ちょっと前書いた、壊れたHP製のノートパソコンの話。
修理に出そうと色々調べていたら、公式サイトの方に不具合時対処法がFAQであって、それらを試してもやっぱり改善せず、やはり修理かと思っていたのですが。どこへ連絡すれば修理できるか、どうしても見つからない。なんだこりゃ?と思って、改めてググってみたら、ようやく見つかった。
普通にメニューから行くと、ほぼ絶対見つからないようになっている。
(そもそも紙の付属リーフレット類にも記述なし)
で、概算の修理代表というのがあったのですが、該当のところを見ると、信じられない数字が書いてある。「4万~9万」(はぁ?ふざけんな…)
そもそも最低額で「3万~」だった。
これなんと、すべて部品代別。
追い討ちをかけるように、修理の見積もりだけで4000円、返送料2500円だと。
(たとえ修理中止でもこれだけ掛かる)
つまり、保障期間が過ぎたら、もう修理に出そうと思うなよ、ということだわ。なんちゅう悪徳メーカーや。ここまで酷い会社があるとは思わなかった。
一応保証期間の延長契約というのもあるが、それも年に数千~1万前後掛かる。
ということで捨てる(リサイクル)しかなくなったよ、あ~あ。
ググると、低価格でパソコンをどんな場合でも修理します、というサイトが出てくるが、ここは詐欺みたいだ。いざパソコン送ると色々理由をつけて高額請求がくるらしい。パソコンを人質に取られているから、払ってしまう人が多いんだと。こんな詐欺商法もあるんですね、皆様ご注意を。
やはりノートパソコンは壊れやすいから高額なのは止めたほうがいいですね。今回はメインPCのバックアップ&サブとしても使いたかったから、10万の奮発したんだけど、まさか2年半ちょっとでお釈迦になるとは。マイ歴代パソコンの中で最も短命。もうHP製品は2度と買わん(怒)。
自分の周囲でもHPのがトラブル多いって話は昔ちょくちょく聞いてたんだけどなあ。最近は大丈夫かと無根拠に思い込んでいた(汗)。
そうそう、それで、「HP パソコン 評判」とかでググると、HPでトラブル多いのは本当ですか?いいえ、そんなことありません、といったQ&Aサイトのやりとりがいくつか見つかるが、これずばり「ネット工作」だと思うんだわ。いまどき、メーカーもこれくらいやるでしょうからね。
(今回壊れたのは電源周りで、充電が全く不可能になってしまった、という症状。電源アダプターとバッテリーは正常です。たぶん基盤がどこかイカれてる。捨てるくらいなら一度分解すっか……。もしかしてバッテリを外部充電すれば延命可能?)
最後に無理やり音楽につなげると、一応こいつにはSONARのオマケエディション入れて、オーディオI/Fと一緒に持ち運んで、カラオケボックスで歌を録っていたりしました。SONARと一緒にお亡くなりか…。そーなんだ(オヤジギャグ炸裂!
この前の曲のボーカルをご依頼して、仕上がってくる間にささっと書いた曲。
バイオリン+アコーディオン+フルートだけで勝負してみました。
「Tanto, tanto」
こういう小編成だと誤魔化しが一切効きません。打ち込みはこういうのは却って弱いのですが、今回は敢えてそこへ。お洒落バイオリンをアコーディオンが伴奏する小品を書いてみたくなって、それだけではアンサンブルが寂しいのでフルートを。
最初はバイオリンは「UVI World Suite」に入っているFiddleでやっていたんだけど、音の薄さがモロに出てしまってダメでした。しかもこれ、UVIはかなり雑なレコーディングしてた、波形見ると。最初からなんとマキシマイザー掛けて胡麻化してたので、それを切ってみたが無理でした。
で、「UVI Orchestal Suite」のソロバイオリンを使って一件落着。やっぱりこのバンドルはポピュラー音楽向き。フルートもそうです。
最近嬉しかったこと二つ。
ふとTV付けたら「探偵ナイトスクープ」やってて、人探しネタでメキシコからの留学生。祖父の友人だった日本人探しで、見つかったのですが(まあ最初からお膳立てしてあるし)、その人の自宅を訪れて、今はネットのビデオチャットでリアルタイムでメキシコと通話できるんですね。
で、お互い顔を見ながら感動の再会、懐かしいなあとなって、メキシコ側の家族が盛り上がって、「ベサメ・ムーチョ」を一緒に歌いましょうとなった。この時、ガットギターとアコーディオンが伴奏に入ったのですが(入るんですよ、やっぱ欧米はアコが普及してるから)、このアコがなんと自分が持っているやつと同じ!(笑)
ヤマハの、もう生産中止になってる独奏用の最小構成のやつだけど。やはりこれ軽いし小さいからあちらでも普及してるのか、と。
12ベースといって、左手の側のボタンは12個しかありません(最大構成だと120ベースというのがある)。これより小さいのは玩具枠になるんではないかなあ?アマゾンで8ベースのやつ売ってるし。
(大抵の人は何を言っているかわからないと思うがw、アコは独奏用と合奏用があり、両手で弾くようになってるのが独奏用で、左手でベースとコードを弾く。右手側はピアノ鍵盤だったり、クロマチック(ボタン)だったりする)
これ左側は和音とベースで「6+6」の構成ですが、たったこれだけでは何もできないかというと、どっこいこれが。コードはすべてメジャートライアド(長三和音)で、Bb/F/C/G/D/Aとなっています。作曲勢の方なら、ハッとするでしょ?w そう、5度間隔なので、すぐ4つの調で主要三和音(トニック・サブドミナント・ドミナント)が出せてしまう。非常に巧妙な設計です。ベースの方も同じ音。ということはセブンスが作れるのもわかりますよね? 本当によくできている。
自分は打ち込み野郎なので、まあ奏法の研究用に持ってるわけですが、なんとなく音を出しているだけでサマになってしまうのがアコのいいところ。
しかも、筐体の左側、右側にそれぞれ金属リードが設置されたパネルが入っているため、右手の音は右から、左手は左と、なんとステレオで鳴ったりする。そしてこのパネルが自然エコーチャンバーになって、音が響く。
おいおい、われながら語りすぎだ。
(音が大きいのでなかなか家で練習できないのだけが欠点か。ほぼ管楽器だから)
もうひとつ、嬉しかったことは、海外スタジオのレコーディング風景をYoutubeで見ていたら、自分が使っているSHUREのモニタヘッドフォンと同じものが使われていたこと。確かにこいつ、音がクリアな割りに耳が疲れなくていいんですよ。ミックス・マスタ以外はこれでやってる。
こんなところです。
ダウナー系のマイニュースとしては、2年8か月しか使ってないHPのノートパソコンがもう壊れたこと。10万したのに酷い。修理出すの面倒すなあ。お蔭でその前に買ったWindows7 Startのノートをまた引っ張り出した。
まだ暑いのでギリギリ秋じゃないということで。
実は夏のボーカル曲三部作でした、なんとか間に合った。
世界よ、これが2018年版Orchestral AORだ!
なんと驚異のフルオケ曲です。弦、金管、木管、打楽器、クワイアすべて入っています、文字通りのオーケストラ総力戦。では早速いきましょう。
「届かないラヴレター」
feat.寺島 稔
今回はフルオケが主人公のアレンジですがAORなので、エレキギター、チョッパーベース(スラップ)、エレピ(ローズ)、ドラムスも入っています。特にドラムはツインドラムであり、曲のテーマに合わせてポップミュージックとしては最大級の重厚長大な編成にしました。
フルオケの弦を使ったAORはあっても、ここまですべて入れ込んだ曲は世界を探してもないのでは?…なかったらいいな、と思ってます(w)。世界初だからね。
しかしあれだね、フルオケのアレンジといってもそれほど苦労しなかったというか、オケの楽器編成(パート)ってそりゃ長年の蓄積で非常に整理されていて、音域ごとに楽器の持ち分って決まっているし、弦・管・打楽器…と使い方も(前衛音楽でない限り)決まっているじゃないですか? 普通はバイオリンの下にビオラ、チェロ…と重なっていくわけだし。それぞれ楽器の使い方なんて、クラシック聴いてれば典型的なやつはほぼわかるから、それを参考にすればいい。
アカデミックな管弦楽法を知らなくても、ここまで形になりますよ、ってことでこれが実例です。
(さらにいえば、フルオケは楽器の「定位」(場所)も決まってるんで、ミックスで悩む必要はない)
とはいえ、ツインドラム、ティンパニ、チョッパーベース、コントラバスと低音のモンスターが揃ってましたので、その点でミックスは苦労した(w)。定位はバラけているんだけど、コンサートホールでライブ録音…を想定したミックスなので、低音の反響もぐわんぐわんくる。
そのあたり、どう避けたかは、今回は企業秘密にしますか(笑)。
気が向いたら別記事で書くかも。
今回は、ご自身でアーティスト活動もなさっている寺島稔さんに歌って頂きました。
ほとんど類似曲がない、キーも女性ボーカル並みに高い曲を、ファルセットのシャウトを交えて、見事に歌いきっていただきました。大感謝です。(ほんと、あっしが好きに書いた曲はシンガー泣かせだよなあ、とつくづく思っていますw)
この曲は最近やってきたことの集大成だったので、ミックス・マスタリングも無事終わってこうして公開でき、ひと安心です。フルオケ曲は書いてて楽しいのでまた挑戦したい。
鍵盤の世界3大リチャードとは、
・リチャード・クレイダーマン
・リチャード・カーペンター
・リチャード・ティー
である。いや、鍵盤プレイヤーのリチャード率って結構高くないか?とふと思って。プログレで名を馳せたリック・ウェイクマンも、もちろん本名リチャードだし。でも、欧米では昔からある名前だから、日本でいえば「太郎」「ケンイチ」みたいなもんですか。
(リック・ウェイクマンは新作出したばかりで、今世界ツアー中らしいですね。しかし全曲ピアノ+オーケストラとか、すっかりクレイダーマン化しとるやん。すべてのリチャードはこうなる運命か?w)
参考 http://rollingstonejapan.com/articles/detail/28710
ウェイクマンはおいといて、リチャード・カーペンターの話です。今回一連の記事で調べているうちに、面白いサイトを見つけました。ユニバーサルミュージックの公式サイトらしいけど、質の高い洋楽の翻訳記事が一杯。そんな中でカーペンターズについて書かれた記事。
考えられている以上に、カーペンターズが凄かった理由:ブライアン・ウィルソンと比較される完璧主義者のリチャードの功績
https://www.udiscovermusic.jp/stories/carpenters-2
彼らはソフトロックとかAORとか、多少変なことも書いてあるけど(この辺りは欧米のロック評論家の意見かも)、驚くような事実が発覚。
前身となったリチャード・カーペンター・トリオは、なんとインストバンドだったのですね。ピアノ、ドラム、ウッドベース(とチューバ)という構成。ドラムはもちろんカレンで、ベースは友人。このバンドは1966年ハリウッドボウルでのコンテストに優勝。この時、リチャードはまだ10代後半です(!)。ひええ。しかもなんですかこの尖った編成は(この演奏ぜひ聞いてみたいけど、残ってないだろうなあ)。
リチャードはバンドのサウンドを「ロック・チューバ」と自称していたらしい。
でもさすがにこれでは売れないと自覚していたようで(w)、メジャーと契約するためにポップスのデモを録音、フルートに合わせて16歳のカレンが歌う曲だった。
(他のサイトの情報だと、デモはあちこちで落ちまくったが)、最終的に当時新進気鋭のA&Mレコード設立者、ハーブ・アルパートの目に止まった。
こうして1969年デビューアルバムが発売されるが、すでにこの時点でリチャードは「アレンジを自由にやっていい」という、新人としては絶対あり得ないような裁量を与えられていた。
(ハーブ・アルパートの眼力もものすごい、才能のある奴には自由にさせた方が、そりゃいいから。その後の成功をみたら、いかにこれが正解だったか。ビジネス的にもA&M幾ら儲けたんだって話だよw)
さらにこんな記述も。
リチャード・カーペンターの完璧主義は、スタジオからライヴへと引き継がれた。彼はコンサート前、楽器用やヴォーカル用のマイクのバランスを調整するのに、自ら1時間を費やしていたものだ。通常ならそれは、サウンド・エンジニアに任せる仕事である。
(まあ、ベストではあるが、こんなことしてるから睡眠薬依存になったのかも?)
カーペンターズはカバー曲も多いけど、これもリチャードが発掘した曲だったそう。
その他、記事中でリチャードの革新的なアレンジ手法についても述べられています。
リチャードは、カーペンターズの専属作曲家であり、アレンジャーであり、そしてプロデューサーでもあった。
考えてれば当然なんだけど、カーペンターズは二人の共同作業で成り立っていたグループであり、これまではリチャードが過少評価されすぎていた。少なくとも功績の半分はリチャードのものです。
フィル・ラモーンですら、カレンのプロデュースに失敗しているのだから、実兄というアドバンテージはあるにせよ、リチャードの音楽家としての資質は巨大なものだった、といえると思います。
リチャード・カーペンターの研究は、自分にとって今後の大きな宿題だなあ。
それにしても、カーペンター兄妹がインストからスタートしていたとは。不勉強で知りませんでしたが、やはり音楽的に優れている人たちはインスト出身が多いのですね。
先日惜しくも亡くなった「ソウルの女王」こと、アレサ・フランクリン。なんと18回もグラミー賞を取っているんですね。フィル・ラモーンの14回で驚いている場合じゃないな。
アレサといえば、やはりコメディ映画「ブルース・ブラザース」での名演技(?)と名パフォーマンス。自分の年代だとあの映画で知った方が多いんじゃないかと思うんですが、これも1980年なんですね、としみじみ。まさかYoutubeにないよなあ?と思って調べたら、一杯上がってるじゃないですか。
とにかくものすごいパワーのシャウトで、これがソウルだぜ!と全身で表現してる大迫力歌唱&ダンスシーン。知らない方は一度体験してください、もう病みつきだから。曲は「Think」
歌の前の会話が入っている5分ほどのバージョン
ほぼ歌唱シーンだけの3分バージョン
映画未見の方のために解説すると、ブルース・ブラザース(CIAみたいな恰好してる人たち)がバンドを再結成しようと、昔の仲間の黒人ギター弾きのところへ誘いにやってくる。だが奥さんのアレサはバンドなんてとんでもない!家庭と仕事(食堂)はどうするんだいと大激怒。思わず「Think」を歌い出す、という流れ。
この歌、もともとはアメリカの女性解放運動のシンボルともなった曲だそうですが、この映画の中では身勝手な男に「Think」しろ、フリーダムって何?フィーリングって何?そんなもんで飯は食えないんだよ!と魂の叫びを突き付ける感じになっております(笑)。
いやー、これ最初見たときは、アレサがあまりに食堂のおばちゃん役似合いすぎで、まさかミュージシャンとは思わず、歌い出した時、本当に驚いた。この迫力、ほぼほぼ大介・花子の漫才だし、文字通り男を何度も突き飛ばしながらシャウト!「Baby!」「あんた何?10歳のガキか?」等、歌詞もすさまじいw
見る度に笑ってしまう、そして惚れ惚れする「Think」でした。
(結局ダンナは出ていってしまい、サックス吹きもいなくなり、最後につぶやくアレサの力ない「shit」がまたしみじみ可笑しい)