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ミックスの負荷MAX

 そろそろミックス時のPCの負荷がギリギリのようで、ちょくちょく不思議現象が発生するようになってきた。
 もちろんバウンス(WAV化)しています。今は歌物の標準的なプロジェクトで、ボーカルや楽器のトラックが30前後。FXやグループトラック等が20弱。
 各トラック、平均2本程度プラグイン挿しているだけ、ボーカルはみっちり挿すが、FXも軽めのやつばかり(良いリバーブやディレイはそうでもないが)。
 こんな感じで、PCもWin10で中の上~上の下くらいのスペックなのに、完全にギリギリです。負荷見てるとちょくちょく100%を叩いている。
 これで、下手にプラグインを追加すると落ちたりとか、再生すると特定トラックだけBPMが変わったり、とか。
 あんまりトラックフリーズするのは好きじゃないが、そろそろ対策していかないと、と思案中。

 EQやコンプなんて、無色透明でいいなら、DAWのやつで全く問題なかったりするもんね。WavesのAudiotrackチャンストでさえ大量に挿すと重い。(だから、今度のABILITY4の内蔵プラグイン強化は期待)。
 負荷分散ソフトなんかを導入する前に、できるだけやれることはやってみるつもりです。(このテのだって、バグがないかといえばそうじゃないだろうし)

 プラグインも、実用性を考えればあんまり処理が重いのはどうかと思う。そりゃCPU能力を大量に使えば音は良くなるんだろうが。理想は負荷レベル違いのエディションが用意されていること。気の利いたデベロッパーだとそうなっているのもありますね。

Waves Nxのカメラ機能

 WavesのNxというプラグインがありますが、これはヘッドフォンでスピーカーの音場を再現するというもの。
 スピーカーで聞くと、空気の中でL・Rの音が混ざるから、実はヘッドフォンで聞くのと違う感じに聞こえるんですね。(ソフトになる、といえばいいか)
 実際使ってみると、なかなか面白い聞こえ方で、一応まあまあの再現度に思えます。
 ヘッドフォンでミックスしている時、最終段にインサートして軽く確認するのには最適。「自然」な感じに音場が広がるので、バランスが取りやすい。(しかし、Nxでミックスの破綻を見つけたことはないなぁ。そのあたり、絶対に本物のスピーカーには敵わない)

 前置きが長くなったが、このNxには面白い機能が付いていて、Webカメラでミックス中の自分の顔を写すと、自動で顔の向き&距離等を測定して、なんとスピーカーのシミュレーションに反映してくれるんですね。実際に聞いている時のように音場が変化します。頭を動かすと聞こえ方が変るわけ。
 画面を見ているとサイバーな雰囲気で笑えます。
 よくもまあこんな簡単な機構でそんなことを実現するもんだと思いますが、さすがにレイテンシ等も発生しており、完璧な自然な追尾にならないようだ。むしろ、しばらくやっていると違和感の方が大きくなる。
 やっぱり、玩具のレベルだなあというのが自分の結論だけど、これで気付いたのは、案外ミックス中は身体を変に傾けたり、頭を左右どちからに向けていたりと、「正しい姿勢」ではないのだということ。変な発見をしたのであった。

(NxにはBLUETOOTHかの特製デバイスで追従する機能もある。こっちもレイテンシは出るらしい)

ハード音源のレコーディング

 インタネのDAWであるABILITY3で音楽制作をしていますが、最近経験した不思議現象。他のDAWの方にも参考になるかもしれないので書いてみます。

 サンプリング音源、ソフトシンセ、簡易ミックス用プラグイン(リバーブやイメージャー程度、軽いもの数本)、合計30トラックくらいのプロジェクト。だいたいミックス前、アレンジの完成時にはこんな陣容になっていることが多いです。
 これだけならそのままバウンスして、すぐミックスに入れるのですが。
 トラックの1~2本がハード音源をドライブしている場合は、その前に「レコーディング」が必要なんですね。ハード音源の出力をDAWで録音するわけです。
 ここで問題発生。

 なんと、録音を聞くと遅れが発生しているのです。レイテンシならまだわかるが、これがまあBPMが遅くなるという……。例えばBPM120の曲だったら、BPM115くらいで録音されてしまう。当然曲のラストでは全く合わなくなっています。
 不思議現象ですね。どこかのバッファが足りないのか、それともPCの性能不足かと思うが、そこそこ高性能のWin10パソコンなのです。

 重いプラグインや、ボカロなどを外してみると、多少は軽減するが、それでも同現象が発生。しびれを切らして全部バウンスしてからレコーディングしてみたが、それでもまだ遅れる。仕方なくその状態で、ハード音源のトラックをソロ演奏モードにして録音すると、ようやくジャストのタイミングになった。
(ここまで軽くしてまだ遅れてた、ってことはたぶんPCの処理速度不足ではないはず)

 半年位前までは出なかった現象なので、たぶんどこかのアップデートでエンバグしてるんじゃないかと勘ぐっている。むろんWin10の方のアップデートのせいかもしれません。あとは当環境だけの独自現象か?(だとしたらイヤだなあ)

 ……などと考えていたら、ABILITY4が出るんですね。この件、直っているといいんだが。

 ということで、まあなんかの拍子にノイズが入ることもゼロじゃないし、ライン直結=超優良環境のハード音源のレコーディングでも、最後まで確認した方が良い、という話でした。
(今回、何トラックもハード音源録音してから気付いたのでキツかった 汗)

Zoomやってみた

 遅まきながらのZoom。といっても、日本の音楽・録音機器メーカーではなく、みんなが知ってる会議ソフトのZoomのほう。(そういえばZoomが大ブレイクしたときに、日本のZoom株が上がったりサポートに電話が殺到したり、といったことがあったそう)
 音楽以外のほうの仕事で、Zoomを使う必要が出てきて、おっかなびっくりで試してみた。まずはZoomのサイトを見て、簡単に仕組みを確認。アカウントを作るのが望ましいが、チョイ利用ならゲスト的に利用できるらしい。
 なんせ初利用だから、いきなり本番で失敗したら怖い。テスト環境はないのかと思ったら、ちゃんとテスト会議ができるんですね。ひとりきりの会議ね。
 かなり前に買っておいたロジクールのWebカメラをPCに挿して、ディスプレイの上に置いて、テスト会議開始。
 すると、ディスプレイにちゃんとオレが映っとるわ(名古屋弁)。なんか笑えました。思ったより鮮明だな。画像と目線がなかなか合わないですね。カメラ目線になると自分の画像が見えないし。こんなもんか。

 これは簡単でいいツールだと思った。専用ソフト(無料)だともっと高速らしいが、どうせ一時利用だからWebから会議テスト。
 本番だと会議室に入るのにパスワードがいるらしい。
 まだ音の方を確認してないから、そっちもやってみる予定。

(本日、音も確認したら、Web版では出ていなかったことが判明。結局アプリをインストールして、無事音の確認も終わりました。音がトラブった時のために文字でのチャット機能もあるし、これは良くできているな)

便利そうで不便なwebmail

 通販用のメアドとして、hotomail(outlook)を使っていたんですが、驚愕の事実が発覚。こいつって受信メールの一括ダウンロードができないのね……。もしかしたら有料のOffice365を入れたらできるようになるのかもしれないが、その辺りはググっても出てこない。
 なんでもかんでもgmailにするのはイヤだったのでhotmailにしたんだけど、盲点だった。gmailは一括ダウンロードできますからね(ただちょっと方法が面倒なようだ)。
 それより驚いたのが、gmailってPOP3でメールクライアントからメール送受信できるのね。広告入れたいgoogleは絶対そんなこと許さないかと思ったら。
 あまりにクラウドにメールを溜めると、いくら検索機能が優秀でも、やはり使いづらくなりますね。結構ネットやサイトが遅い時ってあるもんね。
(誇張でなく、最近hotmailはメール1通内容表示するのに、度々30秒とか掛かったりしてる。商用インターネットの初期みたいだ)

 今後は通販系のメールでもなるべく手元で受信しようと思う。メールの整理ひとつでも結局webメールは使いづらいことが経験上わかっている。

(……と、思ったらgmailの外部アプリからのアクセスはこの5/22で廃止なんだと。セキュリティ上の措置らしい。ウマい話はないものだ)

e-taxは便利

 青色申告(確定申告)、先日ようやく終わりましたが、今年は3月に入ってからになってしまった。それは音源ディストリビューターからの9-12月期の振込み額がわかるのが、2月末日だったから。これは結構焦りますね。ここまで申告書が確定しないわけだし。音源の配信はディストリを通して各社(アップルなりアマゾンなり)に届けられるので、報告が上がってくるまでの遅れは仕方がないんだろうな。

 ただ去年からe-taxで申告する準備を進めており、カードリーダーもマイナンバーカードも手元に置いていて、これで申告できました。会計ソフトの弥生にe-tax機能が組み込まれていて、こちらからチュートリアル付きで手取り足取り……という感じで終ってしまった。
 準備は面倒だったけど、申告作業そのものはとにかく早い。写真や動画をアップするのとほぼ同じ感覚。初回はID取って……と色々やらされたが、次回からは更に早くなるはず。こりゃ便利。かなり厳重な本人確認があり(なんせマイナカードというハードウェアトークンもある)、セキュリティ面も安全そうで安心感がある。

 紙でやると、たくさん印刷して判を付いて……という作業が出てくるし、その後税務署に送付しないといけません。

 e-taxは本当に便利なので、同業者の方、自営業の方にはおススメです。
(今年からは、マイナカードが要らない、ID・PASS方式のe-taxも始まった。ただ開始準備には税務署まで行かないといけない)

インスタグラムの動画

 Dew Ridge Recordsレーベルの宣伝のため、インスタグラムにMVをアップロードしようと、ここ数日は色々と試していた。以前にインスタに生配信視聴用のアカウントを作っていて、これが非公開アカウント設定だったので、ちょうど良い実験場。やっぱりきちんとした形でアップしたかったら、こういう実験用アカウントは必要です。

 で、思う存分トライ&エラーを繰り返していたんだが、インスタは基本的に画像も動画も正方形で表示されるんですね。ちょうどジャケット画像のイメージ。
 で、普通の動画をアップすると、左右が切れて変な感じになってしまう。アップするときに16:9というオプションを指定できるが、なぜか毎回絶対に登録失敗になる(色々コーデックは変えた)。たぶん処理が重いとシステム側で弾いているんじゃないか。その証拠にスマホ形式だと登録可能。(元形式もダメ)
 で、解決策として、インスタ用の動画は最初から上下左右に黒で余白を入れておくことにした。これで正方形にトリミングされても大丈夫。コーデックも非常に軽くした。

 インスタは、基本的にスマホアプリから使うように設計されていて、PCからだと使えない機能もある。そんな訳で、PCからだとその流儀に合わせていかないといけないようです。

 スマホからだと同じ電話番号でアカウントを5つまで増やせるんだけど、PCからだと無理だったりする。ということで無事スマホからレーベル用のアカウントを作りました。

 無論、インスタもフェイスブックもJASRACと包括契約しているので、著作権関係は完全にホワイトです。
 資金力のないインディーズなので、地道に宣伝していくしかないのです。

(余談、この正方形の写真の世界、昔の二眼レフカメラを思い出した。ウチにもあったなあ)

ロゴ作成・追加メモ書き

 しばらく前にロゴ作成サイトのことを書いたが、少しWindowsの3Dペイントや無印ペイントのことを調べていたら、驚愕の事実が発覚。なんと、二つとも背景に透過色を設定できたのね……。こういうのはヘルプ見てもなかなか見つからないが、ググると親切に説明したサイトがすぐ出てくるという(汗)。あるあるですが。

 こうなると、やはりわざわざ使いにくいGIMPでロゴ(あるいは文字入れ)作業はする必要なさそう。ロゴはペイントで作って透過背景で出力、それをGIMPに読み込ませる。レイヤーを自動的に割り当ててくれるから、半透明で重ねるなんてことも自由だし、大きさ・角度も自在に変更できる。
 さらに、GIMPの方のフィルタで文字に各種シャドウを付けれるんですね。
 ペイントは単純な機能しかないから、文字入れはまあまあ使いやすいので。
 ペイントでロゴが作れるなら、パソコンに入れるフリーフォントを揃えた方が良いなと悟った次第。

(おまけ。GIMPのプラグインで、「スマート消去」というやつを見つけた。Photoshopなんかにもある、特定画像から邪魔な人や物体だけ消すやつね。さすがにAI的なものでなく、単純に周囲から類推するだけだけど、背景が単純ならキレイに消せます。ご興味のある向きはググって調べて下さい。あと今回知ったのは、GIMPのフィルタやプラグインがPhythonで書かれているってこと。結構昔からみたいだ)

戦メリ楽譜公式・自分専用

 坂本龍一さんの名曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」(映画『戦場のメリークリスマス』テーマ曲)ですが、1983年に発表されてから、なんと今まで公式の楽譜がなかったそうですね。そのため独自にアレンジされたもの、あるいは誤っているものが多数流通する結果になったんだとか。(楽譜の出版にもJASRACでの手続きがいるのですが、それでもこんな具合…)

 そこでこの度、坂本龍一さんご自身が監修された公式楽譜(ピアノソロ用)が発売されたのですが、このリリース方法が素晴らしくて、PDFによる電子出版なのですが、なんと楽譜に購入者のメアドが入るんですよ。不正コピー防止のためと、「世界でひとつ=自分だけのもの」というレア感が両立するという、コクレターズアイテム。そこで先日購入して眺めてニマニマしているところです。
 普通のPDFだから変な電子書籍にありがちなDRMもないし、自己使用ならコピーしても問題ない。これ良いと思いませんか?
 今後、楽譜の出版はこんな風になっていくんじゃないか、と思った次第です。
(なおオンデマンドのプリント版もある)

坂本龍一オフィシャルスコアストア – Ryuichi Sakamoto Official score store
https://score-jp.sitesakamoto.com/

 なんか、公式サイト開設と前後して、戦メリの一音一音がNFTでも販売されたらしい。瞬殺で売り切れだったそう。

(余談。世の中に出ている楽譜は、ほぼアルバイトが作ったような滅茶苦茶なものが多いから……。某有名シンガーソングライターの著名曲をヤマハの「ぷりんと楽譜」で買ったことがあるが、メロの音程どころかリズムさえ違うという、恐るべき詐欺物件だった……。こうしてみると公式というのは大きいですね)

ロゴ作成苦労話

 Dew Ridge Recordsのサイトやページを作ったり、楽曲のジャケット画像を作ったりで、だんだんロゴを作らないといけない機会が増えてきました。
 今は昔と違って、商用利用可能なフリーフォントがたくさん配布されているんですね。フリーフォントだけを集めたサイトすら複数あるくらい。
 で、そういう場所から使えそうなフォントをダウンロードして、いざロゴやロゴ入り画像を作ってみると、これがなかなかしっくりこない。というか、(これまたフリーの)グラフィックソフトGIMPを使っているんですが、こいつはフィルタや特殊効果は結構強いんだけど、文字入れをしようとすると、滅法使いにくい。……というよりバグか?日本語フォントが指定できないんだが。

 で、Windowsの3Dペイントなんかを併用しつつ、騙し騙しやっていたのですが、これではいかんとロゴ作成専用ソフトを探してみたら、インストールアプリではピンと来るものはなかったものの、直接Web上でロゴ作成ができるサイトが複数あるんですね。Google Docなんかと同じWebアプリケーションてやつ。
 グラフィックや文字色・装飾もデザイナーが作ったテンプレが無数に用意されていて、いわば音楽プラグインのプリセットと同じ。選んで文字を入れるだけで、使えるロゴを作ってくれる。しかも背景色は透明で、非常に利用しやすかったりする。商用OKのサイトがほとんどです。
 これはいいと、こういうサイトでもっぱらロゴや文字入れを行うようになった。

(昔もそのテのサイトはあったが、もっと制限だらけだったり、利用条件が厳しかった)

 MVのサムネ用画像(ロゴ)にも使えると思うので、インディーズ業界の皆様もぜひどうぞ。ググると紹介サイトがいくつも出てきます。

(思い出した。ホームページビルダー持ってるが、こいつもテンプレはダサいし、ロゴ作成機能もショボい。今はフリーのテンプレや作成サイトの方が遥かに良質なんだから恐れ入る)