タグ: 歌謡曲

「見つけて群馬」公開

 昨年当方で制作させて頂きましたコミカル調のご当地ソング「見つけて群馬」が、Youtubeで公開になりましたので紹介させて頂きます。

 群馬県のご当地ソング(演歌)なので観光地の名前を曲の中に織り込んでいます。歌は演歌歌手の「ヒカリ真王子(まおじ)」さんです。
 皆様どうぞよしなにお願い致します。

デモ曲追加・ニュームード歌謡

 ここでまたデモ追加です。

「さそり座レコンキスタ」

 ムード歌謡も得意という触れ込みの割にはデモがなかったので、作ってみました。美川憲一さんの「さそり座の女」という大ヒット曲がありますが、この曲のせいか(?)さそり座の女性はイメージがついてしまい、困惑しているという話を聞きました。ならば名誉回復のためにと着想しました。あ、一応さそり座の自覚がある方は今回は……パスして下さい(w)。

 今回は「はなまるここあ」さんに歌って頂きました。ウィスパーボイス風の面白い仕上がりになりました。
 
 ミックスは本当に微妙なところで最終結果に雲泥の差が出ますね、結局最低5回はマスターからミックス作業に戻ることになる法則。

 自分ごときが名曲への本歌取りと言ってはおこがましいですが、ムード歌謡もぜひ復活してほしいジャンルです。

デモ曲追加・ニュー演歌

 得意分野→演歌としている癖に、デモ曲がなかったので1曲作ってみました。

「空蝉」

 いわゆる「ド演歌」(業界用語、トラディショナルな演歌)ではなく、POPSの要素があるニュー演歌とでもいうべき曲です。現代の演歌は、シンセや歪んだエレキギターをフィーチャーした曲もあるし、サウンドも格好良かったりするので、その辺りも踏まえつつ。ブラスは昭和の歌謡曲っぽい音にしてみました。

 今回は、巴一葉さんという大変達者な方に歌って頂きました。正直ここまで演歌が歌える方は今時珍しいんじゃないかと思います。

 演歌やムード歌謡は、まだまだ可能性の大きい分野。歌謡曲もそうですが、いわゆるJ-POPにはない世界を持った曲が、あまり聞かれなくなったのは寂しいですね。微力ながら復興に力添えできたら……などと夢想しております。

黄色い粉+上納金

 ……マトリが動くようなヤバイあれではありません(w)。でもゼイトリは動くかもな? 花粉と確定申告の季節が一挙にやってきやがりました。目がチカチカしたりクシャミが出たり。はぁ~。
 去年は花粉飛散がかなり遅かったんで油断してたが、今年は重なった……。誰が日本中の山に杉を植えたんですかね。実は利権になっていて変えるわけにはいかない、などという話もあり、この国は一度破滅の道に入ったらもう軌道修正なんて誰もしないんだな、と。コロナウイルスのこともあるし、春が来るのが非常に不安。たとえ感染しても抵抗力で無発症をせめて祈っているけど、虚弱体質にだけは自信があるので(w)。皆さんとお別れかもしれません。昔O157的なやつにも感染して死にかけたからな。(今度のも、対処療法しかないらしい。つまり薬では治らないってこと)
 あとせめて600曲くらいは書きたいので、それまではウイルスこないでくれ。でもマスクでも防げない、目の粘膜からも空気感染するって話だからなあ……。マスク+プラグラス(花粉用のやつはもってる)で頑張るか。このいでたちで銀行行くと完全に強盗。逮捕されます。

 青色申告の準備は、今年はかなり進めてきているんですけどね。これも今後何年かかけて更に面倒になってくので(インボイス制度等)。

 以下余談、昔(戦前)はいわゆる芸能活動は、なんと無税だったそうですね。その代わり鑑札が必要だったらしい(お上への登録制だよね)。歌手の故・淡谷のり子さんの話として、放送作家のはかま満緒さんの本に書いてありました。だから昔の方がよかったとボヤいていたらしい(w)。他にも……。

 淡谷さんは、戦局が厳しいときも(芸能人の矜持として)化粧するのを止めなかった。それでよく街で愛国ナントカ婦人会の人に絡まれたが、「私の顔は化粧でもしてないと見られないの」などと言って(w)、外国化粧品を法外な値段でツテで買っていた。その代わり慰問で呼ばれれば、どんな最前線でも行ってミカン箱の上ででも歌った。いつも兵隊からは大喝采だったそうです。戦後GHQから呼び出されて行ってみたら、軍に出した始末書の束が電話帳くらいになってたそう。(時代が変わっても軸がブレない人って格好良いっすよね)

面白ソングの系譜

 今少し思っていることをつらつらと。昔は面白ソング系の歌がいくつかあって、確固たる市民権を得ていたと思うが、今はほぼ消えてしまったなあ、と。いわゆるコミックソングではなく、発想がコミカルで面白い歌ですね。それでいて真面目なテーマを歌っていたりして、一粒で二度オイシイ的な。こういうのは邦楽だと歌謡曲とか、ムード歌謡にはよくあったと思います。洋楽だと、具体例としては……うーん、あんまいい例ではないかもしれんが、J・ガイルズ・バンドのCENTERFOLDとかね。ビートルズのLSDのやつとか銀の斧とか、まあすぐ思いつくだけで幾つかある。
 いまのJ-POPは非常にシリアスで、生真面目になりすぎている感はあるかもしれません。ポピュラー音楽はエンタメだね、ってところを忘れかけている気がする。

 で、まあ、配信でとある曲を聞いたらこの面白ソングだったので感心した、って話なのですが。これってセンスいるよな、って思う。一歩間違うとただの悪ふざけになっちゃうし。
 実はこれ、プロトタイプを聞いたときは、あんまり買ってなかったのですね。これだと芸人さんだよなあ、なんて失礼なことを思っていた(笑)。ところが、ちゃんとプロデューサーさんが引き受けて仕上げると、これが見事にセンスのいい面白ソングになっていて驚いたと、そういう話なのですよ(w)。やっぱりどんな優秀なシンガーソングライターさんでもプロデュースは必要だなあ、って思った。(自分で出来る人はいいのですが、一般的に自分を客観視するのは難しいと思う)
 心が裸になっている歌は、やっぱり聞き手に色々と刺さりますね。

 あっ、面白ソングはほぼ専門にやっている方々もみえますね、しかも売れているし。とすると、あんまり心配する必要もないってわけか(w)。
(去年、自分も面白ソングを書かせて貰いました←リリース済)

 こういうのは歌詞も難しい、悪ふざけになったり、逆に説教っぽく?なったりしないよう、歌詞も「音」であることがわかっている必要がある、実際作詞してるときは考えてませんが、これは音・語呂が悪いなって言葉は避けるもんね。

 POPSはエンタメ、ってところは、いつも忘れないようしていたいと思います。

エロいミュージシャン

 何気なくYoutubeを見ていたら、原信夫とシャープス&フラッツの「シング・シング・シング」の動画が出てきて、これは見たい!とクリックしました。

 演奏は流石、もうビッグバンドジャズの最高峰という感じですが、コメント欄の皆さんが「エロい」って言っていて思わず笑ってしまった。曰く、大人の色気が溢れている、中高生が頑張ってますみたいな演奏とは大違い、どうやったらこんなにエロくなれますか、だそうです(w)。
 確かに、この円熟のプレイ、言われてみればエロいとしか表現しようがない。シャープス&フラッツは2010年に、バンマスの原さんがご高齢になられたこともあり活動停止していますが、若い子たちにネットでこんな風に言われていると知ったら、原さん始めメンバーの皆さん喜ばれるだろうなあ、と。
 しかし大人の色気とは、まさに言い得て妙。コメントは楽器をやっている人が多そうな印象だけど、だからこの演奏の価値が伝わるんでしょうね。
(海外から英語コメントも一杯!やっぱりこの凄さインターナショナルですわ)

 シャープス&フラッツはジャズナンバーだけでなく、歌伴も超一流だからなあ。こんな人たちが歌謡曲の伴奏をしていたんだから、そりゃ曲も売れるわけっすわ。
(ちなみに、インスト曲をやるときとは別の難しさが歌伴にはあるようで、必ずしもいいインストバンドが良い歌伴ができるわけでないようです。別スキルということです)

 そういえば美空ひばりが20代のときに吹き込んだジャズアルバムがあるんだけど、これ最初ラジオで聞いたとき、英語の発音も綺麗だし、「ん。ドリス・デイかな?にしては録音が新しいな」と思ってて(w)、まあ美空ひばりさんと知って仰天したんだけど(本当に天才!)、伴奏なんかどう聞いてもニューヨークの超一流ビッグバンドとしか思えなくて。もちろんシャープス&フラッツでした。ジャズマニア捕まえて音聞かせてクイズ出したらいいと思う、絶対わからないですよ。本格ジャズシンガー&東海岸ビッグバンドそのものなので、この録音は。
 いやーレベルが高い人には同レベルのバックバンドがつくもんですよ。すごいよね。

二枚目と三枚目

 この何枚目というのは歌舞伎の宣伝看板のことだったそうで、二枚目が色男、三枚目がお笑い担当の看板だったらしいですね。お前は三枚目半くらいだな、と言われそうですが、今回はそういう話ではありません。

 某シンガーソングライターさんのアルバム3枚目を聞いて気に入り、2枚目に進んだんだけど、両方とも質の高い曲ばかりで本当に感心した。偶然にこんな素晴らしい音楽に出会えるなんて、神も仏もこの世にいるな、と(w)。
 遊び心とユーモアに満ちた曲たち、悲しいはずの内容の曲でも、明るくオプティミスティックに楽しませてくれる。ポップミュージックはエンタメ、ってことを強烈に思い出させてくれます。お洒落でかわいい感じの楽曲の世界、それも作られた様式美的なものでなく、作品全体から滲み出てくる感じ、これは明らかにアーティストさんの精神世界なんでしょうね(良い音楽はみんなそう)。

 ’70~’80年代洋楽からの深い影響があって、しかして単なるフォロワーでもなく、ちゃんとJ-POPの伝統を踏まえつつ、その中で影響を消化してる感じ。このセンスの良さは抜群という他はない。
 3枚目が非常に完成度高かったので、2枚目はそこに至る実験作なのかと思ったら(曲毎にアレンジャーが変るので)、どうしてこれも面白い曲の詰まった良作でした。ただ、ここで試した可能性でクオリティが出たものを整理して、3枚目のサウンドに繋げたのだな、と続けて聞くとわかりますね。

 1曲目の詩なんかそれこそ70年代の歌謡曲の世界だし、こういう切ないのも今はなかなかないかも?しかしこれは鉄板。幽霊の曲には笑、そういうことかと、そして曲中の台詞、これも懐かしい&楽しい。3枚目の日本海溝曲にも笑いましたが(たぶんフレーズ思いついちゃったんだと思った)、まさかシリーズだったとは。

 よもや20代でここまでやるアーティストさんがいるとは。3枚目なんて全てセルフプロデュースですからね。もう参りました、というしかない。脱毛です、もとい脱帽です。ほぼ完成しつつある音楽世界、ギター女子枠から時速300kmで抜け出て、次のアルバムもとても楽しみな方。(ほら、おじさんなんかはレコーディング作品派だからさあ~)。

 例によってアーティスト名を書いてないわけですが、けしからんじゃないじゃないか、という皆様は、試しに電波を送ってみて下さい。受信できたら名前公開考えてみます。違うか。

 いやいや、冗談おいといて、このブログは数奇な事情から結構業界の大先達の方々のお目に留まっているようですが、こういう方々にこそ聞いて欲しい。プロ好み、音楽マニア好みのアーティストさんなのですわ。もちろん同年代のファンもたくさんいるが、もしプロモーションをそっち方面にやってないのなら、是非やって欲しいとさえ思います。自分くらいの年代の音楽マニアなら、これは知ったら絶対ファンになると思いますので。(これ自分が知らなかっただけで、みんな知っていたのかなあ?だとしたら不勉強を猛省)
 一ファンとして、ゆるりと応援しております。

(ヒントくらいは書いてみますか? とりあえず声はミッキーマウスかミニーマウスみたいなw そこまでじゃないか。キー高いですよ、初期の曲は低いとこギリギリで歌ってたようだ)。

アレンジ・リアレンジ

 必要があって、昔のメジャーリリース曲のアレンジの解析を時々行ってますが、聞き流していると判らなくても、詳しくみていくと本当によく出来ていて、先人の仕事は凄いなあ、と感心することばかり。
 実は、この「聞き流す」ってのは、高度なアレンジを施されているからこそ(リスナーが)できるわけで、どこか引っかかったり不自然なところがあったら、聞き流せないんですよね、気になって。いかに自然に、音楽の流れを止めず繋げてゆくか、そして歌の邪魔をせず、歌を最大限盛り立てて聞き手に届けるか、そういうことが全てできているわけです。それが普通に「聞き流せる」曲。

 例えば、先日男女のデュエット曲のアレンジを解析してたら、アルトサックスは女性ボーカルの時だけバックでオブリガート吹いてたりね。男性だと音域が重なりますからね。逆に男性ならソプラノサックスにすべきかもしれない、あるいは重ならないようにする。(思い出したがビリージョエルの「素顔のままで」はアルトサックスだなぁ) しかもうっすらとパンで振ったチェロが鳴っていたり、ちゃんと不足する音域を埋めるような構成になっている。もう達人の技ですわ。

 こういうのは作曲・アレンジの本を見ても載ってるわけじゃなし、楽曲を聴いてノウハウを学んでいくしかない。幸い今はYoutubeもあるし、古い曲のCDだって入手しやすい。あと意外に良いのが、古いEPシングルレコード、オークションやメルカリで出てたりすることもあるのでそれを買っても良い。(当時の雰囲気がジャケットからわかったりする)

 もちろんそのままどんどんテクを盗んでもいいけど、現代の曲ならこれを応用してこうするかなあ、などと考えるのもまた滅茶苦茶楽しいですわ(w)。
 今は高品質サンプリング音源で、事実上古今東西どんな楽器の音でも(非楽器の音でも)使えるわけで、これをDAW内の仮想スタジオで鳴らせる快感。
 もうなんだよ危険なこの底なし沼は、むしろ先陣を切って飛び込みたいぞ(笑)。いや、業界の諸先輩方はとっくに奥深いところまで到達されているわけですが。

 そんな楽しい制作の毎日です。

レコード屋さんの思い出

 誰でもあることだろうけど、定期的に見る夢というものがあり(年に1度とか)、そんななかに、昔家族でやっていた小さな商店の夢、それも閉店間際で引き戸をほぼ閉めている時に、一人店番をしている夢というのがあった。照明も薄暗く、繁華街なのに人通りもなく、灰色でなんとも寂しい夢だが、不思議と懐かしい。この店、バブル時代前後までやってたんだけど、建物の老朽化で取り壊されてしまった。だからもう30年以上前のことなんですね。
 これを思い出したのは、「そういえばあの夢最近見てない」と思ったから(←ややこしいけど)。…というか夢自体を最近見てないが。

 なんでこんなことを書いたかというと、実はこの店の隣がレコード屋さんで、店番の間、ずいぶんと隣から曲が聞こえていたなあ、と。
 戦前からある長屋みたいな建物にずらっと店が入っていて、間口も狭いし扉もない(前面開放)のでそりゃあもうよく聞こえました(w)。

 だから、ここでも歌謡曲やら演歌やら、流行っているものは自動的に聞いてたんですね、偶然なかなか良い音楽環境にいたのかも。
 
 ここの店主が、お袋と同年代でなかなかお綺麗な方でした、今にして思えば昔業界にいたりしたのかなあ?、でも声がキンキン声で、よく隣りから「まぁたこんなレコード持ってきてェ、もっと売れる物持ってきなさいよォ」なんて営業に文句言ってるのが聞こえてました(笑)。
 間口こそ狭いが、場所は超一等地なので、随分と商品は回転させてたと思います、なので強気だったのでしょうね。

 そんな店なので、今でいうインストア・イベントも時々やっていて、といっても商品ぎっちりで場所がないので前の歩道で歌うんだけど、歌手の方が時々来ていたみたい。
 一度見たのは、お名前は覚えてないが女性演歌歌手が着物を着て、自分の写真の立て看板の横で、選挙候補みたいに名前のタスキをかけて歌っていたところ。着替える場所もないので、バンで直接来て、機材も降ろしてそこで歌っていたと思う。

 自分は見てないんだけど、記憶に間違いがなければあの八代亜紀さんも来たことがあるらしい。お袋の話だと、凄い人だかりで全く身動きがとれなかったと、流石に。そして物凄~くキレイだったそう。そりゃそうですよねえ、演歌でバリバリの頃ですね。

 こんな店だったので、前の歩道にいつも立て看板を2~3台は出していて、ここに流行りの曲やらイチ押し曲なんかのポスターもよく張ってありました。宣材は豊富、というかいつも捨てるほどあったらしく、クイーンのポスターも2~3回貰って勉強部屋に貼ってたなあ、そういえば。

 当時アニメ声優をして、それからデビューしたシンガーソングライターさんのアルバムポスターも、立て看板に貼ってあった気がする。このアニメ、ガチで見てました。当時二十歳そこそこで凄いなあと思ったが、自分はもう片方のヒロイン派でしたので(w)(←声優さんにファンレター書いたなあ)。実は、FMラジオで聞いたくらいで、ちゃんと聞いてないのですね、その頃もう自分は洋楽かインストばかり聞いてました。西海岸・東海岸フュージョン、ジャズ、ウェザーリポート、日本なら渡辺貞夫とかカシオペアとか(T)SQUAREとか。

 この店のことで、もっと色々面白い話を思い出したので、また機会があれば書いてみます。

思い出のビッグバンド

 最近、必要があって昭和の時代の演歌やムード歌謡なんかを聞くことが多いんだけど、そうするとちょくちょくバックにビッグバンドやブラスセクションが入っていたりして、やはりこの時代の楽曲にはジャズのカラーが必須だなあ(そしてそっち方面の音楽好きにはたまらんなあ)と思ってたりします。
 昔は、ほぼミュージシャンといえばジャズミュージシャンのことだったので、(ロックは別系統で不良みたいな?w)ジャズバンドが糊口をしのぐために演歌や歌謡曲のバックをやっている、というのは暗黙の了解事項でした。実際TVなどで伴奏しているのはそうしたバンドが多かったですしね。

 ただ、最近少し考えが変わってきて、確かにそうした要素はあったにせよ、実は演歌(および歌謡曲)の人たちの精度の高い歌唱を支えるには、演奏技術的にも優れていたビッグバンドに頼ざるを得ない、という理由もあったんじゃないか。当時の歌手の人たちは(今でも演歌はそうだけど)表現も歌唱技術もとんでもなく高いので。だから、実は持ちつ持たれつだったのですね。

 なんでこんなことを書いてるかというと、もう解散したけど昔、「原信夫とシャープス&フラッツ」という日本人なら誰でも知ってるようなビッグバンドがあって、そういえば昭和の時代は本当に歌番組でよく見たなあ、と思い出していたからです。
 米軍キャンプからキャリアを始めた方々で、文字通り日本を代表するビッグバンドでした、そして演奏も(歌伴だけでなく本業のジャズも)素晴らしかったです。

 たとえば80年代初頭にあったクインシー・ジョーンズ(とそのファミリー)の武道館公演、まさかYoutubeにないよなあ?と思ったらいきなり出てきたけど(笑)、ちょっとメンバー見てくださいよ。当時クインシーがプロデュースしていたり、関係が深かったアーティストやミュージシャンが勢ぞろい。

Quincy Jones: Keyboards, Conductor
Jean “Toots” Thielmans: Harmonica, Guitar
Patti Austin: Vocal
James Ingram: Vocal
Vivien Cherry: Vocal
Peggy Lipton Jones: Vocal
Janna Tyler: Vocal
Carlos Rios: Lead Guitar
Louis Johnson: Bass
Rod Temperton: Synthesizer & Keyboards
Greg Phillinganes: Keyboards
Jerome Richardson: Soprano Saxophone & Flute
Peter Christlieb: Saxophone
Jerry Hey: Flugelhorn
John Robinson: Drums
Ollie Brown: Percussion

 クインシーはクリエイターでやっぱりヒネてるから(←怒られないかなぁw)、この陣容でアメリカでは公演しないんです。なぜかというとアメリカ人聴衆はコンサートでの態度が最悪だから、それに比べてジャパンは素晴らしい(QJ談)、で日本のみで公演。あんさんやっぱヒネてるわ~。
 当時FMでライブが流れていて、エアチェックしながらその演奏にワクワクしながら聞き入ってました。
 そしたら、バックに素晴らしいビッグバンド・ブラスがいて、そのキレキレな演奏にもう手に汗握る感じ、すごいなあこれ、ニューヨークあたりのビッグバンドを連れてきたんだろうなあ、と思っていました。

 賢明な読者諸氏はもうオチに気付いたでしょうが、そう、これが何を隠そう原信夫とシャープス&フラッツだったんですよ! 今聞いても信じられないくらい凄い。
 フルバンドのブラスでこんなにキレるのって、人数多いんで普通まず無理っすからね。しかも音にしっかり腰があるし……(だからLA系じゃなくNYだと思ったのですが)。

 実は、クインシーとシャープス&フラッツは親交があったそうですね。原さんが自らアメリカに出向いて、アレンジを依頼したことがあったらしい。それでクインシーは実力をよく知っていて、この大事なバックをまかせたというわけ。クインシーも認める日本のビッグバンド、どうすかこれ。こんなにレベルの高い人たちが歌謡曲の伴奏してたんだぜ?贅沢すぎるっしょ。

 ジェームス・イングラム、残念ながら亡くなったそうですが、在りし日の素晴らしい歌が聴けます。大ヒット曲「JUST ONCE」だなあ。
 パティ・オースティンもすごいぞ、この日はこのツートップが大活躍でしたね。
 最後の「愛のコリーダ」では、全員入り乱れての大合奏、すさまじい迫力です。こういう音楽がまた復活してくれよ、って心から思う、それならリスナーは音楽に戻ってくると思うんです。
 例えばJイングラムだったら、当時はブラコン(ブラックコンテンポラリー)って言われてた音楽の代表格の一人、今の量産型R&Bと違って、ちゃんと鑑賞できるポップスとして成立してるわなあ、この時代の曲は。
 作り手としては、なんとかこういう音楽を復活させたいなあ、という当然の思いは抱きますね。

(しかしこれ、シンセ&キーボード弾いてたの、あのロッド・テンパートン先生だったのかよ(笑)、当時ライブ映像見てたけど気付かなかったわ。ベースはルイス・ジョンソンだし、フリューゲルホーンでジェリー・ヘイが紛れこんでるわ、流石に超豪華メンバー。テンパ先生がPオースチンに並んでガチ歌唱してるんで、パティがマイクの向きで困ってるじゃんかw 舞台で踊っているおじさんがクインシーですね、当日はMCも務めてノリノリでした)

 音楽の黄金時代は、やはりすごい人たちが支えていたのだなあ、と感慨深いひとときでした。懐かしかったので、つい長々と書いてしまった。