音楽配信の裏?

 弊社Dew Ridge Recordsでの音楽配信ですが、3ヶ月遅れで毎月の曲ごとの確定回数が出ます。これはディストリビューターの機能で、ディストリがApple Musicなど配信各社と契約してて、ここを通して世界へサブスクやダウンロードで配信できる仕掛け。
(デイリーの速報値もある。この辺りは各ディストリによって機能が違う)

 で、数字を見てて気付いたのですが、回数の割りにやけに報酬額が少ない曲がある。どうもおかしい、何かの間違いかと思っていたが、3ヶ月連続でそんな具合なので、どうもこれが正しいらしい。その額、なんと他の曲の1/8-1/10。色々サブスク批判が出ていたので皆様もご存知でしょうが、元々非常に少ない報酬額ですからね。そこからさらに……とは。

 この曲にはある著しい特徴があって……演歌です。具体的には「粉雪の海」ですね。

 ここから憶測ですが、どうやらジャンルによって配信各社が報酬額を変えているんじゃないか。主要会社はどこも低いので、カルテル的なこともあるのかもしれない。びっくりですね。

 実は、昨年あたりサブスク批判がいくつか出たあと、サブスク配信報酬は、若干ですが上がった印象。喜んでいましたが、どうもマイナージャンルの報酬率を絞って、それで値上げ分を捻出したんじゃないか。完全な憶測ですが、ガメツイので有名な巨大IT各社が、儲けを減らして還元するわけがないと思う(w)。

 演歌は元々ビジネスモデルとしてCDやカセットを音源として売ることが多いので、配信はあまり関係ないとはいえ、もし自分の理解が正しいなら、随分と虐げられているなあと思う。
 こうなってくると、シンガーに申し訳ないから、ちょっともう演歌はDew Ridge Recordsでは出せないなあ。
(もちろん作曲家としてご依頼があればいくらでも書きますよ)

 もしかしたら他のマイナージャンル(民族音楽とか、民謡とか)でもそういうことがあるかも。該当ジャンルの方は、一度チェックされたほうがいいかもしれません。

 人気アーティストの還元率はかなり高く設定されているという話は聞いていましたが、まさか逆に低くなるジャンルがあるとは。世の中の裏の仕組みというのは何ともやるせない。