ISRCについて

 配信で曲をリリースしてて気付いたこと。曲のWAVデータをディストリビュターで登録すると、ISRCというコード番号が自動的に曲(のデータ=録音物)に対して発行されるんですね。これはInternational Standard Recording Cordの略で、録音物に付けられる世界に一つだけのコード番号。これで配信サイトやディスリビューターは曲の区別をしているようだ。
 ISRCを管理・発行している機関(日本レコード協会)があって、こことオンラインで繋がっていて即時発行されるらしい。たぶん曲データのフィンガープリントとかは取ってないので、曲名やグループ名その他で申請・発行されるんでしょう。
 面白いのは録音データに対しての番号なので、同じ曲でも新しく録音するとまた番号が新しくなるんですね。ミックス違いも同様。楽曲の爆発的増加に伴ってか、いつの間にかこんな便利な仕組みが出来上がっていた。

 ACTiVATEの「A’ROUND」はディストリビューターを変更したんだけど、前のISRCを新しいところで登録したら、ちゃんと配信サイト側で2020年9月発売の曲ということで認識してくれたようだ。なかなか頭がよろしい。
(ちょっと調べてみると、これはCDなんかの曲にも付くものらしい。昔は発行が面倒だったり有料だったりしたらしいが、いまの配信は無料で全自動発行。文明は進んでますね)

 同じように、ディストリビューターによってはJANコードも自動で発行してくれます。

 これの応用でグループ・アーティストごとに番号が発行されると便利だと思うのだが(これで名前が被っても区別できる)、かなり収拾が付かなくなりそうなので、見送られているのかもね。