アナログシンセの運用話

 曲を書いている時は、メロディとコードはわざと古いチープなソフト音源で鳴らして、音がアレンジに溶け込まないようにしています。(このテクは、業界で結構やっている人がいるようです)
 その分、アレンジの方は本番と同じ音源を使って作っていくわけですが、そこで問題となるのが例によってアナログシンセ。アレンジを作っている間中、毎日毎日電源を入れて、チューニングして、音色が変わってきたら(温度湿度の関係?)微調整もやって……と、結構な手間になってしまいます。これまではそれでもやってきましたが、先月の夏日に午前中からこれをやっていたら、午後になって突然モジュラーシンセの調子がおかしくなった(w)。
 また故障かよ……とブルーになったのですが、次の日は元に戻っていた。あきらかに熱や連続使用の影響でしょう。モジュラーは、ほんと「部品」の組み合わせだから……。

 そこで、思い切って、アナログシンセで音を作ったら、それを作曲作業中は使用せず、「似た音」をソフトシンセで作ってそっちを使うことにした。本番(レコーディング)になったら、またアナログに差し替える。よほど凝った音でない限り、ソフトシンセで似た音を作るのは難しくない。今のところこれでうまく行っています。
(サンプリングする手もあるが、音域が変わると結構音が変わるしエンベローブも不自然)

 たぶんこれで機器の寿命も延びるんじゃないかと期待している。電源ON時間も減るから、SDGs的にも良いと思われる。
(さすがに設計が新しいMoog Mother-32の方は、ほぼビクとしもしない印象だが。ベリンガーのSystem100は80年代アナログのリイッシューだから……)