70年代アイドル

 Youtube観てたら、麻丘めぐみさんの「芽生え」のMVらしきものが出てきてびっくり。AIフェイクじゃないなら(w)、本人歌唱しょうね。MVっていうか「歌唱映像」みたいなやつで、どこかの公園で適当に(と言っては失礼だが)撮ったように見えます。1972年だからあきらかに映像の質感がフィルムです。(この時代はMVが重視されていなかった)
 面白いのは、赤いセーラー服風の衣装なんだけど、今のアイドルが着ててもおかしくない感じ。この頃から何周か回ってまた新しいのもしれない。これまだハイティーンの頃だと思うけど、今の目線で見ても大人っぽいんだよなあ。当時のアイドルはみんな歌唱力ありました。音源の通りに歌えるもんね。(歌番組もたくさんあり、すぐに生歌を聞いて確認できた) 歌が歌えない人はそもそも歌手になれなかったので。

 歌詞の中に、「神の裁き」なんて言葉が出てくるけど、これは一応当時の女子のリアルだったのか。悪い人に騙されて染まったら裁きを受けるでしょう……みたいな流れです。もちろん男性目線も入っているでしょうが、こういう歌が出てきても不自然でないくらいには、時代の雰囲気としてあったのかも。それに比べると歌に限っても現代は随分開放的で、女性が強くなりました(w)。

 当時、まだ子供だった自分も麻丘めぐみさんを番組でよく見てましたが、ものすごくキレイだけどなんだか危ない感じ(すぐ騙されそう?)なお姉さんだな……という印象でした。
 その後、すぐに一度引退してしまいましたが、アイドル歌手は20歳で引退するのが暗黙のルールだったので、そういうものかと思ってました。(結婚引退か、あるいは普通の歌手にランクアップするかの二択が多かった)
 いままた姫ちゃんカットが流行っているそうですが、確かに70年代ファッションはシックでカッコイイ。映像がすぐ見られるから、古いものがなにかの拍子に再評価されやすい、面白い時代になりました。

(と、ここまで書いて気付いたが、麻丘めぐみさんの「危うい雰囲気」に当て書きで、「神の裁き」という歌詞ができた可能性がありますね。作詞は千家和也さん、作曲は筒美京平さんの黄金コンビ)