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お手軽Wall of Sound

「隣りのスタジオに防音壁が出来たってね」
「ウォール」

 …いつも知的な論考を心がけている弦央昭良です。皆様いかがお過ごしですか。

 某有名プロデューサーが得意とした制作手法、Wall of Sound。明確な定義はなさそうですが、文字通り音の壁のように広い音域に様々な楽器の音を配置したり(これは発展型の定義らしい?)、あるいは多重録音によって重厚で音圧感のある楽曲に仕上げる感じ、でしょうか。随分ぼやっとした認識ですが。これをやると実際に音圧が上がって、マスタリング等で無理しなくても聞きやすくなりますね。

 ところが、最近気付いたのですが、これをたった一台で実現できる夢のような楽器がこの世にはあるんです。お気づきの方もおられるでしょうが、それは……パイプオルガン。

(BGM:「トッカータとフーガ」ニ短調 JSバッハ)

 あれは様々な音色だったり音域の音をレイヤーしてるので、単音でも実はたくさんの音が“ブレンド”されていたります。これでコードでも弾いた日にゃ、かなり広い音域に渡って音の壁が出来て、教会なり施設にその音が(ナチュラルエコーを伴って)響き渡り、聞き手を圧倒します。これをWall of Soundといわず何といいましょう。
 しかもペダル(足鍵盤)までありますからね。これで凄まじい重低音をズドーンと響かされた日にゃ、まさに無敵!という感じ。楽器の音域表などを見ても、一番低いところはパイプオルガンなんですね。

(蛇足ながらアレンジの本なんかに出てくるペダル・ポイントは、このパイプオルガンのペダルが語源。鍵盤を踏んでる間中、どこまでも音が伸びる)

 つい先日Youtubeを見ていたら、パイプオルガンの演奏動画を上げられているオルガニストの方がいらして。手元と譜面と足元が映るという、作曲勢にとっては非常に有難い映像でした。

(BGM:「主よ、人の望みの喜びよ」JSバッハ)

 ここで気になったのが、足元のカットに、足鍵盤以外にボリュームペダルっぽい代物が2つ映っていたこと。エレキギターでバイオリン奏法をやるときに使うやつ、っていうかモロに車のアクセルっぽい形態のやつ。こりゃなんだろう、と。

 パイプオルガンは、自分の知識ではボリューム操作は基本できずに、音を大きくしたかったらレイヤーいていく、って認識でした。
 ただ、むろんパイプへ送る空気圧を調整すれば理論上音量の大小はつけられるはずなので、それかな?と。

(昔は、お金持ちが葬式すると、教会のパイプオルガンの音が大きくなるので、街の人はすぐわかったらしい。なんせポンプを回す人をたくさん雇えるのでw)

 ちょっと調べてみたら、ヤマハの楽器解体全書のページに解説があって、パイプをひとまとめにして箱の中に入れるような構造があるらしく。その箱のスリットを開け閉めすることで音量を調整できるらしい。
(ただ、巨大な低音パイプみたいなのは無理だろうな)

 木管系の音、金菅系の音、音域も様々で、実はシンセサイザーに一番近い「生楽器」がパイプオルガンだな、と常々。皆さんもそう思ってるでしょ?
 元々最初のシンセサイザーの開発目的の一つに、パイプオルガンを再現する、ってのがあったと聞きます。その前のハモンドオルガンもそうでしたね。

 正に楽器の王者、パイプオルガン。いや、王者がピアノなら究極帝王みたいな感じか(w)。
 オーダメイドなので一台一台全て違っているという点も興味深い。

 最近アレンジに入れてみて面白かったので、秋の夜長にだらだらと書いてみました。

YAMAHA CP80に別バージョンが

 何かの拍子にシャカタクの「Night Birds」の来日ライブがYoutubeで出てきて、懐かしくて見てました。イギリスのフュージョンバンドで、80年代に一世を風靡したグループですね、といっても世間的には前述の曲だけの一発屋状態ですが、インストバンドで一般の人まで知っているような大ヒットがあるんだから、まあとんでもない話。
(しかし、なぜインストが流行らなくなってしまったのか、本当に不思議)。

 といっても、このライブ’00年代のものですが、昔と結構グルーブ感が違うなこれ。
 まあこれはこれでいいんですけどね。

 で、Night Birdsなんで、ビル・シャープが本来ならピアノでメロを弾くんですが(念のため、吉幾三さんは別に出てきませんよw)。アコースティックピアノではなく面白い構成になっていまして。
 ここからがようやく本題(笑)で、なんとこれ、今どき往年の名機・YAMAHAのCP80でした。’70-’80年代に使われまくっていたあの電気ピアノですね、生ピアノと同じように弦が張ってあって、ピックアップで振動を拾います。アタック感の強い腰のある音なんですぐわかります。しかしデカい、重い、運搬時は二分割という、もちろん定期的にチューニングは必要だし、今世紀に入ってからは完全に絶滅したかと思ってましたが、ビル・シャープは拘りがあったんでしょうね。普通、もう電子ピアノを使うだろうから。

 これで結構すごいわと見直したんだけど(笑)、このCP80、アップになった時によく見ると、微妙に前面パネルのツマミ配置が違う。調べたら、なんとMIDI対応になってたバージョンが後期に作られていたんですね。CP80Mという品番だけど、どうもそれを使っているらしい。おお、流石やないかい。

 そして、メロだけはこのCP80Mで弾いて、その上の電子ピアノ、RolandのたぶんRD-800かその前の機種か、こいつでコード出して、その上にアナログっぽい矩形波が出せるシンセ、これはKORGだけど機種未確認、なんと日本の電子楽器メーカー3社の製品を使いまくりでした。やっぱりフュージョンは日本メーカーの力がないと成立しないよな、ってよくわかるキーボード構成ですわ。

 そんなこんなで、文句を言いつつ色々と楽しめた映像でした。
(もうYAMAHAにもCP80は補修部品はないって聞いたことがある。メンテはさぞかし大変かと。ビルシャープ兄さん、お疲れっす)

(追記:このMIDIはMIDI OUTで、要はCP80が超大型MIDI鍵盤になるというわけです)

曲作りの周辺

 お陰様で、確定申告が全然終らないうちから、本業でなぜか繁忙期が来てしまい、目の回るような忙しさ。ところが、こんな時に限って曲想も湧くんだなあ、これが。で、スキマの時間にちょこちょこ曲を書いていたりするんですが、これが結構捗るのです。考えたら、一日中音楽制作ばかりやっていたら、こんなに曲は書けないかもしれない、少なくとも自分は。オン・オフの切り替えがあったのほうが、うまく行くようです。

 実家にヤマハのポータトーン(というと、ミニ鍵盤を思い浮かべがちだが、あの系列は廃版で、今は標準鍵盤の家庭用キーボード)の普及機が置いてあって、これでスマホの音声メモのメロから、音を探ってキーも決めて……って作業をちょくちょくやってます。これは半自動伴奏やリズムパターンも入ったりとか、音色も弦・菅・シンセまで網羅してて(アコーディオンも一応ある)、プリプロダクション的なテストには持ってこい。といってもアレンジまではやらないが、決め打ちリズムマシンが入ってますからね。
 とはいえ、さすがに最近は耳が肥えてきたので、こいつのピアノの音はきっつい(笑)、デジタル丸出しなので(他の音も強烈チープ)。まあ価格が価格なので、贅沢はいえない。この系列で最上級が実売6万位だったかな?買い換えたいが、高級機は操作系が複雑になるからなあ。
 結構プロの作曲勢の皆様も愛用者が多いのでは? ヤマハだからやっぱり作りもしっかりしてますよ、しかも軽い。
(自分のメインキーボードはRolandのFA-06)

 歌詞を書くときは、スマホのメモに書くことが多かったが、最近のマイブームは100円ショップで買ったメモ帳。これに書くと変換の手間が省けるから、すらすら書ける。変換ミスでイライラすることもない。欠点は急いで書くと字が汚くてあとで読みづらいこと(笑)。やっぱり、一覧性は電子メモより紙ですね、自分は手書きの暖かさ~どうこう、は一切気にしないタイプだけど。

 最近は、自分の生きてきた時間を思うことがちょくちょく、音楽制作でほんと人生が大きく変わりましたからね。普通に若くして結婚してたりすれば(僕らの時代は、まだ若い時に結婚、がギリ普通だった)、もう成人した子供がいるような歳ですから。下手をすると、孫……って歳にもなりつつある(汗)。健康には気を付けたいですねえ、この歳になってわかるのはホント健康は大切。若い時に無茶しすぎると、歳食ってからガタガタッといくから。養生養生、鍛錬鍛錬。

 そんな毎日です。(花粉の飛散が始まる前に、なんとか確定申告終わらせたい…)

速報・ヤマハカレーの味

 皆様お待ちかねのグルメレポート(←誰も待ってない)。
 この前の記事で書いたヤマハカレーですが、先日お昼に食べてみました。楽器屋の作るカレー、一体どんな味なのか、一応は楽しみにしていたのですが、食後感は…う~ん。また食べたいかと訊かれると、まあそういう感じにはなりませんね。全然。

 一言でいうと、全てが微妙。
 なんだろうなあ、これ。まあ一応、お高いカレーなので不味いということはないし、それなりに高級感はあるのですが。
 公共施設なんかに入っている食堂で出されるカレーってあるじゃないですか? 大部分あんな感じの味ですよ。給食感があるといえばいいのか、「あぁ…」ってなる。

 一番のウィークポイントは、カレーなのに辛くないこと。どちらかというと甘口のカレーじゃないかな、これ。ハヤシライスと言った方が近いが、それとしても味が薄い感じ。そう、全体的になんか薄い味。

 ヤマハのトータルな企業イメージ・製品イメージってありますね。爽やかだったり、ナチュラルだったり、色でいえば「白」みたいな。あれをカレーにも当てはめています。全然ガツンとこないので、カレーがこれじゃちょっとダメですわ。
 これなら、吉野家カレーの方が、まだたまにはいいか、みたいな常習性がある(もう止めたんだったかな)。あれ以下だと思って下さい(笑)。

 さすがのヤマハもカレーはダメか。
 ヤマハはどの楽器も水準以上と思われがちだけど、昔作ってたアナログシンセはこれだけビンテージが持て囃されても、誰も見向きもしないもんな。(CS-80辺り以外は)

(追記:もちろん世界で天下を取っている楽器はたくさんありますよ。ピアノとかドラムとか、エレキギターもコーネル・デュプリーが愛用してたり、FMシンセは言うに及ばず)

 やはり、株主優待でタダで貰えるようなものに期待してはいけませんわね。まさかと思うが、優待欲しさにヤマハ株を買おうという人がいたら、止めましょう。
 たぶん、うなぎパイセットとかの方が良かったんじゃないか。浜松だけに。

 ところで、先日通帳を見直していたら、なんと6月にヤマハから株主配当が来てました(今は自動で口座振込も選択できる)。優待の他に配当も出していたのか。その額、2500円程。
 カレーセットが1500円だそうなので、その分配当に足した方がよくないかな…。

 さらに5月にはトヨタからも配当が来ており、こっちは9500円。これは高額配当、100株でこれですからね。さすがトヨタ、儲かってるわ。

 相変わらず自分は含み損が結構あるわけですが、近頃株価の乱高下が激しい。危なくて手が出せません。

ヤマハから届いた怪しい小包?

 そういえば、しばらく前ヤマハから怪しい小包が届いていたのを思い出した。こんなやつです。


 ね、確かにヤマハでしょ?
 何か通販で注文してたっけかなあ? 記憶がない。
 もしかして、無意識のうちにオーディオI/Fでも買ってたりして(おいおい)。
 そこで、開けてみると……

 
 

 ジャジャーン! レトルトカレーとドレッシングの詰め合わせでした。

 実はこれ、株主優待のギフト。
 ……この小芝居、思ってたより疲れた(笑)。
 

 この前の投稿の関連だけど、株主に優待をくれる企業もあって、ヤマハもそんな会社のひとつ(配当のところもあり、業績や企業の方針によって、そのあたり様々)。

 で、なぜかヤマハの場合はカレーセットなんですね。まあカレーなら日本人ならほとんどの人が好きだもんね。
 ヤマハの音楽関連製品で使えるギフトカードもあり、どちらか選べる。両方とも1500円分。1500円じゃ貰っても仕方ないんで、今回はカレーにした。

 このカレー、ヤマハリゾートが運営する葛城ゴルフクラブのレストランで出しているヤツなんだと。1箱650円だって、そんな高いレトルト買ったことねーわw
 これが2箱と、謎のニンジンドレッシングの詰め合わせ。
 言われてみれば、なんとなくゴルフコンペの参加賞の雰囲気も出てる。

 ヤマハはカレーまで作っているのか、とあきれた次第。まあさすがにこれは業者が納入してるんでしょうが……。
 100株だとこの内容で、株数が増えるとカレーセットの中身が増えますw

 今更ですが、ヤマハという企業は、楽器ならそれこそ欧米のコンサートホールにも置かれるような最高級グランドピアノから、家庭用のアップライトまで、バイオリンを始め弦楽器一式、生ギターはクラシックにフォークに、エレキギターも豊富にラインナップ……と、書いていけばキリのない位たくさんの楽器を作ってる。もちろん管楽器も打楽器もほんと全部網羅してる。

 電子楽器もご存知のように凄いですよね、シンセもフラグシップから家庭用、ホームキーボード……。いまは撤退したけどドラムマシンやハードシーケンサーを作っていた時期あるし。
 エレクトーンは登録商標だし(さすがに最近下火か?)。

 まさに作っていない楽器はない、という位の充実ぶりです。
 こんなメーカー、世界のどこを探してもないハズです。生楽器系だけでも凄いのに、電子楽器のほうもやってるんだから、ほんとクレイジー。欧米人もかなり驚いてるだろうな。

 ソフトウェアもスタインバーグを買収したし、ボーカロイド製品も基幹部分はヤマハの技術だし。
 まさに楽器界の巨人、音楽世界のガリバー企業と申せましょう。
 こんなメーカーが国内にあるってことは、自分もだけど音楽やっている人には本当に心強く幸運な話。

(オーディオ製品、ネットワーク関連機器と、他にもいろいろ。分社化してるけど、ヤマハ発動機はバイクにボートの船外機……と、これまた範囲が広がる)

 ヤマハの本拠地は浜松で、これは中部圏の物づくりの伝統が生きている証拠。なぜかローランドも大阪からあの近辺に移ってるんですよね。河合楽器も浜松だから、あの辺りは楽器の開発・生産がやりやすい体制が整っているんだろうな(関連・下請けが豊富)。
 意外と気づかれてないけど、浜松は楽器メーカーのメッカなのです。

 ま、日本という国は、そのヤマハにカワイにローランドにコルグに、カシオまで入れたら5強っすか。世界市場で巨大な存在感がある楽器メーカーが揃っているわけですよ。
 実は、凄い国なんだよね。その割りには音楽そのものの存在感はちとショボイのは事実。もっと色々と変な音楽をみんなで作って行きましょう。そして世界の音楽野郎どもに吠え面をかかせるのです。いかがですか作曲勢の皆様。(←こういうのは、まず自分が出来なきゃ説得力ないなあw)

 ところで、優待でカレー貰うには3月31日を挟む一定期間、株を持っていればいいのです。すいませんヤマハさん、偶然その時期買ってたんだけど、すぐ売っちゃいました。だって株価が強すぎでヘッジファウンドか海外の仕手筋が遊んでいるようにしか見えないんだもん(笑)。連中は吊り上げるだけ吊り上げて、あとは一気に売り→株価急落っすから。

 貰ったカレーは近々おいしく頂きます。