進化した部族のCD

 また宛先不明のやつ、ただし今回はイニシャルトーク入り(w)。

 アマゾンの奥地で発見されたという部族のCD、聞かせてもらいました。そういえばこの前聞いたのはファーストアルバムだったから、約10年ジャンプして最新作を聞いたことになる、偶然だがこういうのも面白い聞き方かもしれん。

 なんか、あれだね、全部丸出しだったのがチラリズムを覚えたというか、裸族がいきなり「はじめ人間ギャートルズ」くらいの露出度まで進んだというか、10年分の文明の発達を感じました(w)。
 この人たちも苦労して世の中と折り合っているのだなあ、と余計なことだけど。これはJ-POP路線からインディーズ時代の路線に戻ったということなんでしょうか? ここ数年のシングルとは違うし、といって昔そのままでもないし、ちょうど折衷路線を取った感じかも? その意味では聞きやすかった。
 ファーストと比べて、よりバンド全体のトータルなサウンドで勝負しようという傾向が出てて、プロデュース力も進化しているんですね。アレンジも洗練されているし、バックバンドとのアンサンブルも抜群。世界が順調に広がった感じで、楽しめました。
 お遊びっぽいけど、意外にJソングが良かった、ボコーダーとスラップのイメージなかったけど、こういう感じの歌はやっぱ他にないので。リリカル系も良かったなあ、獣のやつとか。
 アルバム後半の盛り上がりが凄いので、これは聞き応えあります。おっさん共あまり文句を言うなという歌まであるのでなんだけど(w)、トータルで勝負してる分、バンマス様の楽器色は薄いかもしれない、このあたりはトレードオフするしかない。
 ファーストは、こうしてみると楽器プレイヤーが作ったアルバムだった、しかし最新作はもっと総合的な音楽家(あるいはプロデューサー)が作った作品、という気がする。
 そして、ボーカルのかたの音楽性も確かに感じられる、それがグループの色に幅を出してますね。声が垢抜けた感じ、ファーストより若くなってるという事実。

 それにしても、今回大変なことに気付いてしまった。この人たちは、もしや今話題のグループD・Gの再来ではないのだろうか? いや、サウンドとかやってる音楽は全然違いますよ、ただ共通点が多すぎる。まずバンド構成、そして音楽性がユニークすぎてワン&オンリーなこと、それゆえ海外でも人気で向こうのミュージシャンとも繋がりがあること、バンマス様のオリジナリティと無頼・反骨、コアなファンが大勢いること、パートナーが音楽から近い世界でも活躍していること(しかも癒し系?)。ねえ?どうすかこれ。まあ映画がTさんのアレで大変なことになりかけましたけど……(w)(←wなんて書いてる場合じゃないんだな) あとミュージシャンなのを忘れてちょくちょく全力で面白いことをしてしまう、のも同じだ。曲の方向も時々被ってませんか。音楽界での立ち位置とかね。

 まあそれはともかく、面白いですね、今後どんな風に展開していくんでしょうか。ちょっとミキシングで遊んでいるような箇所があったので、まだやってないならバンマス様の一人多重録音なんていかがでしょうか。R社のVでやれば家でも録音可能!(バーン) あ、アイディア料は頂きませんので採用はご自由に(汗)。

(今回も上から色々書いてるなー、駆け出しの作家が第一線の方々に言うようなことじゃないわコレ。今にどっかから怒られると思う、あらかじめ妄言多謝デス)