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宅録ボーカルと部屋鳴りのこと

 いつもボーカル収録は宅録機材持ちのボーカリストさんにお願いしているのですが、毎回惜しいなあと思ってしまう点があります。(うちの場合は楽曲ごとに違う方で、それは様々な条件をもう慎重に選定しているわけです)
 で、それは何かというとレコーディング時の「部屋鳴り」。ミックス用語でいうとアンビエンスですが、読んで字のごとく部屋の反響ですね、これが歌と一緒にマイクに入ってくるんです。こうなってくるとミックスに非常に苦労します、というか大抵は没にせざるを得ない、どんなに良いテイクでも。それほどボーカル収録にとっては大敵、いっそノイズのようなものと考えても良いかもしれません。
 仮歌くらいならまだ良いのですが、世間で商用リリースされている曲で部屋鳴りがしている音源はないはずです(よほど特殊な録り方をしているのではない限り)、当然メジャーはブース等完備のスタジオで録ってるし。
 ボーカルはアンビエンス・反響等ゼロの「デッド」な収録が基本で、ここからミックスで人工的に任意の残響(リバーブ・ディレイ等)を加えていくわけです。部屋鳴りが入っているとこれがうまく行えませんし、どんなに誤魔化してもわかる人にはわかります。

 なので、ご依頼する前に散々音源を聞いて「これ大丈夫かなあ」と悩んだり、最近はメッセージで直接確認したりします。どんなに良いボーカルさんでもこの対策が出来ていないとご依頼できないので、やっぱり非常に惜しい。なので対策していない方は是非対策して欲しい、というのが当方の切なる願い。
 「部屋鳴り」でググると対策法を乗せたページがすぐ見つかるので、割とお金を掛けなくても対策できるようなので。(ただその分試行錯誤で時間はかかるが)

 この部屋鳴りは、結構無頓着な方が多いです。特にライブハウス等が活動の主体という方に多かったりする。本歌用のボーカル収録を宅録でしないから、という理由もあるでしょうね(スタジオで録ったりね)。

 あとこの機会に書いておくと、マイクとオーディオI/Fの機種名をプロフィールに書いておいて欲しい。うちは各々1万程度のもので充分と考えています、今はどちらも低価格高性能なものがほとんどなので。
 それよか歌の実力の方がはるかに大切、100のうち99は歌の実力でしょう、それは。

(以前マイクやI/Fのことを尋ねたら怒り出した人がいた(汗) ライブへ呼ぶんじゃないんだから、納品物に直接影響する機材はそれは大切でしょう…)