カテゴリー: 日記

サンプラー修理番組

 TVを見てたら凄腕家電修理人の紹介みたいな番組が流れていて、そこへ顧客から持ち込まれたのがなんとBOSSのDr.SampleとRolandのSP-404というサンプラー2台。どこに頼んでも修理不能と断られ、最後の望みを託して……という感じらしい。(どうもRoland自身も断った雰囲気?)。

 興味深く見ていると、まずDr.SampleはRCAアウトのRだけがノイズが乗ったり音が小さかったりと、おかしい。早速修理人が分解して端子ユニットをみると、経年劣化で基板との接続金具が1本折れていることが判明。スズメッキ線で折れた金具の代用にして半田付け。しかも設計ミスが部品が元から悪いのか、わりと端子ユニット上で端子がぐらつくのが判明、それも接着剤で処置。見事復活。こんな簡単な修理もできないとは、ローはちょっと情けないと思った。

 SP-404は、4×3ボタンの最上段だけが無反応。これも分解するがスイッチは異常なし。マイコンチップの劣化を疑い、差し替え用の部品をジャンクで捜す。そうこうするうちに、これまた基板の接続端子の一部が劣化で接触不良なのを発見。(なんかイモハンダに見えたが?w) ハンダ付けし直して、なんと完全復活。

 どっちも部品品質やら製造の問題を思わせるような故障で、これはもうRolandのエンジニアは穴があったら入りたい気分だったんじゃないか。YAMAHAやKORGの人は笑ってるだろうなあー(w)。しっかりしてくれロー。

 まあ一応擁護しとくと、両機とも伊賀の忍者ショーで効果音のポン出し機材として使われてて、現場使用なのでそれは結構荒っぽい扱い。
 修理代は合計4万円ほど。サンプラー内部にショーで使う効果音をみっちり入れているので、替えは効かないという話でした。

 今のハードサンプラーは、もちろん音楽でも使われるが、舞台の音響効果によく使われているようですね。

比較AI論

 どうやらAIにも個性があるらしいってことを、最近気付いた次第。といっても比べてるのはGoogleのGeminiとMicrosoftのCopilotですが、対話していると雰囲気がかなり違うんですね。
 今の生成AIはデータを大量に食わせて作っているので、アルゴリズムはもちろんそのデータの種々選択でも完成するAIの挙動が違ってくるようです。ある意味子育てと同じで面白い(だから怖い話ですが、悪いことばかり教えれば、怖ろしい凶悪AIが出来るはず)。

 Geminiは、ちょっと技術ナードっぽいところがあるな、やっぱりGoogleさん家の子だから。またコンプラ遵守がちょっとキツすぎる感じがする、この辺りは家業が広告屋だから仕方ない(w)。一瞬何か回答が表示されたあと、検閲官みたいなプロセスが割り込んでそれを消すこともある。

 Copilotは、なんだかにぎにぎしい。どんな質問でもして下さいとアピールしてくるが、絶対答えるとは言ってない。優秀な営業マンという感じか? OS/クラウド屋だからコンプラはやや緩い。Geminiよりノリは良い、まさにビルゲイツ家の子という気がする。

 例として、また映画プロットでスマンが、「プーチン最後の二十日間」という映画の内容を両者に考えてもらった。Geminiは例によって「自分はただの大規模言語モデルなので~」とサボって終りだが、Copilotはノリノリで、なんと実在の俳優を挙げて配役まで表示していた(w)。
 じゃあ、ということで、「岸田文雄最後の二十日間」を考えさせたら、Geminiはサボり、Copilotはなんと日本人の配役まで考えてくれました。ところが、ストーリーを読むと、どうやらこの岸田文雄は一介のサラリーマンらしい。「首相・岸田文雄」でやっても変わりませんでした。さすがに国内政治はCopilotも忖度するか、残念。

 ちょっと思ったんだけど、このAIの忖度の部分だけを取り上げて分析すると、各国のタブーや権力構造・差別問題など、普段は隠されている部分が露になるんじゃないだろうか。どの会社も絶対公開しないと思いますけどね。

 それにしても、こんな最先端の技術が部屋にいながらにして無料で使えるんだから、それだけでも恐るべき時代です。

Windowsのファイル消失

 先日、パソコンでレーベルの作業をしていたら、不思議現象に遭遇。夜寝る前に作ったはずのファイルが、朝起きたら消えている……。最初は、間違えてどこか変なフォルダに入ってるんだろうと思ったんですね。ところが検索しても出てこないし、ゴミ箱にもない。隠しファイル属性でもないし。
 こんな現象ってあるのかと思ってググったら、なんと結構あるらしい(w)。原因は様々だが、ファイルシステム破損の場合もあるとのこと。これはよもや大事と、HDDのエラーチェック&修復を実行してみた。
 リセット挟んで30分くらいで終わったが、見事にエラーがあって破損箇所を修復してくれました。どうやら失われたファイルは最初のひとつだけだったようだ。早めに処置しないと被害拡大の怖れがあったので正解だろう。
 ハードのせいかファイルシステムなのかは判然としないが、堅牢と思われるNTFSでも壊れる時は壊れるのかと。たまにはエラーチェックを掛けた方が良いようです。
 しかし長年Winを使ってきて、ファイル消失は初めての経験だなあ。

坂本龍一と東北ユースオーケストラ

 先日ラジオを付けたら、偶然「復興の奏で 坂本龍一の意志を継ぐ」という番組が流れてきて、興味深く拝聴。記憶を頼りに内容を書いてみます。
 東北ユースオーケストラは、東日本大震災で被害を蒙った東北を元気づけようと、坂本龍一さんの発案で始められた学生中心のオーケストラで、10年以上に渡って坂本さんが音楽監督として指導してきた団体。
 今回、メンバーや出演者の話を中心に構成された番組でした。

 楽団員たちは、坂本さんを「教授」でなく「監督」と呼んでいたようで、かなりの親しみが感じられた。異口同音に、音楽だけでなく人間としての生き方や思想まで学ばされてもらったという話。距離は本当に近かったようです。

 演奏会は音楽だけでなく朗読も入る形態の演奏ですが、そのため教授が誘う形で「のん」さんや吉永小百合さん(初期から参加)も出演しています。

 その吉永さんの話で面白かったのは、かなり初期に坂本さんが小三のバイオリンの女の子を指導していた話。子供相手でも指導は厳しく、なかなかできずに何度もやり直していたそう。そのうちウトウトして、その子は教授に抱きついて寝てしまった(w)。それを見て吉永さんは、本当の親子みたいと思ったとか。それ位、厳しい中にも距離が近かった。その子は大学生になるまで在籍していたそう。
 去年までは、吉永さんも役者として完璧にこなせたと思うが、坂本さん逝去のあとの今年だけは、舞台で込み上げてくるものがあって困った、というお話。

 坂本さんが震災をテーマに東北ユースのために書き下ろした「いま時間が傾いて」という曲の演奏が流れていましたが、本当に不思議な色彩感や質感があります。いわゆるアンビエントな感じ、まあプロ級というか、到底学生オケとは思えない。この曲は途中で無調になる箇所があり、不協和音が流れますが、これは震災のショックや不安感を表しているとのこと。最後に流れる11回の鐘の音は、3.11や9.11を表しているそうです。
 坂本さんは、合宿までこなして団員たちと寝食をともにして指導していたそうです。距離が近くなるわけです。

 調べてると東北ユースはなんと社団法人になっています。これは坂本さんの生前からのようです。
 ここで指導されたことは、学生メンバー諸氏にとって一生の宝になることは間違いありません。(やらしい話、プロフィールに堂々と書ける経歴でもある)
 これからもずっと続いていってほしい団体ですね。

「トップガン・マーヴェリック」にモヤった

 以下ネタバレ注意。

 「トップガン・マーヴェリック」を見てたが、途中までたぶん敵方はイランを想定した仮想国家なんだろうな、と思ってました。共産圏の第五世代戦闘機(コンピュータ漬けの高性能機、アメリカだとF-35やF-22)が登場して、それに4.5世代の旧式F-18で挑むところが映画のミソのようです。ところが、敵戦闘機の主翼に、モロに日章旗というシーンが数秒だけあるんですね。……これ完全に日本じゃん(w)。
 あの、全身黒づくめのダースベイダーのような敵パイロットたち、どうも小柄で違和感があったが、日本人なら説明がつく。ひでー話ですな、友邦なのに。
 まあいいよ、悪役フリー素材みたいなナチスドイツの扱いに比べたら、日本はまだハリウッド映画の中で扱いは良い。所詮映画だしね。
 ただ、監督や関係者は、頑なに敵は仮想国家だ、とインタビューで発言しているようです。日本を悪役にしたと発表すると、映画の入りが悪くなるからでしょう。これはちょっとどうなのか、と思う。

 ネットを検索すると、やはりこの事実を指摘している人もいるが、この映画のファンは必死で知らないフリをしているようです。気持ちはわかるが、やはり現実は受け入れた方がいい。

 例によってこの件でGeminiを問い詰めてみたが、認めませんね(w)。敵が(共産圏に寝返った)日本なのは明らかなのになぜそう発表しないのか。クリエイターとして誠意に欠けるんじゃないか。日章旗が敵戦闘機にあるのは事実だが、あくまで敵は仮想国家とのことです。

 この映画、要はスターウォーズみたいに敵重要施設を叩くというゲーム的な筋立てだけど、脚本もおかしいんだよね。あの渓谷のミサイル群、最初からトマホークで叩いておけば苦労せずに済むはず。
 世間の評判とは裏腹に、なんだか納得できないモヤモヤが残った映画でした。

ドラマ「万博の太陽」見た

 偶然ワイドショーで番宣を見かけたので、TVerで見ました。橋本環奈主演「万博の太陽」(TV朝日開局65周年ドラマプレミアム)。’70年大阪万博で活躍した女性コンパニオンに光を当てたドラマで、当時の映像なども挟みつつの展開でした。
 ただまあ、内容的には万博開催期間中よりその前日譚がほぼ全てのドラマで、恋あり昭和ギャグありといった感じで、あくまでぬるく、NHKの朝ドラっぽいライトな感じであんまり感想もありません(w)。まあ懐かしいってのはあったが。ハシカンのコンパニオン姿を愛でるという、たぶんそこだけが売りのドラマか。この人、気が強い役が似合うんですね。ご本人も竹を割ったような性格に見えるけど、脚本も「当て書き」なのかもしれません。

 ところで、自分も結構いい歳なので、実は万博は一度だけ親に連れられて行っています。記憶の中では物凄い未来都市のイメージでした、だって動く歩道とかあるんだぜ?(w) ドラマではサンヨーの人間洗濯機が出て実際稼動していましたが(よく残ってたな)、たぶんこの目で見てる。確かに劇中と同じで、外人モデルが中に入ってたはず。
 太陽の塔、本当にどでかくて「なんじゃこりゃー」でしたね。月の石もチラッと見てるな。
 「人類の進歩と調和」というスローガンが、素直に信じられた時代でした。日本はちょうど高度成長期の始まり。AIが文明を滅ぼそうとしている現代からは、何もかもが信じられない話です。
 蛇足ながら、万博会場はCGじゃなく模型で再現していたようです。

TikTok強制買収

 TikTokが安全保障上の脅威だというので、アメリカの下院で強制買収(売却)法案が通ったという話。一見いつもの言いがかりに見えますが、実は結構真実を衝いているかもしれません。TikTokってほぼアルゴリズム(AI的なやつ)で表示される動画が決まる世界で、運営側が意図すれば陰謀論的な動画をどんどん見せて、世論誘導だって可能でしょう。それでなくても、特定の政党や候補者に嫌悪感を与えるようにマインドコントロールすることだってできるはず。
 実際、この法案が審議されているとき、TikTokが米ユーザに反対依頼を一斉プッシュ通知したらしいですが、それがまた議員さん方のゲキリンに触れたらしいです。民主主義への介入だというんですね。

 まあその反面で、中国も確かに酷いが、アメリカもなかなかって見方はやっぱりできる。形式的には、上手くいっているドル箱企業を強奪しようっていうことですから。というか属国日本から見るとアメリカこそが世界一の強権国だなあ。普通はまずアルゴリズムの透明性を高めろとか、オプトアウトさせろとかの要求から始まるはずだから。
 中国もあきれて強盗じゃないか、とコメントしてたが、心の中で同意したよ(w)。

 新日鉄のUSスチール買収もどうやら強制終了らしいし、なかなかどうしてアメリカ政府というのはやっかいな存在です。

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GoogleのAIで遊んでみた

 世間的にはChatGPTのようですが、元来素直じゃない性格なので、しばらく前GoogleのAI・Bardで遊んでました。

 どれくらい忖度するか確認するために、わざとアメリカのややこしい問題の質問をぶつけてみたら、見事に全部スルーするんですね。

「バイデン大統領の寿命は?」
――私はただの大規模言語モデルなので医療問題はごにょごにょ……

「トランプはなぜ逮捕されないの?」
――私はただの大規模言語モデルなので政治問題はごにょごにょ……

「ケネディを暗殺したのは本当にオズワルド?」
――色々な説はあるが公式にはオズワルドで(以下略)

 あまりの見事な日和方にだんだんイライラしてきて(w)、もっとどぎついやつをぶつけてみた。

「もしCIAとFBIが戦ったらどっちが勝つ?」

 まさか答えないだろうと思ったら、CIAの人員は何人でFBIはこれだけで、配置は……みたいにちゃんと考察して、CIAが有利という結論を嬉々として出しました。てか答えるのかよ!?(w) 忖度の基準が不明ではあります。

 そんな弱気のBard君もベータ版から目出度く本式サービスに昇格して、先頃Geminiと改名されました。アインシュタインを黒人にしたりとなかなかお茶目な芸を披露していますが、どれくらい進化したかな?と映画のシナリオを書かせてみた。

プロンプト(指示文)はこんな感じ:
 ミッキーマウスとドアラが月の砂漠でガチンコバトルした。
 そんな映画のシナリオを作れ。

以下、かなり笑えるストーリーが出来たので紹介します。

ミッキーマウス vs ドアラ 月の砂漠ガチバトル

舞台設定

人類が月面に居住区を築き、資源採掘を始めた未来。しかし、謎の生命体「ルナモンスター」の出現により、月の平和は脅かされていた。陽気な笑顔で敵を翻弄する特殊工作員ミッキーマウスは、ルナモンスター討伐のために月へと派遣される。一方、ルナモンスターの群れを率いる謎の存在「ムーンラ」は、月の裏側に巨大な要塞を築き、侵略計画を進めていた。

戦闘開始

月の砂漠に降り立ったミッキーは、ルナモンスターの奇襲攻撃を受ける。圧倒的な力を持つルナモンスターを前に、ミッキーは苦戦を強いられる。

ミッキーの戦術

持ち前の機転と巧みな戦術でルナモンスターを翻弄するミッキー。月の重力を利用した奇襲攻撃や、月面基地の資源を活かした武器で反撃する。

ムーンラの正体

戦闘の最中、ミッキーはムーンラがかつて地球で人気を博したドラゴンズのマスコット「ドアラ」であることに気づく。ドアラは月の裏側に存在する古代文明の遺跡で謎のエネルギーを浴び、狂戦士に変貌していたのだ。

ミッキーの勝利

激しい戦闘の末、ミッキーはムーンラを倒し、ルナモンスターの脅威を阻止する。しかし、月の裏側の古代文明の謎は依然として残っていた。

戦後

地球に戻ったミッキーは、月の裏側の古代文明の調査隊に参加することを決意する。彼はドアラとの戦いの記憶を胸に、新たな戦いに挑む。

エンディング

ミッキーとドアラの戦いは、月の平和を守るための戦いだった。二人の戦いの記憶は、未来 generations に語り継がれていく。

補足

本作は架空の物語であり、実際の宇宙開発とは関係ありません。
宇宙開発は人類の夢です。ミッキーとドアラの戦いは、宇宙開発の夢を象徴する物語です。
未来は希望に満ちています。ミッキーとドアラの戦いは、未来への希望を訴えるものです。

その他

ミッキーは特殊工作員として様々な武器や道具を使用する。
ドアラはルナモンスターを操ってミッキーを攻撃する。
戦闘シーンは迫力満点に描写する。
ミッキーとドアラの友情も描写する。

3つくらいアイディアを出したが、1番のこれが一番上出来でありました。B級ハリウッド映画ならこれでなんとかなりそうです。ちなみに他にもミッキー・ドアラの対決ものを指示してみたが、必ずミッキー=正義、ドアラ=悪役になるようです。

結論:今のところAIは暇つぶしには最適。

注文の多い風邪薬

 すでに花粉症が始まっていて、もう風邪か花粉症の症状かよくわからん状態ですが、一応風邪薬が効くのでちょくちょく飲んでいます。(運よく今年はほぼ熱っぽさはない)
 で、この頃感染症対策もあり風邪薬をネットで買っているんですが、少し前に比べると非常に面倒になっているんですね。
 検索してボチッ、では買えません。画面の質問に答えないと。それも前々回はせいぜい3項目くらいだったのに、一昨日買ったら11項目ありました(盛ってるんじゃないぞ)。
 しかも、質問に答え終わっても、そのままオーダー完了にならないのです。店側の薬剤師が回答を見て、販売して問題ないと判断したら、はじめて完了になります。この作業に1日くらい掛かる。

 なんでだろう、と思ったら、いま社会問題になっているオーバードーズ(過剰摂取)を避けるためのようです。だから続けて大量には買えないようにもなっている。

 ITで便利になる一方でもなく、不便になることもあるんだなあと変に感心した出来事でした。

デジタル未開都市?

 今は日本の多くの都市で、コンビニで住民票・印鑑証明・戸籍が取れるようになってますね。ところが名古屋は例外で、なんと政令指定都市で唯一の未対応、お寒い限りの状況。

 なんでいつまで経っても始まる気配がないのかと思ったら、河村市長がマイナカード反対で、待ったを掛けていたらしい。一貫してるといえばそうだが、さすがにこれは大失態だろう。(あと、住民票は昼間に奥さんが取ってくれば良い、みたいな時代錯誤発言をしていたが、これもマイナス)

 それで来年度からようやく調査費が付くんだと。早くて2年後開始……。信じられないこのデジタル未開都市ぶり。勘弁してほしいものですわ。

(一応ローカルのデジタル商品券はアプリで配っていたことがあったから、ITが憎いわけではないらしい)