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ハード音源のレコーディング

 インタネのDAWであるABILITY3で音楽制作をしていますが、最近経験した不思議現象。他のDAWの方にも参考になるかもしれないので書いてみます。

 サンプリング音源、ソフトシンセ、簡易ミックス用プラグイン(リバーブやイメージャー程度、軽いもの数本)、合計30トラックくらいのプロジェクト。だいたいミックス前、アレンジの完成時にはこんな陣容になっていることが多いです。
 これだけならそのままバウンスして、すぐミックスに入れるのですが。
 トラックの1~2本がハード音源をドライブしている場合は、その前に「レコーディング」が必要なんですね。ハード音源の出力をDAWで録音するわけです。
 ここで問題発生。

 なんと、録音を聞くと遅れが発生しているのです。レイテンシならまだわかるが、これがまあBPMが遅くなるという……。例えばBPM120の曲だったら、BPM115くらいで録音されてしまう。当然曲のラストでは全く合わなくなっています。
 不思議現象ですね。どこかのバッファが足りないのか、それともPCの性能不足かと思うが、そこそこ高性能のWin10パソコンなのです。

 重いプラグインや、ボカロなどを外してみると、多少は軽減するが、それでも同現象が発生。しびれを切らして全部バウンスしてからレコーディングしてみたが、それでもまだ遅れる。仕方なくその状態で、ハード音源のトラックをソロ演奏モードにして録音すると、ようやくジャストのタイミングになった。
(ここまで軽くしてまだ遅れてた、ってことはたぶんPCの処理速度不足ではないはず)

 半年位前までは出なかった現象なので、たぶんどこかのアップデートでエンバグしてるんじゃないかと勘ぐっている。むろんWin10の方のアップデートのせいかもしれません。あとは当環境だけの独自現象か?(だとしたらイヤだなあ)

 ……などと考えていたら、ABILITY4が出るんですね。この件、直っているといいんだが。

 ということで、まあなんかの拍子にノイズが入ることもゼロじゃないし、ライン直結=超優良環境のハード音源のレコーディングでも、最後まで確認した方が良い、という話でした。
(今回、何トラックもハード音源録音してから気付いたのでキツかった 汗)

Session Strings Pro2の起用術

 NIのSession Strings Pro2(以下SSP2)ですが、なんとなく利用法が掴めてきたので簡単にメモ。これは編成が大きいストリグスセクションなんですね。ほぼチャンバーオーケストラ(室内管弦楽団)級。というか、普通のやつよりこっちのが編成は大きい。

 そこで、通常のストリングスではなく、チャンバーオケの弦だと思って使うといいかもしれません。(例によってボヤっとしてるが……断定するほうがおかしいよね 汗) 当たり前っぽいが、要はSSP1の高級版(高音質版)だとは思わないこと。あくまで別の扱いが必要になる。
 やっぱり大編成だけに、迫力や印象の強いストリングスが欲しい時に起用すると良いようです。
 とにかく単音でも、音が「強い」そして「太い」「濃い」。あんまり繊細な表現よりド迫力が欲しい時なんかに合うかも。ポップスだと他のパートを喰ってしまうこともあるので、アレンジのバランスには注意が必要。
(ピチカートなんか音のパンチ力が凄い)

 しかしやっぱり欧州の製品だからか、基本的にはクラシカルなトーンなんですね。
 意外にも思えるけど、高品質のサンプリング音源はやっぱりお国柄が出てくるようです。あくまで基本は人間が弾いてミックス処理した録音物なので、こういう結果になるんでしょう。

(ということで先日GETした米国Soundironの弦を試用中)

結構少ないCR-78の音源

 Rolandの往年のリズムマシンの名機・CR-78ですが、意外とちゃんと音源化されていないようです。80年代あたりにはこれ(実機)を使った名曲がたくさんありました。チープでキッチュなある意味可愛らしい音がします。ただMIDI以前なので、決め打ちのリズムパターンのみで外から打ち込みで制御することはできません。(実機の話、そこがまたいいんだが……)
 RolandというとTR-808/909といったハードが有名で、そちらばかりに光が当たっている感じはあります。

 で、ちょっと久々に楽曲で使ってみたくなって、まずはFA-06の内蔵音源を捜したが、残念ながらSuperNaturalやPCMのカテゴリでは入っておらず。(808/909はあるよ、TBも)
 次の試したのは、KontaktのFactory Libraryに入っているCR-78。これは昔使ったことあった、さすがにNIだからインターフェースもマトモだが……。今聞くと、やはりちょっとサンプルの容量が少なく音質が良くない(ある意味ローファイで味はあるが)。こういうの完成トラックで聞くと歴然と違うから。

 昔ArturiaがVColletionのオマケに配っていたドラムマシン音源があって、そいつには結構出来のいいCR-78が入っていたんだが、いつの間にか使えなくなっていた。
 さーて困ったぞ、と思ってググっていると、現存で稼動するCR-78の音をサンプリングしたファイルを配っている人がいた。Alex Ballさんという、ミュージシャン系Youtuberらしい。早速ダウンロードしてみたが、内容は良かった。音質も揃っていて商用でも使えそう。ただ残念ながらEULA(使用許諾契約)の類がない……。ホビーユースにはいいけど、やっぱり商用だと怖いよね。後からああだこうだ言われる可能性もある。(フリーの音源はこの辺りが整備されていない印象)

 で、更にググっていたら、アメリカの大手楽器ショップのReverbが、なんとCR-78のサンプリング音源ファイルをフリーで配っているという。期間限定と書かれていたが、ダメ元で試してみたら、まだイケました。

 解凍すると、なんと元は製品だったようで、ちゃんとEULAが入ってました。音源の身元もちゃんとしてますよ、商用でちゃんと使えますよ、という証明ね。ファイルの質もさすがに有料だったものだから、高品質。で、結局こいつを使うことにした。
 バラバラだからドラムキットにしないといけないが、今回はBattery4を試してみた。こいつは、レイヤーやラウンドロビンも簡単に設定できるんですね。

 で、まあ軽くキットで組んで使ってみたら、結局これが曲に合わないの。苦労して捜してこういう結果……というのは実は結構ある(汗)。結局、AIRのDRUMSYNTH500にしましたとさ。(こいつも弄れば割りとCR-78系のカワイイ音が出ます)

音源の奏法入力・最強の方法

 以前もちょっと試行錯誤中と書いていた、サンプリング音源の奏法(アーティキュレーション)指定のやり方。とうとう自分なりの最強の方法を見つけたのでご紹介。
 ただDAWがABILITYなので、他の製品だとこの方法が使えるかどうかはわからないが、たぶん似た方法でできるはず。

 ピアノロールを開くと、左側のピアノ鍵盤が表示されている部分がありますね。(これは万国共通) ここをクリックすると、鍵盤の代わりに任意の楽器名を表示できるように切り替えられる。あとはもうわかると思うけど、この楽器名のところに奏法名を入力していけば、ひと目でどの奏法を指定するかわかるって寸法。
 ABILITYだとこの楽器名セットをそのままセーブ・ロードができるので、音源ごとにこのセットを用意していけばいい。

 このロード・セーブさえ面倒なら、プロジェクトのテンプレートに最初から組み込んでおけばOKです。

 たぶんこれ以上簡単で明解な指定方法はないと思います。キースイッチでの指定ならこれで最強・最終回答でしょう。

奏法キースイッチを素早く入力する方法

 また音楽制作者の皆様向けの記事。

 サンプリング音源に必ず付いている、アーティキュレーション(奏法)の切り替えスイッチ。多くは音源の音域外の音程を叩くと該当の奏法に切り替わるようなっていますね。例えばヴァイオリンでC1ならサスティン、D1ならトレモロ……みたいなやつ。
 これ、結構入力が面倒なんですね。スコア派の自分としては、毎回ピアノロールに切り替えて、低い方へスクロールして、音源の画面を見ながらこの奏法はどの音だっけ……なんてやっている。

 噂ではメジャーなDAWにはこれに対応した入力機能を持つものもあるそうだけど、ウチのABILITYには付いていない。それでなんとか素早く入力する方法はないか考えてみた。
 例えばポップス楽曲テンプレートの該当トラックに、最初からいくつか主要キースイッチを入力しておく。最初の小節が望ましい。(トラック例:ストリングス、ブラス等)
 コメントで奏法名を入れておき、これを毎回コピペして使えば時短になる。

 あともうひとつ、MIDIキーボードという文明の利器があるから、こいつで入力するのも速い。該当小節の前に来たら、MIDIレコーディングにしてキーボードをポンと叩く。
 キーボードには手製のオーバーレイを作ってそこに奏法名を書いておくという方法もある(自分はまだそこまではやってないが)。
 いっそA4の紙に書き出しておいてクリアケースに入れておいても良いか。

 いかがでしょうか。自分もまだ試行錯誤中なので、また良い方法があったらシェアしたいと思います。

ダイナミックEQの質感

 マルチバンドコンプとダイナミックEQは動作が非常に似ていて、というかほぼ同じと言っていいと思うんだけど、それでも実際に使用してみると、結果としての質感がかなり違いますね。(前者は特定帯域を圧縮する、後者はただゲインを下げる)
 これはサイドチェインで使った場合だが、やっぱりダイナミックEQの方が自然な仕上がりになる。ジグソーパズルをかちっとハメ込んだ感じ、とイメージして頂ければ良いかも。

 といっても、ウチの場合はほぼマルチバンドコンプは使わなくなった。打ち込みで生楽器アンサンブル&バンドサウンドを再現していく音楽制作なので、音圧対策には良いが結果が不自然になりがちなプラグインは、自然と使わなくなりました。
 そもそもちゃんとアレンジすると、2mixで14LUFSくらいの音圧はすぐ出ますからね。フルオケ曲で何もしなくても13-12まで行ってしまうこともある。
 ということで、自ずとこのテのチート(?)プラグインを使う時は、問題の出たミックスを解決する場合になるのだけど、トラックとしては普通に良いが、音域的にどうしても重なってしまう場合。どっちかのパートを動的に抑えないといけない。……こんな時、最近はダイナミックEQにしています。ウチは普通に「Waves F6(RT)」ですね。

 例えば女性コーラスとエレピの白玉。美味しい音域が重なりがちですね。EQで削るのも限界がある。こんな時はサイドチェインでコーラスの信号をエレピのF6に送り、声が出ている時だけ該当音域を動的に3dbくらい削ってやる。非常に自然に溶け込みます。
 これがマルチバンドコンプだとそこまで自然でもない。(まあ好みの領域であることは認めますが)

 しかしF6も操作がなかなか複雑で、うかうかしているとただの静的EQとしてしか動作していない状態になる。あれは動作するとちゃんとモニタラインが「へこっ」と下がるので、目視で確認は必須ですね。

 ダイナミックEQは昔はなかったと思う(手コンプならぬ手EQで下げてたエンジニアもいたかも?w)、こいつはプラグイン時代の文明の利器といえそうです。

音源の「音痴状態」を直す方法

 フルートの音源を曲の中で使っていたんだが、何度聞いても音程が狂っているように聞こえる箇所があった。イントロなので目立つこと目立つこと。何度スコアやMIDIを確認しても合っているし、どう考えても自分の勘違いではない。
 こんな時は、意外とバックのコード楽器の構成音が一音だけ半音ずれているとか、そんなパターンもある。間違ったコードが鳴っているため単音楽器が外れて聞こえるやつね。しかしこれも違う。ちなみにベースが半音ずれて……ってもあるが、これでもない。
 フルートのパートは後にピッチベンドを使っているので、それがちゃんと0に戻ってないのか……と思ったがこれも違う。

 これはいよいよ音源のサンプルの音程自体を疑わないといけなくなったのだが、さすがにそっちを直接編集は面倒。しかも悪いことにUVIのやつなので、あれは内部弄れないんですね。
 そこでふと思い立った。あ、これもしかしたら「Waves Tune」で修正できるんじゃないかと(w)。(ご存じない方へ、主にボーカルの音程修正に使われるプラグインです)

 で、やってみたのですが、これがずばり効きましたよ。ちゃんと該当部分の音程を譜面通りに修正できて、きれいにイントロが決まりました。ちなみに狂った箇所の音程をプラグイン画面で見ると、かなり暴れて縦線が出てたので、サンプルの音痴ではなく、たぶんレガートエンジン等がバグってるか挙動不審なのでしょう(w)。まあこんなこともある。
 Waves Tuneはボーカルにしか使えないかと思ったら、そんなことはなかった。普通の単音楽器ならたぶん全部イケるんじゃないだろうか。こいつはMelodyne等より音質が良いです。
 ニーズがあるかわからんが、ハーモニーを作ったりビブラートを掛けたり、ってこともボーカルと同様可能なはず。(まあ音源があればそっちで鳴らせばいいが)

 ちなみ、音源出力を直に食わせてリアルタイム音程変更できるプラグインじゃないので、一旦WAVに書き出してからの修正になります。(リアルタイム版は Tune RTというやつで、また別製品。負荷はたぶん高い)

NIのNTKdaemonのトラブル

 どうも最近DAWを使っていると定期的にブチブチ音が入ってきて、これが非常に軽いプロジェクトの時でもそうなんですね。大抵こんな時はオーディオインターフェースのドライバをアップデートすると直るんだけど、YAMAHAのサイトを見たら去年が最新の更新という、非常に安定したバージョンだった(ここは不具合は放置しないメーカー)。

 何だかネット絡みな気がして、試しにネット切断したら途端にノイズが止まった。どうやら不審なプロセスがバックグラウンドで何かを送信してる可能性が大。タスクマネージャーでネット接続のグラフを見ると、なんと10秒ごとに送受信の山が出来てやがる。
 で、モニターとにらめっこして色々やって、何が犯人か突き止めました。その名は「NTKdaemon」。なんとNative Instrumentsのデーモンプロセス(常駐ソフト)であった(w)。試しにこいつを終了させるとピタリと送受信とノイズが止まったからね。おいおい……。なにしてくれてんの?

 ググってみたら、以下のNIのフォーラムで話題になっていた(2019年)。

https://www.native-instruments.com/forum/threads/ntkdaemon.348397/

 NIの公式回答があるが、sound.com (Machineなんかで使えるサウンドライブラリ)との連携を図るために動いているデーモンプロセスなんだって。今のところ自分は利用予定ないからサクっと停止させちゃって問題なさそう。
 で、やっぱりこのプロセスのせいでトラブルが起きているというMachineユーザもいるようだ。

 ということで、”Native Instruments is watching you”――ただし同社のソフトを使っている人だけですが。

(ノイズはパソコンリセットしたら直りました。たぶんそっちは複合的な要因だろうと推測)

消えていく楽曲

 オリジナル曲をリリース処理していて気付いたこと。今はサブスクのシェアが膨らんで、世間的にもダウンロードの売れ行きは減っているんですが、つまりこれってもしアーティストやレーベルがサブスクを止めてしまったら、そのまま消えて聞けなく曲が出てくるということですね。
 楽曲をリリースしている側からするとサブスクに出すのもコストが掛かるわけで、いつかは止めてしまう時が来ます、当然。そうすると、もしダウンロード購入でリスナーの手元に楽曲ファイルがあれば良いが、プレイリストに登録しただけ……という状態だと、そのまま消滅ですね。あくまでサブスクは「聞く権利」を買っているだけで、それがいつまでもあることを保証しているわけではない。今はまだあまり問題になっていないが、だんだんそういう事例も増えるのでは。
 アーティストがやーめた、ってなればYoutubeのクリップなんかも消しちゃうだろうし。その点、CD等物理メディアは最強なんだけど、これもDL以上に数が出ない時代。
 まあ本当に好きな曲やアーティストなら、やはり物理メディアを買っておくのが良いですね(せめてDLだなあ)。

(メジャー曲にしても、リリース側の都合でいつサブスクから消えてもおかしくない。条件面で折り合えなければ今後中止するところも出てくると思います)

 今はスマホ(再生機器)⇔クラウド(保管場所)という生態系があるわけだけど、これもいつまで続くか。AR拡張現実系のウェアラブル機器が出てきたら、また変わってくるかもしれません。最近の用語だとメタバースか。
 あるいは、あまりに手軽に音楽が再生できて、皆飽きてしまうんじゃなかろうか。却って面倒臭い物理メディアが見直される時代が来るかもしれません。(個人的にはCDをプレイヤーに入れるとか、レコードをターンテーブルに置いて針を落す、くらいの儀式は全く苦でない。むしろ「さあ音楽を聞くぞ」という集中力が増して好きかもしれません)

 とりあえず、今はスマホに最適化された、ダイナミクス(抑揚)のない平板なアレンジやミックスばかりの曲になってしまって、これはやっぱり音楽ビジネスにも悪影響だと思う。耳がすごく疲れるでしょう?(個人的には、こういう今時の曲は聞くに堪えなくなってしまった) ちゃんとした音楽リスナーの多くがそれで離れてしまった、ってのもあると思う。この人たちは音楽の黄金時代を知っているし、業界的にも音楽にしっかりお金を落としてくれる上客のはず。なのにその人達のための音楽が、やっぱり今はとても少ない。
(今自分が好きで聞いているアーティストさんは、現在でも皆CDで勝負出来ている方々ばかりだなあ)

 自分は、だから、そういう耳の肥えたリスナーが聞いて面白いと思えるような音楽を作っています。音圧ひとつとっても、今時の上げ過ぎのやつは、全体的に歪んでて不自然で、やはりとても疲れます。詰め込みすぎた弁当箱みたいなもんだ(w)。

 まあ最後は結構脱線したけど、近頃思っていることを書いてみました。

サンプリング音源の国別カラー

 楽曲制作してて気付いたんだけど、サンプリング音源にも国別のカラーが厳然としてあるね。国別といってもざっくりヨーロッパ・アメリカくらいの区別だが。
 普段使っている音源は欧州製で固めているけど(現在の制作環境だと皆そうなると思う)、そこへSoundironの音源を入れてみたんですね。(Traveler Organ、Reedオルガンの親玉みたいな奴で、かなり高品質)
 ミックスしてCDに焼いて色んな環境で聞いたみたんだが、どうもそのパートだけ音がクリアで明るすぎて浮いてしまう。気のせいかと思ったが違和感が拭えないので、理由を考えたら「ああアメリカ製だから…」と思い付いた。
 それでトラックにWavesのKramer Master Tapeをかましてみたら、いい感じにサチュレーションが掛かって馴染みました。

 Soundironが非常に高品質なデベロッパーなのは事実だけど(価格もリーズナブル、笑えるネタ音源も多い)、やっぱりアメリカだから、サウンドのカラーがクリアで明るいんですね。他の音源を聞いてもやっぱりそうなっている。
 で、現状の欧州勢の中に入れるときは、多少汚してやるといい感じに溶け合ってくれるようです。逆にいえば欧州の音源は独特のダークさと深みがある。
 このあたり、実際のレコーディングと同様、機材やエンジニアや空気感、更に風土や文化的な違いなんかもあるし、そのあたりは録音物でもあるサンプリング音源にも確実に影響しているようで、面白いところです。機材なんかほぼ世界共通で、なんならみんなProTools使っているのに、やはり違いは出てくる。
(こうやって考えると日本の音源は世界からどう見られているのか興味ある。今は有力デベロッパーもあるし。もしや独特の湿度感があったりする?w)

 Soundironのネタ音源はオモロイし、本気で作った楽器やコーラスの音源は非常な高品質で、UI設計なんかも使いやすい。サウンドのキャラさえ理解していれば、今後もっと使っていけそうです。

(ここのライバルになるのかなぁ? イギリスのSpitfireは、いかにもコテコテのブリティッシュサウンドだもんね←特に管弦楽系。比較するとよくわかる)