とうとう完成!世界よ、これが2017年版ブランニューAORだ

記事タイトルは威勢いいけど、いざとなるとなかなか気後れするもんですね(笑)。
いかんよね、デモ曲なんだからもっとこうバーン!といかないと。
とりあえず無事公開です。

タイトル / unbreathin’ blue
作詞・作曲・アレンジ・MIX&マスタリング / Gen-oh Akiyoshi
ボーカル / 飯岡あこ

unbreathin’ blue feat.Ako Iioka

 下のプレイヤー(ブログに直接アップ)の方が音が良いです。
 色々やってみたが、Soundcloudは無料ユーザにはかなり音質を絞ってきてるようだ。mp3で128/320とwavでチェックしてみたが、どれもかなり劣悪。全部128にエンコードしてるじゃ?という話があったが、下手をすると96位じゃないか。昔アップした奴の方が音がいいんで、経営難で方針変更したかも。

 それはともかく、どうですか!このボーカルさんの歌唱。不思議な仕上がりです。少年っぽい、と言ったら女性に失礼だけど、少し中性っぽい爽やかさがありますね。それでいて女性的な情感もたっぷり。相反する要素が矛盾なく同居してて、アップしてらっしゃるサンプル曲もこんな感じの歌唱だったので、一発で気に入ってお願いしました。こうなるんじゃないか?と思っていた以上の結果です。

 今回は仮歌ではなく本歌なので、かなり綿密に打ち合わせしつつ、じっくり取り組んで頂きました。楽曲の意図を考えつつちゃんと練習して下さる方だったので、待った甲斐はありました。この場を借りて深く感謝します。

 あとミキシングとマスタリングは難航したな、やはり本歌だから。どんどん欲が出て「こうしたらもっと良くなる」ってのがたくさん出てきて。経験した方はわかると思うけど、こうなるとマスターまで終わっているのにまたミックスに戻って……のが延々(笑)。まさにドツボです。

 かなり後まで悩んだのは、どうも音にクリアネスが欠けてたこと。余分な帯域は削ってるしなんでだろう?と、色々なヘッドフォンやスピーカーやPCで聞くうち、ふとダイソーの100円ヘッドフォンで聞いてみたら、なんと。エレピの中域が異常に膨らんでいて、これだ!と。意外とバカになりません、ダイソーヘッッドフォン。本格モニター用や音楽用は全帯域が聞こえる故に、聞こえすぎる欠点もある。バランスが悪いとダイソーの奴は一発でおかしなところが目立つので。これはミックスのチェックにオススメ。
(当たり前だけど、上手いメジャー曲のミックスはこういうのでもバランスが全く崩れません)

 で、ミックスに戻って調べたらエレピとボーカルの帯域がかなり被っていて、エレピはそれを見越してミドルを下げてたんだけど、それでも足りなかった。で、それ以上削るとエレピも痩せた変な音になってしまうので、今回はコンプのサイドチェインで逃げました。
 こいつの原理は、ボーカルの音量に合わせてエレピ側のコンプレッサーを深くかけて圧縮を大きくします、とすると当然音が小さくなるので、帯域の被りを軽減できるわけ。これがダイナミックに変化するので、リスナーには自然に聞こえます。
 プロの本格ミキシングだとこういう細かい作業を限りなくやってる。

 こういう苦労話はまた今度。なんか今後の展望も開けてきた感じだな。やはりデモ曲、作っていかないと絶対駄目だと思った。