細、昔あった街角のタバコ屋みたいなのがせいぜいです。粗利20%計算なら年収200万だからね。
 だから、益税はその通りなんだけど、消費税導入で非常にややこしくなった確定申告や帳簿付けへのちょっとしたお詫び、みたいな意味は最初はあったらしい(擁護はしないが)。

 その益税も、さすがに10%ともなると放っておくわけにはいかなくなったのだろう、という説があり。(実際は、仕入れのときに小売店も問屋に消費税が払っているので、10%丸々懐に入るわけではない。差額ですね)

仕入れ 1000円 +消費税100円 (これは問屋に払ったお金)
小売り 1200円 +消費税120円 (お客さんから貰ったお金)

いわゆる「益税」は: 120-100円=20円
もし課税業者なら、この20円が国に払う「消費税納税額」になります。120円ではないわけ。

 それでお国は、免税業者を課税業者になるよう誘導するか、あるいはそれが無理ならこれまた廃業に追い込もう、という狙いの政策が、ずばりインボイス制度なんですわ。

 まあこれ以上やるとブログの趣旨から外れるので(笑)、あとは簡単に済ますけど、インボイスが発行できないと、今後はBtoB(業者対業者)なんかの商取引が非常に不利になります。消費税の申告計算時に、さっき言った「仕入れ時の消費税」が相殺できないので(10%なら10%丸々払う)。そんな取引先と取引しませんよね、企業は。そうすると、零細事業者にまた課税事業者になる、という事務負担を強いる結果になるわけ。できないところは廃業でしょう、そりゃ。(あとは自分でその分被るか)

 まあ無茶苦茶っすわ。これは経過措置を経て2023年本格導入予定だけど、どうなりますか。とりあえず2020年度からは、帳簿を8%と10%に分けて付けるよう、ウチも含めた全国の事業者(個人含む)に税務署からお達しが来ています。
 本当にロクなことをしないのですわ、この政権は。自営業者の味方だから自営は与党支持だろう、なんていう人が人がいるが、全く話は正反対ですよ。とにかく奴らは個人や零細の首を絞めに来ている、かなり本気で。絞め殺されないようがんばらねば。
(ちなみ、ウチはずっと前から消費税課税事業者です。計算面倒だったけど必死で覚えましたわ、いまは弥生という強い味方もいるw 最初は売上3000万が条件→1000万に引下げ)

 作曲勢の皆様の中には、フリーでの活動なら直接関係してくる話なので、もし課税事業者じゃない方がいたら、もう2020年から準備した方がいいです。これは1年前から税務署への申請が要りますからね。

(思い出したが、税金苦手な人がいたらパートナーが勉強して支えてあげるといいですよw)