身近な大自然シリーズ2

 カラ梅雨っぽくなってきたが、相変わらずアジサイが満開。しかも十株以上みっちり乱れ咲き。こいつらは、一ヶ月以上平気で咲いていますからね。最初のうちこそ大きな花に圧倒されますが、ぶっちゃけだんだん見飽きてきます(w)。すぐ隣に今度はシモツケ?が幾つもつぼみを出してきてる。そして雑草かと思ってた白い花、調べたらおまえがドクダミか。自然のパワーに驚くばかり。

 山登りで思い出したが、中央アルプスの御岳山には、名古屋から割りと近いこともあって若い頃何度か登った。前日午後くらいから車で行って、現地に夜着、そして登山口で車中泊かテント泊。翌朝は早くから登って暗くなる前に下山、またテント泊かそのまま名古屋に戻ってくる……みたいな感じだったと思う。なんせ若いから無茶しても平気だった。
 御岳は非常に美しい山で、最高峰は3067m、山頂は高山植物も見られる別世界です。その神秘的な様相から、古くから山岳信仰がある山でもあります(富士山と同じく、山頂付近に神社があったはず)。
 それでいて、かなり上まで車で行けて、夏の天候の穏やかな時は本当に登山しやすい、実に良い山でした(当然かなり暑いけどね)。実際、近隣の中学生の野外活動の集団と登山道ですれ違ったことがある(w)。先生に引率されて、みんな学校ジャージとリュック姿だったなあ。
 そんな、夏はハイキング気分で登山できる山なのに、数年前、突然噴火して多数の犠牲者を出しましたね。そうです、御岳は実はれっきとした活火山なんですよ。つい忘れがちだけど、またいつ大噴火してもおかしくない、そんな危険のある山になりました。

(噴火の様子を登山道で撮影していた人の多くが、数分後に降り注いだ火砕岩の直撃で亡くなったそうで、すぐ逃げていたら助かった可能性が高いとのこと。以後、御岳にもコンクリの避難シェルターが出来ました)

 まさかあんな穏やかな山が地獄絵図になるとは誰も思わないので、不注意を責めることはできません、噴火の兆候もなかったしね。お気の毒としか言いようがありません。
 そういえば、登山道で山岳信仰の方々ともすれ違ったことがあるが、大丈夫だったかなあ。(行者の方の先導で、「登らせたまえー」「さーんげ、さんげ」という掛け声で歩いてました)

 御岳に最後に登ったのは、20年以上前の8月の終りだったと思ったが、もう登山口から降雪した斜面が近くに見えるような状態でした。ガイドブック等で調べて一応装備は持っていったが、登るにつれて雪が降ってくるわ、風が強くなるわ、稜線に出てところではホワイトアウト寸前の吹雪(w)。流石にこれ以上は遭難すると思ってそこから帰ってきました。無事下山したが、この時はさすがにかなりギリギリだったと思う。もう閉山寸前の頃だから当たり前ですが、さすがに大自然は厳しい。夏の終わりで吹雪ですからね。そういえば途中ですれ違った大学の山岳部らしきパーティは、完全防備の重装備でした(たぶん山頂からの帰りだと思う)。

 ということで穏やかそうにみえる大自然も、油断していると人間なんて簡単に命を取られますよ、って話でした。(いや、今無理やり結論づけた)