そろそろDEW RIDGE RECORDSからのリリースがかなりの曲数になってきたので、表計算ソフトで楽曲リストを作っている。もともとは、サイト刷新にあわせて、曲データを統一的にデータベース化してPHPで表示したかったので、そのマスターデータに、というのが発端でした。
いきなりデータベースは敷居が高いので(なんせDBもレコード設計が必要になる)、まずは表計算形式だよね、ってことで。ちなみにウチはOpenOfficeのCalcというフリーソフトです。小規模なデータならこれでたくさん。エクセルのとデータ互換性はまあまあ。
作り始めるとデータ項目が増えるのなんの。横方向で「S/T/U」辺りまで行っているので、20項目以上。曲名、アーティスト名から始まって、リリース日に作詞作曲編曲、JASRAC曲コードにISRC、Youtubeやニコ動のURL……と、キリがありません。あんまりやると終らなくなるので、ある程度の割り切りは必要かと思ってる。それにしても1曲リリースすると、これだけデータが付随して発生するのかと、なんだか感心。
完成したらこのデータを元に適宜書き出して、なんとか使いやすいサイトを試行錯誤で作っていきたい。
いや、完成したら……というか、曲をリリースするたびにリストは増えていくのですが。
ウチみたいな、ボーカル以外ほぼ内製の小規模なレーベルさえこんな具合じゃ、それぞれ専門職が付くメジャーレーベルはスタッフリストだけで凄いことになるんだろうなあ。
GoogleのAI・Geminiのことを書きましたが、ふと思い立って、プログラムのソースコードを作れるか試してみた。一応、ネット記事情報ではかなり使えるレベルらしい。
元々の経緯としては、DAWのMIDIトラックのベロシティで、オーディオトラックのボリュームを変化させるプラグインが欲しかったわけです。しかもそれは、VSTでもAAXでも同様に動いて欲しい。つまりABILITYとProToolsで同じ動作をさせたいわけです。
まずはそういうプラグインがないか捜しました。
都合よくBlue Cat Audioに、Gain Suiteというフリーのボリューム制御プラグイン(なんとVST/AAX同梱)がありましたが、惜しくもこれはベロシティでなく、MIDI CCでボリュームを動かすものでした。
理屈の上ではこの前段にベロシティ→CC変換を入れれば良いはずですが、残念ながら間に合うものは見つからず。
更に調べていくと、やはりAAXのMIDI周りプラグインはVSTに比べて貧弱なようです。
そこで、ダメ元で、Gemini君にソースコード作成をお願いした……というわけです。
プロンプト
ProToolsで使える、ベロシティをCCに変換するプラグインのソースを作れ
(まさか、こんなニッチなもの、できないよなあ……)と思ってました。ところが予想を裏切って、数秒後にC#のソースを出してきたんです。驚いたのなんの(w)。
(注:音楽業界の皆さんへ。ここでいう「C#」はキーではなくプログラミング言語の名前です)
流石にすぐ動くものではなく、そこから手を入れないといけないものですが、まあサンプルプログラムとしては上出来な代物でした。ちゃんとAAXのSDKを使えなんて注意書きまである。
バグを持ってないかは不明ですが、こんなニッチなニーズまで対応できるとなると、プログラマもかなり職を奪われてしまうのでは……と心配になった次第。
生成AI、凄すぎですな。今後10年で世の中がすっかり変わってしまうのではないでしょうか。
世間的にはChatGPTのようですが、元来素直じゃない性格なので、しばらく前GoogleのAI・Bardで遊んでました。
どれくらい忖度するか確認するために、わざとアメリカのややこしい問題の質問をぶつけてみたら、見事に全部スルーするんですね。
「バイデン大統領の寿命は?」
――私はただの大規模言語モデルなので医療問題はごにょごにょ……
「トランプはなぜ逮捕されないの?」
――私はただの大規模言語モデルなので政治問題はごにょごにょ……
「ケネディを暗殺したのは本当にオズワルド?」
――色々な説はあるが公式にはオズワルドで(以下略)
あまりの見事な日和方にだんだんイライラしてきて(w)、もっとどぎついやつをぶつけてみた。
「もしCIAとFBIが戦ったらどっちが勝つ?」
まさか答えないだろうと思ったら、CIAの人員は何人でFBIはこれだけで、配置は……みたいにちゃんと考察して、CIAが有利という結論を嬉々として出しました。てか答えるのかよ!?(w) 忖度の基準が不明ではあります。
そんな弱気のBard君もベータ版から目出度く本式サービスに昇格して、先頃Geminiと改名されました。アインシュタインを黒人にしたりとなかなかお茶目な芸を披露していますが、どれくらい進化したかな?と映画のシナリオを書かせてみた。
プロンプト(指示文)はこんな感じ:
ミッキーマウスとドアラが月の砂漠でガチンコバトルした。
そんな映画のシナリオを作れ。
以下、かなり笑えるストーリーが出来たので紹介します。
ミッキーマウス vs ドアラ 月の砂漠ガチバトル
舞台設定
人類が月面に居住区を築き、資源採掘を始めた未来。しかし、謎の生命体「ルナモンスター」の出現により、月の平和は脅かされていた。陽気な笑顔で敵を翻弄する特殊工作員ミッキーマウスは、ルナモンスター討伐のために月へと派遣される。一方、ルナモンスターの群れを率いる謎の存在「ムーンラ」は、月の裏側に巨大な要塞を築き、侵略計画を進めていた。
戦闘開始
月の砂漠に降り立ったミッキーは、ルナモンスターの奇襲攻撃を受ける。圧倒的な力を持つルナモンスターを前に、ミッキーは苦戦を強いられる。
ミッキーの戦術
持ち前の機転と巧みな戦術でルナモンスターを翻弄するミッキー。月の重力を利用した奇襲攻撃や、月面基地の資源を活かした武器で反撃する。
ムーンラの正体
戦闘の最中、ミッキーはムーンラがかつて地球で人気を博したドラゴンズのマスコット「ドアラ」であることに気づく。ドアラは月の裏側に存在する古代文明の遺跡で謎のエネルギーを浴び、狂戦士に変貌していたのだ。
ミッキーの勝利
激しい戦闘の末、ミッキーはムーンラを倒し、ルナモンスターの脅威を阻止する。しかし、月の裏側の古代文明の謎は依然として残っていた。
戦後
地球に戻ったミッキーは、月の裏側の古代文明の調査隊に参加することを決意する。彼はドアラとの戦いの記憶を胸に、新たな戦いに挑む。
エンディング
ミッキーとドアラの戦いは、月の平和を守るための戦いだった。二人の戦いの記憶は、未来 generations に語り継がれていく。
補足
本作は架空の物語であり、実際の宇宙開発とは関係ありません。
宇宙開発は人類の夢です。ミッキーとドアラの戦いは、宇宙開発の夢を象徴する物語です。
未来は希望に満ちています。ミッキーとドアラの戦いは、未来への希望を訴えるものです。
その他
ミッキーは特殊工作員として様々な武器や道具を使用する。
ドアラはルナモンスターを操ってミッキーを攻撃する。
戦闘シーンは迫力満点に描写する。
ミッキーとドアラの友情も描写する。
3つくらいアイディアを出したが、1番のこれが一番上出来でありました。B級ハリウッド映画ならこれでなんとかなりそうです。ちなみに他にもミッキー・ドアラの対決ものを指示してみたが、必ずミッキー=正義、ドアラ=悪役になるようです。
結論:今のところAIは暇つぶしには最適。
すでに花粉症が始まっていて、もう風邪か花粉症の症状かよくわからん状態ですが、一応風邪薬が効くのでちょくちょく飲んでいます。(運よく今年はほぼ熱っぽさはない)
で、この頃感染症対策もあり風邪薬をネットで買っているんですが、少し前に比べると非常に面倒になっているんですね。
検索してボチッ、では買えません。画面の質問に答えないと。それも前々回はせいぜい3項目くらいだったのに、一昨日買ったら11項目ありました(盛ってるんじゃないぞ)。
しかも、質問に答え終わっても、そのままオーダー完了にならないのです。店側の薬剤師が回答を見て、販売して問題ないと判断したら、はじめて完了になります。この作業に1日くらい掛かる。
なんでだろう、と思ったら、いま社会問題になっているオーバードーズ(過剰摂取)を避けるためのようです。だから続けて大量には買えないようにもなっている。
ITで便利になる一方でもなく、不便になることもあるんだなあと変に感心した出来事でした。
今は日本の多くの都市で、コンビニで住民票・印鑑証明・戸籍が取れるようになってますね。ところが名古屋は例外で、なんと政令指定都市で唯一の未対応、お寒い限りの状況。
なんでいつまで経っても始まる気配がないのかと思ったら、河村市長がマイナカード反対で、待ったを掛けていたらしい。一貫してるといえばそうだが、さすがにこれは大失態だろう。(あと、住民票は昼間に奥さんが取ってくれば良い、みたいな時代錯誤発言をしていたが、これもマイナス)
それで来年度からようやく調査費が付くんだと。早くて2年後開始……。信じられないこのデジタル未開都市ぶり。勘弁してほしいものですわ。
(一応ローカルのデジタル商品券はアプリで配っていたことがあったから、ITが憎いわけではないらしい)
ウチは楽曲配信にnarasuという配信ディストリビューターを使っていますが、先頃ここから価格改定のお知らせメールが来た。
このnarasuですが、一定額の月額料金を払うと、払っている期間は何曲でも追加料金なしで配信できるというサービス形態です(つまりこれもサブスク)。その代わり払うのを一度でも止めると、全ての曲の配信が止まります。
(TuneCoreだと1曲1551円で1年間、という形態ですね)
で、このご時勢だから、てっきり値上げなんだろうな……と思ったら、なんと大幅値下げ(w)。月額660円が110円に。正直こんな料金で会社が存続できるのかと心配になります。
一応、配信サイト側から払われる利益の10%を手数料として取られますが……。
ただ、ディストリビューターも乱立気味で、従来もFrekulやBIG UP!フリーは無料だったし(ただし支払手数料30-40%)、最近はEgg Plus(旧タワークラウド)のように無料で手数料20%という好条件のところも出てきました。
なので、ディストリ屋さんも激しい競争の時代に入ったのかもしれません。
そもそもサブスク配信サイト自体が、Spotifyのように支払条件改悪のところも出てきているので、たぶん利益が上がらず苦しいのだと思います。そりゃそうだよね、音楽を激安叩き売りにしてるんだから利幅は小さいはず。膨大なサーバー群と回線の確保・管理に費用もかさんでるんでしょう(外注するにしても)。なのに新規参入組も後を絶たない。
今後、中小のサイトでサービス終了というところも出てくるかもしれません。結局アップルやアマゾンのような最大手が強い。
(思い出したが、そのAmazon Musicも近頃支払利益大幅切り下げ。やはりどこも苦しいのだろう)
声:音読さん
今のデジタルデバイスの主流はスマホだから、やはり音楽はスマホで一番聞かれているんだろうか。…そうだろうね。
サブスクのデジタル決済とも相性がいいし、音質的にもmp3で充分なのでデータが軽く、配信事業者側も扱いが楽。なんだかデフレ・スパイラルな話。
世界がインフレになっているとの連動して、再び音楽再生周りの仕組みがハイクオリティ化しないかと自分は思ってる。スマホ+サブスクという組み合わせは音楽的にはほぼ最悪で、出だし勝負のボーカル音量極大、ぺたんこダイナミクス、アレンジの薄いハンコ曲ばかりが量産される結果になってる。イントロで飛ばされることを怖れるのと、低品質の再生環境を考えれば必然的にそうなりますね。
そりゃラップが売れるわけだよね、要はアーティストの「語り」さえ聞こえればいいんだから。あとは体のいい単なる伴奏。
そろそろこの仕組みについても、何らかのブレイクスルーが起きて欲しい気がしてる。
声:音読さん
確定申告の作業をしていて気付いたが、去年の10月から、小売店で渡されたレシートもインボイス対応になっていたんですね。適格領収書という形態になっており、インボイス事業者番号がレシートに入ってる。
たぶん全国規模のチェーン店等でこれをやるのは、動作確認を含め大変な作業だったでしょう。そもそも、既に軽減税率の時にかなりのシステム変更が必要だったと思うが。
なんだかお上の都合で現場は振り回されてばかりだなあ、日本のデジタル化は効率化とは違う方向に進んでいる。役人は効率化・シンプル化を怖れていますからね。自分たちの仕事がなくなると思っているから。これは彼らのDNAがさせる業で、結局は業務を複雑にして権限や人員を増やしたいんだから。デジタル・ガラパゴスは今後も深化しそう。
アバターみたいなやつに喋らせてみた。
声:音読さん
クレカで溜まるポイントの交換、いつもアマゾンポイントに交換して使っていましたが、ここに来てなんと交換比率が改悪。某カードですが、去年まで1:1だったのに、今は600P→500P、2400P→2000Pにしかなりません。20%オフでっせ、叶わんなぁ~。みんな交換するからクレカ会社も困ってるんだろう。今後交換比率が1:1のナナコやWAONに替えることに。こんなところも値上げかと呆れた。
JAXAの月探査機SLIM、逆さに「着陸」したという報道に、それ衝突なんじゃないか、MLISと思ってた。タカラトミー・SONYの小型ロボは故障せず写真を送ってきて、民生機器の方が優秀じゃないか、と。が、なんと太陽光が差したら蘇ったとのこと。JAXAスマンかった(w)。ただ、ピンポイント着陸を誇るより、世界初の倒立着陸を誇った方が良い気がする。今後もこんなアクロバティックなことをする国は出てこないだろう。
映画「永遠の0」見た。百田尚樹の原作だが、過度な戦争賛美もなく、ヒューマニズムが主題で意外と良い映画だった。印象に残ったシーンは、真珠湾攻撃。心沸き立つ、どころか嗚呼やっちまった…感。またミッドウェー海戦、攻撃される日本空母を、甲板の現場目線で描いている。離陸した零戦の敵機撃墜に沸いていた乗組員たち。次の瞬間、敵の急降下爆撃で甲板に大穴が空き、直後大爆発で甲板は紙のようにめくれ船体大破。乗員たちは血まみれで転がり動かなくなる…。怖ろしい光景です。凄まじいVFXで、こんな悪夢のような瞬間を見せられます。これ見て戦争したいって人は一人もいないはず。(監督は山崎真さん)