デモ曲追加・オーケストラルPOPS
ここでまたデモ曲追加です。声楽っぽいフルオケPOPSというか、小組曲みたいな構成の曲を書いてみました。流石にこういうのは商業配信には向かない(?)。
「サーカステントの夢」
歌は佐藤元美さんというソプラノ歌手の方にお願いしました。かなりの経歴の方ですが、それ以上に本物の表現力をお持ちです。
ここでまたデモ曲追加です。声楽っぽいフルオケPOPSというか、小組曲みたいな構成の曲を書いてみました。流石にこういうのは商業配信には向かない(?)。
「サーカステントの夢」
歌は佐藤元美さんというソプラノ歌手の方にお願いしました。かなりの経歴の方ですが、それ以上に本物の表現力をお持ちです。
作曲家、ことに打ち込みで全ての演奏まで作っている人間からすると、特定楽器の音源起用というのは一種の用兵論みたいなところもあって、まあ起用しただけではダメでアレンジしないといけないが(w)、曲全体を俯瞰して、これを使ってこんなアレンジにするか~みたいなところは、取り掛かる前に色々と考えるわけです。実際にちょっとフレーズ作ってみて、こりゃダメだな変更しよう、ってことも勿論ありますし。
といっても、ポップミュージックである以上、あまりに奇抜なアレンジ(楽器の起用)はできないわけで、そこは前衛芸術ではないので、リスナーのことも考えないといけません(その前にクライアントさんがこんなの求めてないだろうな、ってことはわかるはず)。色々なジャンルの音楽がありますが、各ジャンルでスタンダードな楽器編成やアレンジってのもあるわけで、それがジャンルの構成要素である以上、それを尊重するのは当然ですね。
(まあちょっと冒険してもいい、って時も有難いことにありますが…)
例えば、日本ではほぼ最近まで忘れ去られていて、その逆に欧米ではギター並みにずっと使われている楽器、それはボタンが一杯付いている(鍵盤付きもある)精密機械のような楽器――アコーディオンですが。こいつはなかなか現代日本では目立つ場所で見かけることがありません。シャンソンやラテン系音楽などで使われていることがある他は、一部のグループで使われている位、なのですが。
実は、ずっとポップミュージックのメインストリームに近いところで、頻繁に使われているジャンルがあるんですね、これが。なんだと思いますか?
ほとんどの方が意外と思われるでしょうが、それは「演歌」です。そうなんですよ、ガットギターやストリングス使用はよく知られているでしょうが、その次くらいの頻度でアレンジに入ってくるのがアコーディオンだったりします。面白いですね。多くの人が、実際耳にして音は知っていてもそれと気付いてない可能性が高いと思います。非常にきれいなオルガンのような音です。演歌の生演奏ライブも少なくなったので、実際演奏を見る機会もそんなにありませんしね。
で、まあジャンルの定番楽器だけに、演歌のアレンジでアコーディオンを入れても全然違和感ない、というか大歓迎みたいな雰囲気が、リスナーさんにもクライアントさんにもある。他のジャンルだったら大冒険になってしまうんでしょうが、演歌は違うんですね。結構他の生楽器もアレンジにガンガン入ってきます、それが演歌のフォーマットなので。自分なんかはこういうのも高品質な打ち込み音源で再現していますが。
ここで有言実行、実例を紹介しますね。
アレンジにアコーディオンを入れた曲が、昨年発売のヒカリ真王子(まおじ)さんのCD「女ごころ」という曲になります。
(アコーディオンという楽器は面白くて、昔は日本でも大流行したり、本当によく使われていたんですね。RolandのV-Accordionを待たずとも、電子化もされていて、’70年代にはトンボ楽器が電子アコーディオンを作っていたようです。同じ頃KORGも電子アコーディオンを出しているはず。面白い展開でした)
花粉、流石に少なくなってきたが、もう大丈夫かと思ったら、まだ身体にキているという信じられない事実。特に4月終わりのラストスパートは酷かった。今年はあきらかに胃腸にも影響出たし、年々酷くなってる。花粉症で衰弱したところへ何か病気したらコロっといくんじゃなかろうか(O157とかさ)、自分の死に様はそんな感じもしれん。
こりゃあ、下手に出歩くこともできません、もう部屋に引き篭もったまま一生を終えることにします(違うか)。
(今の季節は、黄砂とかPM2.5とか、ただでさえ色々飛んでいる)
正統派(?)病弱系男子です、生きていくのがやっとです(笑)。諸先輩方、どうかお手柔らかにお願いします。
ところで、インスト曲のデモページにも、また何曲か追加しました。以前書いたやつですけどね。もっとインストも書きたいなあと思ってて、時間があればまた。
最近ヴァン・マッコイやハーブ・アルパートのベスト盤を聞いているんですが(ベスト盤は必要悪、キャリア長い人だと音の変遷が面白い)、流石にこの二人はアレンジの達人っすわ。聞いて愉しく、分析して為になり、やっぱりオリジナルアルバムも聞きたくなる。
特に、ブラスからストリングスから、エレピにエレキにアコギにパーカッション、シンセサイザーまで、ありとあらゆる楽器を縦横無尽に使って、スケールの大きいアンサンブルを作っていく、こういうのやらせたらピカイチっすね。
それでいて、前者はソウル、後者はメキシカンという軸はゆるがない。破綻しないんですね。このセンスを自分も取り入れようと日々試行錯誤。
面白いことに、ヴァン・マッコイは元々歌手(シンガーソングライター)でデビューだし、ハーブ・アルパートもボーカル張った曲でチャート1位取ったり、二人とも歌に関しても超一流なんですよ。全く隙というものがない。
音楽制作をやっている人間には、二人の作品群はまあ宝の山でしょうね。
ついおととい、ヴァン・マッコイの「続・ハッスル(Keep on hustlin’)」を聞いていたら、向かって右にやけに聞いたことあるギターがいるなあと思った瞬間、聞き間違えようのない泣きのフレーズが聞こえて、ああエリック・ゲイルだと(笑)、若いガッドっぽいドラムとか、この重いベースはゴードン・エドワーズだろうとか、このハモンドはリチャード・ティーちゃうかとか、そういうところでも楽しめる楽曲群です。
ハーブアルパート曲に、アコーディオンが使われているのも発見。こいつは新時代早々縁起がいい(笑)。
そして、白黒テレビの時代から’00年代までの音の変遷で、最後期のあきらかに配信に合わせたようなミックス+打ち込みドラム丸出し曲は、はっきり「ダメ」と分かります。音楽性が合わないのと、曲としても破綻してる、絶対。
配信でアップル「だけ」は潤ったかもしれませんが、音楽業界はどうなりました? 低いところに合わせた結果、リスナーが音楽に絶望して離れてしまった。そろそろアップル=mp3配信最高的な価値観から離れましょう。ジョブスは死にました(「神は死んだ」と同じ意味で)。低品質な配信と低品質なイヤホンに合わせるような音楽制作は、今すぐやめるべきですね。このベスト盤のお蔭ではっきりそれがわかりました。
(そもそもスティーブ・ジョブスは、音楽がわかる人間だったのか? 酷いmp3コーディングでも満足できる「耳」しかなかったのでは?)
やっぱりCDがリファレンスで、配信ならWAVとかにしなけりゃ、たぶん音楽業界はずっと「死んだ」ままでしょう。ジョブスの道連れにされることはないのです。
(日本はCDガラパゴスという記事を時々みるが、それって最高じゃないか?)
アップルを肥え太らせるのはもう止めましょう、Way of Lifeでもカリスマ宗教でもない、ただの一私企業なので。
手軽に音楽を聞ける必要はないのです、CDを入れてプレイボタンを押す、それくらいの手間はかけてもいいはず。
そんなことを想う毎日です。
(といっても、iTunesも現時点では必要悪なんだよな…と早めに言っておく 汗)
アコーディオンの録音(マイキング)方法について解説した珍しいページを見つけましたのでシェア。(しばらくアコのことを書かないと禁断症状が…)
といっても、マイク・音響機器メーカーのSHUREのブログですが、なかなか質のいい情報だったので。あっ……今オヤジギャグ思いついたけど我慢する(←察してくれ)。
それよりつかみのジョークが凄いぞ。
「あんまり治安が良くない場所で、車の後ろの座席にアコーディオンを置いたまま、車を降りて店に入った人がいたんだって。車に戻ってきたら、窓が開けっぱなしだったことに気がついたんだ。焦って車に乗り込んで、後ろの座席をチェックしたら…アコーディオンが二つに増えてたんだって!」
いや、ちょっと待て(笑)。欧米ではそれだけありふれた物ってことですかね? ジョン・レノンの最初の楽器もアコーディオンだったって書いてある。
このページにもあるし、その手の本にも書いてあるけど、アコの原型は紀元前の中国で出来たものらしい。それがいきなり19世紀のヨーロッパで改良・発展して現在の形になったそう。アメリカではピアノ鍵盤のタイプが多く、欧州ではクロマチック(ボタン)が主流って書いてある。
こういうマイクでこんな風にセッティングするとこんな音で録れるよ、って実例が並べてあるので分かりやすい。アコは右手部分と左手部分のレジスターに、リードがパネル裏表にズラッと並べてあるので、やはり一番実感に近い音で録れるのは、右・左にマイクを1本づつ立てた場合らしい。
これだと右手(メロ)と左手(ベース&コード)がはっきり分離して録れますね、当然ながら。
少し離れたところからアンビエンス(残響)も含めて録るってやり方も実はポピュラーで、アンサンブル感を重視する場合は、この方法が多いかも?(いわゆるオフな感じ、前述のやつはオンな音)
国内のアコーディオン奏者の皆さんの録音を聞いていても、この「L/R分離派」と「アンビエンス派」の2通りに分かれるみたい。(大抵、特定の奏者はどちらかの方式で固定してることが多い、サウンドイメージが変わってしまいますからね)
さすがにライブのPAだと、レコーディングとは違ってくるとは思いますが。特に、あれだね、襲いくるナマハゲを笑止千万といった表情で待ち受けるアコーディオニストの音を録る時は、クリップマイクみたいなヤツで録るしかないわな、ワイヤレスで(極端な例)。
まあ、ぶっちゃけ自分は打ち込みなんですけどね、今度試しに録ってみるかなあ。サンプリング音源のアコーディオンでも、高品質なやつはやっぱり左右きっちり分かれてますね、打ち込みも別々入力。ベローズ(ふいご)の開け閉めはMIDIのModulation信号等で行い、音色・音量がリアルタイムで変化します。キーの打鍵音もVelocityで強弱ついたりする。
といっても、最終的には生楽器(+名プレイヤー)には絶対勝てるわけがないので、このあたりは割り切るしかない。でも、ダメなプレイヤーの生より、今は打ち込みが勝ってしまう時代ではあります。キビシイのよ、音楽業界も。
逆にそれだけ名プレイヤーの生演奏には、高い価値が認められているということでもあります。テクノロジーの発達で生演奏の価値が上がってるのだから、面白いですね。
ところで、このサイトはブログ主体ではありません(笑)。ブロガーじゃないんで、作曲家ですから。ということで、新しいデモ曲追加です。
「ベローズ・チャコール」
feat. mariko
今回はスムース・ラテンのようなPOPS曲を書いてみました。シックでスタイリッシュな感じ、そしてまたまたアコーディオンをフィーチャー。前の曲がかなりド派手な入れ方だったので、今回は弦やブラスが入ったなかで、総合的なバンドアンサンブルの中でのアコ、しかもラテンサウンドの中で、というところを主眼に。それで、ラテン曲でよくピアノがやる16ビートのバッキングフレーズがありますが、あれをアコで鳴らしています(当然、右手左手フルアレンジ)。
アコーディオンの左手のコード(ボタン)は、モロにギターのローコードと音域が重なるのですね。なので下手に鳴らしっぱなしにしていると、最終的にトラックの音が濁ります、響きもよくない。そのあたり気をつけつつアレンジした。(ちなみ、ベースボタンの音域は当然ベースと被る)
今回は、marikoさんに歌って頂きました。雰囲気あるボーカルで、曲調にぴたりと合いました。有難うございます。
マスタリングは「Abbey Road TG Mastering Chain」だけで行ってみました。こいつは音圧を上げようとするとすぐ0dbを超えたりするので、今回は音圧低め。後処理でOzoneをかましてみたりしたけど、いかにもOzoneなサウンドになっちゃって、歪っぽかったし、それは止めた。このままだと非常に音に透明感があって、かなり音楽的には正解だと思う。
このAR-TGMC、プリセットのままではややアレってとこもあるが、少しいじると大変効果的ですね。
先日の大晦日は、一念発起してアコーディオンを持って出掛けました。といってもライブ的なものではなく(そんな腕ないしね)、某所へ行って一人でアコーディオン弾いていたんです。(無観客試合という意味ではライブなのか?w)
23時半頃から弾きはじめて、はっと気付けば0時15分。無心に音を出しているうちに年越ししてしまいました。いやーなんかもう、自分史上最高にお洒落で豪勢な年越しでしたわ(笑)。
アコーディオン、弾けないんですが弾けるというか、これほど初級者に優しい楽器はありません。なんとなく音出しているだけでソレっぽくなる。それでも今回は、左のコードボタン&ベースボタンの機能をしっかり意識しつつ、つまりコード進行的な流れを最重要に、右手で即興でメロを入れたりして遊んでました。あと、蛇腹の動きでいかに音楽的な抑揚を出すか、このあたりは最近プロフェッショナルの音や映像をしっかり研究してますから。こいつは本当に、管楽器的な、あるいは人間のボーカルのようなダイナミクスが出せますから、めっさ面白い。
例えば3拍子のリズムで、1拍目をベースでCボタン、2・3拍目をコードでCメジャーのボタンを押せば、「ズン・チャッチャッ」と、立派なワルツ的伴奏の出来上がりです。その後適当にF→Gってやれば、もうそれだけで3コードの進行が出来てしまう。ボタン押してるだけで伴奏になる、というのは、ある意味DTM的ですらある。
もちろん、アコは蛇腹で空気を送らないと音が出ませんから、ちゃんと音切れないタイミングで動かさないといけない、これもアコーディオニストに必須のスキル。
で、自分も見よう見真似でこの進行を延々と弾いてたんですが、はっと気付けば、自然と動きが超・お洒落になってるのですわ(笑)。これ、身体全体を使わないとうまくいかないからね、素晴らしすぎる楽器。
結構、夏くらいから弾いてなかったので、少しベース側のリードが痛んだのか、余分な音が入るコードもあったのだけど、弾いているうちに直ってしまった。やっぱり楽器は生き物だから、たまには弾いてやらないといかんですね。
前にも書いたけど、このアコは最小構成のやつなので、左手のコードはメジャーBb/F/C/G/D/Aしかありません。なので三和音(トライアド)の世界になってしまうので、この日は最後に4和音(テトラド)を試してみました。
これは簡単で、右手の鍵盤で足りない音を足すだけです、そしたらこれがね、また思わず「うおっ」って声が出るほどのお洒落サウンド!
左手でCのコードボタン、右手で低音域のBを弾けば、Cメジャーセブンスですからね。ここで右手をBb→Aと動かせば、Cセブンス、C6です。CM7→C7→C6→C7とか、このアコでやるとたまらなく良い。理論的には普通にCのクリシェですが、感覚的に良い音ってのはやはり楽器で出してみないとわからないなあ、と思った。
さらにテンションを加えて、右手で同時にDまで押さえると、これがまた……(いい加減しつこいかw) 念のため、9thですね。
こんな感じの新年を迎えました(笑)。
今回はミックスを改良した話。
生楽器の音が非常によく録れているアルバムを聞いていて(演奏も良かった)、ふと自分のミックスが心配になって、この前書いた曲を聞きなおしてみた。
するとまあ、こうして比べると低域スカスカのかなり不自然な音に聞こえて、ベースやバスドラがどうこうより、曲全体の空気感が変という感じ。意外とこういうのは気付かないんですね、特にミックス作業の直後は。
思い当たるところがあって、今回は各トラックの低域をかなりバッサリとEQで削っていて、たぶんそのせいじゃないかと思えた。
アナライザーで見ても全く信号がない音域なので、いいかと思って。このあたりの音は、目立たないのにエネルギーだけは高いので、うまく処理しないと最終的に音の透明感に影響したり、音圧が上がらなかったります。
ところが、これが削りすぎるとやはり良くなかったようですね。
そこでミックスに戻って、削りすぎていたところを戻して、ベースやバスドラも50Hzくらいから下はバッサリいったり、重なっているところはえぐったりしてたので、そのあたりも適宜戻した。あとストラトのエコーが深すぎ他、若干微調整。
こうして作った新しい2mixに、前と同じ設定のマスターを通して作ったのが、以下のファイルです。
諸般の事情でmp3ですが320kですし、良いヘッドフォンで聞けば、違いは結構わかると思います。イントロのところが一番分かりやすいと思う。
元ファイル「キミの彼氏はアコーディオン」(若干改良済)
低域EQを修正
面白いことに、低域をバッサリ削った元のやつのほうが、やはり音圧は上がってるんですね、セオリー通り。ただその分前述のように不自然な感じになるので、やはり(音圧上げだけが目的でないなら)低域の極端なカットは禁物のようです。
(音圧の差は、冒頭のアコーディオンの「鳴り」を聞いて頂ければ、明白ですね)
参考までに、今回のマスタリング処理で、使用しているプラグインチェインは以下の通りです。
(1)Waves API2500 Compressor
(2)PSP E27 Equalizer
(3)PSP Xenon Limiter
(1)で2mixをまとめつつ若干レベル上げ。
(2)でコンプ処理で失われがちな高域を持ち上げる。
(3)でいよいよ音圧上げ処理。
API2500は結構はっきりとキャラのつくタイプのコンプで、アメリカンな明るい音になります(悪くいえばチャラい音?)。
E27も実機のモデリングだそうですが、実機にはトランスが入っているそうで、独特のヌラヌラした音になります。非常に面白い。
Xenonはオリジナル設計だけど、これまたアナログっぽいイイ感じの歪み成分が付与される感じ、これまた個性的なリミッターです。
こいつらを通すと、もうDAWで完結しているとは思えないような、アナログ感満載の音になります、お聞き頂いたとおり。こういうところがマスタリングの面白さだったりします。
で、今回はシンセベース(を、ベースアンプに通してある)とブレイク系の打ち込みドラムのリズムセクションだったので、こういう感じの少し暖かい歪み成分があるマスタリングにしてみましたが(インディーズ風?)、この前買ったWavesのAbbey Road TG Mastering Chainも、せっかくなので試してみました。
名前の通り、ロンドンのアビーロードスタジオが監修して作られたプラグインです。同シリーズは非常に高品質のプロダクト揃い。
マスタリングをこいつだけでやってみたのが、以下のファイル。いかがでしょうか? 設定としては前述のやつと似た感じにしたのですが、これは同じ音圧が出ているのにかなり透明感がある仕上がり、しかもアナログっぽいし、ちょっと市販のCDにも近づいた音です。(高域だけは上げすぎてたので若干絞った)
TG Mastering Chainで処理
かなり優秀だと思いますわ、なかなか使えるやつだと思います。
ミックスは油断してるとこういうことがあるから、常に気をつけていないといかんですね。
(おっ、でも今聞いたら、コンプを1段抜かした分、2mixのまとまりがなくなってる気がする。こういうの、無限にあるんですよミックス作業はw)
暖かくなったり寒くなったり、それでも次第に冬に向けて秋が深まる今日この頃ですが。
つい出不精になったりして、心も身体も固くなったりしていませんか。そんな方は、以下の動画でも見てほっこりして下さい。
“See you in hell sickos” I say as I sprint off into the forest with nothing but a unicycle and an accordion. The search for me comes up empty. Ppl tell tales of me, who I am, what I did, and where I might be. I become an urban legend to the area. Then, one day, I’m found. pic.twitter.com/v1Rt7J79VX
— Soup 4ever after (@DankdanSwagler) November 23, 2018
翻訳:
森の中でアコーディオンの妖精さんが発見されました。ある日私が森を散策していると、遠くからアコーディオンの音色が聞こえてきた。なんだろう?と思ってそちらへカメラを向けると、急速に音が近づいてくる。こ、これは!伝説のアコーディオンの妖精、ユニアコマンだ! この一輪車に乗った妖精と目が合うと、その日から3年間は幸福になれるという。
妖精は無心にアコーディオンを弾きながら、来た時と同じように唐突に森の奥へと消えていったのだった。
はい、この翻訳はデタラメです(笑)。
この方は、投稿者本人らしいです。大意、おれは現代の伝説になる!みたいなことが書かれています。あ、なんかある意味あんまり変わってないか。
それにしても器用な方だな、というかこれ結構なスピードだけど、乗り降りのときアコーディオン大丈夫だろうか。音がドップラー効果起こしているもんね。
正直、Youtubeなどで本邦のアコーディオン奏者の皆さんの動画を見て、圧倒的じゃないかわが軍は、なんて思っていたが、海外はやはり本場だけあってレベルが高い(違うか)。
蛇足ながらこの動画にレスがついていて、それが以下の動画。
この人はアーティストらしいけど、やっぱり後半で一輪車的なものに乗りながらアコーディオンを弾いています。海外のアコ弾きは皆、こんなことができるのか?(笑) なんかヒップホップやってそうなのに、ラップも歌もなし、最後までアコーディオンのインストです、なかなか硬派っすね。トラックはクラブサウンド的だが。後半、ローランドのVアコーディオンに持ち替えてますな。
(と思って調べたら、超有名なヒップホップ系のアーティストなんですね)
世界は広い。自分のような曲書きは、内外問わず素晴らしいアーティストさんの仕事を見て、日々刺激を受けたり心躍らせて創作のエネルギーにしています。
まあ自分もおっさんだしどっちかというと病弱インドア野郎なので、11月は大抵体調を崩してたりしてなかなかキツイですが、そんなとこととは無関係に音楽制作に邁進している日々でございます。
諸先輩方の仕事は本当にすごいや。既に大きな結果を出している方々には、本当に敬意しかありません。自分のような者は、一曲一曲、謙虚に丁寧に積み重ねていくしかないのですよ。それでも今は音楽制作に携われて本当に幸せだと感じます。
などと物思う秋に、つらつらと書いてみました。
時間なくて公開遅れてきた曲。
アコーディオンは16ビートでびしばしシンコペーションしてもカッコいい、ってことを証明するために書きました。
新世代LEADアコーディオン・サウンド、それではいきましょう。
「キミの彼氏はアコーディオン」
feat. のざか
この曲は、アコのスタッカート奏法を多用してます。いかにもアコ的なウワーッと鳴らす感じではなく、タッタッと小刻みに鳴らすあれですね。タンゴ等によく使われてますが、現代的な16ビート曲でも、「リズム楽器」として抜群の存在感を発揮するはず、と考えました。
それで、もう片方の「リズム楽器」の雄、ストラトキャスター・ギターと対決させたわけですよ。
アレンジ的には、アコがリズムを刻むときはストラトはレイジーなアルペジオ、アコがどわっとコードを鳴らす時はストラトは激しくカッティング、という風に対比感を出しました。
アコーディオンは、あの小さな筐体で(重いけど)音域が相当広く、本気で右手+左手で鳴らすと、かなりの帯域を占有します。もちろん今回は右手+左手のフルアレンジしてますが、プロなら問題なく弾けるはず。サビの最後の16分音符の駆け上がり(スケール)だけは少し難しいかな、どうかな?w
今回は、詩の内容がちょっとティーンな感じなので、洋楽曲によく合う声質で、年若くいい感じにキーの高い「のざか」さんに歌って頂きました。
この曲を世界のアコーディオン女子の皆さんに捧げます。うむ、今かつてないほど晴れがましい気分(笑)。
伝説のロックバンド・QUEENのギタリスト、ブライアン・メイが、日本が誇る探査機「はやぶさ2」に乗っかって、小惑星「リュウグウ」に到着した!
……という話ではありません、残念ながら(この今更な無理やり感)。
ブライアン・メイが、はやぶさの撮ったリュウグウの写真2枚を使い、3D画像を作って、ビデオメッセージと共に日本のJAXAへ送ってきたらしいです。そういう意味での乗っかりです。
ただ意外にもこれは事実(笑)。
何やってんすか、ブライアン。と思ったが、以下の記事をみると、以前から「はやぶさ」の活動に関心があったらしい。
https://mainichi.jp/articles/20180628/k00/00m/040/044000c?mb=ys
なんと記事中に「天文学者でもある」と書いてある!
もしかしてQUEENの解散後、学問の道に進んだのかな? ドゥービー・ブラザーズのギタリストのジェフ・バクスターの例もあるし……と思ってWikipediaを見たら、なんと、もともと宇宙物理学を大学院で学んだエリートだったんですね。QUEENが軌道に乗るまでは、中学で音楽講師をしていたそう。その後バンドが爆発的人気を得て、学問も中断。
QUEEN解散後、2007年研究生活に戻り、論文を完成させ、博士号を取得。正式に宇宙物理学者(天文)となる。
……人は見かけによらないなあ(笑)。70年代の映像を見ると、もうギタリストのカッコ良さをすべて備えた、DQNじゃないカッケエ不良そのものですからね。「ロック」そのものを作り、体現したバンドのひとつ、そこのギタリストなんで、もう色んな意味で現人神。
現在は、小惑星の地球衝突を避ける活動に熱心とのこと、今回は欧州宇宙機関の探査ロボットもはやぶさは積んでいたので(投下成功)、それもあってのことでしょうか。
非常に面白いところです。無論JAXAは宣伝になるし大歓迎。
しかし、こんな堅い世界でも活躍していたとは。あのロックミュージシャンそのものの容姿で、学会で発表したりするんでしょうか? メガネ掛けてスーツ姿で「Ladies and gentlemen」なんて言っていたらムチャクチャ面白いなあ(←怒られるわw)。
この人は作曲家でもあり、QUEENの名曲の数々を書いているんですね。フレディ・マーキュリーも作曲していたので、このバンドは強力なソングライターが二人いたことになります。
あとあっしの食いつきポイントとしては、ブライアンはアコーディオンも弾くんだそうで(!)。
ほらほら、欧米でセンスのいい人はみんなアコーディオンを取り入れていたりするんだよ。ボズ・スギャグスに続いてキーマン中のキーマンだもんなぁ。
(もしかして、QUEENの曲でも使われていたりするのか?いつか調査してみたい)
以下、JAXA公式の記事です。1970年代、ティーンエイジャーの頃QUEENのヒット曲の数々をリアルタイムで聞いていた人間からすると、なんだか感動モノだな。世界にインターネットがあって良かったね。
ブライアン・メイさんによる小惑星リュウグウのステレオ視画像
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20180704je/index.html
(追記・写真で対談してるフランスの天文学者の人、明らかにビビってますやん)