カテゴリー: 日記

ヤフオクの変な出品

 ヤフオクで不思議な出品がおススメみたいな欄に出てきて、それが1円即決でデジタル写真を売っているんです。自分で撮影したものなら、ある意味不思議でないかもしれないが、素材に使うのも微妙な風景写真ばかり。しかも、同じ写真を何枚も出品しているにも関わらず、落札もされているし、なんじゃこれは?と思っていた。
 自分なりに、たぶん何かのライセンス的なものを、裏で(取引ナビで)渡しているのかな、と予想していた。

 ところが、意外なところで真相が判明した。ヤフーニュースの記事で、別のネット詐欺事件のコメント欄を見ていたら、なんとこれは詐欺師の「評価稼ぎ」のやり口なんだそうです。低い評価だと信用されないから、自作自演で出品・落札してダミー評価つける。それで詐欺に使用するアカウントに信用を付けるわけです。
 よくもまあこんなことまで考えるなぁ、という感じですね。もちろんこのアカウントで偽ブランド品などを販売するわけです。

 先日も、なんと少年ジャンプの過去号の偽物が10万円以上で落札され、落札者が見抜いて出品者が逮捕される事件がありました。外観も中身も非常に精巧な作りで、ただ異様に新しいためコピーだと気づいたそう。こうなってくると、絵画の贋作と変わらない世界だな。
(更にサイン色紙は偽物の温床のようです)

 音楽関係でも、スタジオ用機器などで、ビンテージ品の偽物が出ることがあるらしい。これはビンテージが異様な高額で取引されるからですね。よほど信用のおける出品者からでないと、オークションでその手のものを落札するのは避けた方が良いかも。(先日見たのは、実際のスタジオを運用されている方が、身元を完全に公開した上で、なぜこの機器を売りに出したか詳細に理由まで書いた出品。ここまでくれば安心して取引して良いわけです)
 皆様もどうぞお気をつけて。

November Surprise

 あるシンガーソングライターさんの新作アルバムを聴いた。

 発売前に曲目リストを見ると、シングルリリースで既に聞いた曲が何曲か入っていて、大体の仕上がりがイメージできる状態でした。実はここだけの話、あまり期待していなかったともいえる(汗)。
 ところが実際聞いてみると、いい方向で予想を裏切られて、非常に良作でした。陽光あふれるテラスで、アフタヌーンティーを楽しんでいるかのようなリスニング感。世界的につらい出来事が続くこの時代に、ふっと心を穏やかにしてくれる楽曲群。書き下ろし曲が良いのもあるが、シングル曲もアルバムの中でベストポジションに配置され、続けて聞くとまた別に聞こえ方がしてくるのだから不思議です。
 いや、不思議でもなんてもなくて、たくさんのアルバムを作ってきたアーティスト特有のマジックでしょう。
 音楽家の役目、こんな荒れた時代における使命みたいなもの、そんなことまで考えさせてくれる作品でした。

 いやー、お見それしました、って以前も書いてるが、本当に凄い方だ。たったひとつ不満は、ぜひ再ブレイクして下さい、ってことだけです。洋楽を聴いてきた音楽マニアなら、このアルバムは絶対嬉しいはず。70年代の名曲の、掛け値なしに素晴らしいカバーも入ってるし。
 余計なことかもしれませんが、CD発売日には、SNSでジャケットと販売チャンネル書いて告知すべきですね。ファンでも知らない人がいても不思議じゃない。アマゾンやタワレコ他、国内流通網に乗っているんだから。
 自分がもしレーベルスタッフだったら、「リラックス&デトックス。アフタヌーンティーをご一緒に」って帯に書くかな。

 重箱の隅、かなりの部分でミックスもご自分でやられていますが、素晴らしい出来です。ただ8曲目の一部と、11曲目の全体が、ミックス(音質)に少し違和感ありました。アナログ的歪みが感じられる、またボーカルコンプの掛け方が他と違う(11)。たぶん意図して宅録っぽい音を作ったのだと思いますが。(オープンリールテープで録った?)
 マスタリングはロンドンで行われていて(アビーロードスタジオ含)、全体的には完全にメジャーの品質。
 しっかし、最近この方、ちょっと楽曲のイメージが変わったな。音楽はまだ進化し続けるようです。

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映画「ブレードランナー2049」観た

 1982年の映画「ブレードランナー」の続編。2017年公開なので、なんと35年越しの続きになります。カルト的人気を誇った前作を見ていないと、たぶんこれだけでは意味不明のはず。人間と見分けがつかないレプリカント(生体アンドロイド)が多数暮らす世界で、脱走者を「処分」する捜査官を視点人物に据えた点では同じです。

(たまにはネタバレせずに書いてみる)

 この35年の時間の流れが(いい意味で)感じられる続編で、久々に考えさせられる映画でした。映像は徹底的に退廃的ではあるものの、奇妙に静かで美しい。退廃のもつ暴力性・暗い自己主張みたいなものは感じられない。むしろ静かに朽ち始めている廃墟、遺跡の中でじりじりと破滅に向けて暮らしているような、そんな世界(観)の映像でした。
 考えてみれば、35年前のブレードランナーは、退廃的ではあるものの、非常に猥雑で混沌のエネルギーに満ちた世界でした。あれは、今にして思えばバブル経済の世界を反映していたんですね、そうとしか言いようがない。(ちょうど同時期のアニメ「コブラ」の宇宙都市描写と相似形)
 この2049の映像は、だからラストベルト(錆付いたアメリカの工業都市群)とか、何かが終ってしまった「あと」で呆然と暮らしているような、現在の世相や世界の様相を強く反映したものといえそうです。ポスト・ポストモダンといえるかもしれません。

 興味深いのは、何度も形を変えて虚像(偽物)と実体(本物)の対比が描かれること。それは仮想とリアルの対比でもあるし、レプリカントと人間の対比でもある。
 主人公(レプリカント)はAI立体映像の女性パートナーと暮らしているのですが、彼女は愛を囁き、彼も愛を囁くものの、どこか心の底では醒めていて、それがプログラム(=虚像)の働きに過ぎないことを把握している。多分、人間への憧れからの、いわば恋人ごっこ。そのあたりも哀しい。あるいは人間に飼われている自分をシニカルに意識した戯れか。

 前作の主人公デッカード(人間)と恋人レイチェル(レプリカント)が、世界の趨勢に影響を与えるようなものを残していたことがわかります。その辺りの謎解きを縦糸に物語は進んでいきます。
 本作の主人公は、最後に(最後にも)とても人間的な行いをして目を閉じますが、彼はそれで人間に「なれた」のだろうか。そうであってほしい、と願っています。

映画「キャノンボール」観た

 アマプラで出てきた懐かしいコメディ映画。てっきり70年代かと思ってたが1981年だった、アメリカ大陸を縦断する違法公道レースの話。レース自体の駆け引きというより、参加者のキャラの濃さが売りになっている。
 主演バート・レイノルズ。この頃の違法レース物といえばこの人(w)。先頃の「ラスト・ムービースター」では老いたスター役で主演して、当時のドタバタもネタにしてました。あとジャッキー・チェン、マイケル・ホイ、サミーデービスJr、ロジャー・ムーア、ファラ・フォーセットも出てくる。
 まあ、今でいえばコンプライアンスなり、差別表現なりで完全にアウトな表現やギャグもあり、当時は牧歌的だったんだなあ、という変な笑いも楽しめます。

 まあなんといってもロジャー・ムーアの役がヒドイ。ロジャームーア似が自慢の大金持ち役を本人がやっている。ショーン・コネリーから2代目ジェームズボンドを引き継いだ人で、比較して色々言われていた時期。劇中オレは有名な俳優で……と自慢するものの、「誰?」と言われたり「知らん」で殴られたりする(弱い)。美女をエスコートしてボンドカーで参加してるんだけど、最後に他の役者と間違われていたと知り、なんともやるせない虚無な表情になります。洒落にならん、仕事選びなよ。(でもこの人のボンド映画は面白かったですね)
 ラストで自分がボンドカーの排出ガジェットで吹っ飛びます。よく引き受けたな。

 で、このボンドカーのシーンで、「007のテーマ」……とそっくりだがギリでアウトの音楽が流れるのですが、これが一番面白かった。普通はギリセーフで作るだろ、っていう。当時は映画音楽のほうもユルかったのか。これ今だったら絶対無理だろうと思う。今観ると80年代初頭の楽天的なアメリカの雰囲気が、濃厚に感じられる映画でした。

サイト名変更

サイトの運用目的をより明確にするため、サイト名を新しくしました。

旧:「弦央昭良 / Music Works」
新:「作曲家・弦央昭良のサイト」

外観も若干変更しています。しばらく色々弄ると思いますが、
どうぞよろしくお願い致します。

スタートレック「ピカード」観た

 キリがないからハマらないよう注意してたアマゾンオリジナルのドラマ、とうとう出来心で見てしまった。なんとスタートレックTNGの続編(スピンオフ)、「ピカード」。TNGの艦長、フランスの田舎で隠居していたピカードが、再び銀河を巻き込む大事件のため奔走。なかなかお金が掛かっていて、たぶんTVシリーズと映画の中間くらい。シーズン1、全10話。1日30分だけ観るのにちょうど良いんですね。

 データ少佐の組み立てキットが出てきて笑ったが、実は自分はTNGも最後まで見てないし、映画も未見ですが、少しネタバレ……データはピカードを救うため命を投げ出していたんですね。その友情に応えるため、ピカード元提督の人情人助け旅が始まります。
 途中でこの構造は何かに似ているな……と気付いたんですが、そうだ水戸黄門じゃないかと(w)。ご隠居様が家来を引き連れて、(時に)身分を隠して悪を退治していくんだから。助さん格さん的人物もいるし、うっかり八兵衛(女性)、お銀(元ボーグ、超強い)、モロに飛猿まで。これで弥七がいれば完璧なのに、と思ったら大ピンチに駆けつけるライカー副長がそうでした。

 まさか本当に参考にしてないと思うが、スタトレ版水戸黄門と思って見ると楽しめるかも?(保証はしない)

Roland FA-06危機一髪?

 メインキーボードとして使っているRoland FA-06ですが、先日危うく病院(メンテ)送りの危機が。システムプログラムをしばらくアップデートしてなくて、もうv2.xになっているんですね。それで流石にこれはそろそろと思い、アップデートを決行。Rolandのサイトからアップデータを入手して、USBメモリにコピー。これをFAの裏のUSBコネクタに挿して、特定スイッチを押しながら電源入れるとUSBから本体のプログラムが書き換わる仕掛け。(最近のシンセはもう中身コンピュータだから)

 で、やってみたのだが……30分経っても書き換えが終らない。マニュアルには3分と書いてある。これはおかしいぞと思ったが、アップ中は電源絶対切るなと書いてあるし、接触が悪いのか?と、恐る恐るメモリを抜き差ししてみた。
 それから30分……やっぱりダメ。これはもうトラブル確定だな、と腹を括って、電源を落としてみた。

 ダメだろうな……と思いつつ電源入れると……なんと普通に起動した(w)。やっぱりシステムバージョンは古いままだったが、こんなクリティカルな状態から復帰するとは、なかなか優秀なファームウェアだな、と。たぶん運も良かったんだろうが。
 なぜ書き換え失敗したか不明。外側にはTOSHIBAと書いてあるのにPCで中身を見ると違う社名が出るメモリのせいか(w)。ご想像通りアマゾンで買いました。

 実際、アップデートは失敗すると修理するしかなくなる場合があるようです。次はいつ試してみる気になるか……。パソコンじゃないんだから不用不急のアップデートは避けるべきかもしれない。

アニメ「パリピ孔明」

 TVアニメ「パリピ孔明」、各所で話題になっているようですが、今のところなかなか面白い。自分はアマゾンプライムで偶然見かけて見始めた。ストーリーの中心に音楽がある、業界物語。

 諸葛孔明が現代日本・渋谷に転生、偶然ヒロインの歌声を聞いて、専属軍師、早い話マネージャーとして彼女を売り込んで成功を目指す話。……と書くとメチャクチャだが、孔明は文人としての一面もあったそうで、三国志ネタもちょくちょく散りばめられ、毎回なかなか凝った造りです。

 このテでよくあるのはアイドルやバンド話だが、これはクラブが拠点の話で、クラブミュージックや洋楽系の曲ばかり出てきて、音楽的には非常にしっかりしていて安心して聞いてられる。萌え声ソングは出てこないので、音楽マニアが見ても面白いのではないかと思います。(音楽はエイベックス制作)

 ステージが複数ある大きなクラブのライブに出られたのに、人気歌手の当て馬にされたり、中規模フェスに出ても新人なので隅っこ……こんな困難を、孔明の卓越した知略で乗り越えてファンを増やしていく。ラップもあるよ。
 ライブの裏側や興行のリアルが垣間見えて、これは原作漫画はちゃんと取材してるな、と感じさせる。
(孔明、1話で既にブロックチェーンを理解し始めている…)

 OPはエイベックス得意の、空耳日本語歌詞の洋楽らしい。EDはmihimaru GTの「気分上々↑↑」のカバー。(原曲は今聞いても刺さるような尖った感じだけど、これは角を丸めた感じのアレンジ、アニメのEDだから)

 ヒロインが宅録で作曲するシーンもあるが、流石にMIDIキーボードやギターを弾くくらいで、DAWを操作しているシーンは今のところないようだ。

Zoomやってみた

 遅まきながらのZoom。といっても、日本の音楽・録音機器メーカーではなく、みんなが知ってる会議ソフトのZoomのほう。(そういえばZoomが大ブレイクしたときに、日本のZoom株が上がったりサポートに電話が殺到したり、といったことがあったそう)
 音楽以外のほうの仕事で、Zoomを使う必要が出てきて、おっかなびっくりで試してみた。まずはZoomのサイトを見て、簡単に仕組みを確認。アカウントを作るのが望ましいが、チョイ利用ならゲスト的に利用できるらしい。
 なんせ初利用だから、いきなり本番で失敗したら怖い。テスト環境はないのかと思ったら、ちゃんとテスト会議ができるんですね。ひとりきりの会議ね。
 かなり前に買っておいたロジクールのWebカメラをPCに挿して、ディスプレイの上に置いて、テスト会議開始。
 すると、ディスプレイにちゃんとオレが映っとるわ(名古屋弁)。なんか笑えました。思ったより鮮明だな。画像と目線がなかなか合わないですね。カメラ目線になると自分の画像が見えないし。こんなもんか。

 これは簡単でいいツールだと思った。専用ソフト(無料)だともっと高速らしいが、どうせ一時利用だからWebから会議テスト。
 本番だと会議室に入るのにパスワードがいるらしい。
 まだ音の方を確認してないから、そっちもやってみる予定。

(本日、音も確認したら、Web版では出ていなかったことが判明。結局アプリをインストールして、無事音の確認も終わりました。音がトラブった時のために文字でのチャット機能もあるし、これは良くできているな)

雑記シリーズ

 先日の地味なメルカリ障害。いつもPCから使っているんだが、いきなりメアドとパスワードでログインできなくなった。念のためパスワードの再発行を試すも、新しいパスもダメ。PCログインでもSMSでの認証を求められますが、そもそもそこまでたどり着かない。こんな時はSNSを検索すると良い。この時も一部でネットワーク障害が出てるというメッセージが見つかり、東大なんかも不調だったらしい。念のためメルカリのサポートに連絡したが、ほぼ役立たず。翌日何事もなかったかのようにログインできた(汗)。うーんプロバイダーのせいなのか、どうなのか…。

 雨降りの日、実家の庭にカタツムリが出現。それも一匹や二匹ではない。一挙に20匹くらい(実話)。小さな個体が多い、たぶんまだ生まれたばかり。庭の横がコンクリなので濡れているとここに出てくる。コンクリ溶かして殻の原料にしてるんだろう。しかしいきなり大発生の不思議、せいぜい同時には毎年5~6匹なのに。晴れの日は落ち葉の裏や柔らかい地面に潜んでいるんですね。天敵は野鳥でしょう。よくもまあこの小さな庭にこれだけ住み着いているものだと感心。

 音楽制作ソフトの世界では、ロシアのディベロッパーもなかなか存在感があるのですが、プーチンの起こした戦争のせいで、非常に不安。まさかこんな市場規模の小さい世界で、ないとは思うが、メーカーが諜報機関に強制されて、ウイルスやらスパイウェア、あるいはサイバー攻撃の踏み台を仕込んでくる可能性もゼロじゃない。実際セキュリティ関係のカスペルスキーはアメリカで排除命令が出ましたね。間違った指導者を選んでしまうといかに大惨事が起こるか。現在進行形で証明されています。一刻も早く戦争が終って平和が訪れて欲しい。