フレッテッド・バイオリン

 本当にふと、なんだけど、楽曲にストリングス・セクションのアレンジをしていて、そういえばバイオリン(と同系統の弦楽器)は、フレットレスだなあ、と。ギターなんかはフレット付きが普通で、フレットレスギター(ベース)になると特殊楽器の扱いで、途端に演奏も難しくなったりしますね。
 バイオリンはポジションマークもないし、音程を取るのがまず難しい……ハズ。ということは、もしかしてフレット付きバイオリンというのも世の中には存在するんじゃないか。
 まさかね……と思いつつググったら、ありましたよこれが。フレットバイオリンという名称で、日本ではエルデ楽器というメーカーが作っているらしい。
(アメリカにもメーカーがあるとのこと)

 サイトに演奏動画もありますが、本当に普通のバイオリンの音、むろん音程は非常に正確です。ポルタメントはどうなるのか、グリッサンドになっちゃうのか…と思ったら、案外そのあたりも音は違わない。
 やはりフレットがある分、習得は易しいそうです。それだけでなく、ルーパーで音を重ねる演奏用途で、プロのバイオリン奏者が使うこともあるとか。(精密な音程が必要なため)

 演奏のせいかもしれないが、音の傾向としては、ちょっとフィドルに近い気がする。(フィドル=民族音楽で使われるバイオリンそのもの、あるいは変種ですが)
 世界は広い、色々な楽器があります。