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映画「レディ・プレイヤー1」観た

 VRゴーグル装着で遊べる超巨大ネットゲームの世界、「オアシス」を舞台にした映画。……というとよくある感じの話だろうと思われるかもしれませんが、正にその通り(w)。ただこの映画の醍醐味は臆面もない他作品からのキャラの引用、パロディというより楽屋オチみたいなことを堂々とやっていること。ハリウッド映画はもちろん日本アニメ・特撮のキャラもたくさん登場します。ネットゲームでプレイヤーがアバター(自キャラ)として使っているという設定です。
 創業者が亡くなるが、ゲーム世界で謎を解いて幾つかの鍵を集めれば、巨大産業となったゲームの運営権を相続させると発表され、世界中のプレイヤーや大企業がこぞって参戦……という、まあ宝探しのようなストーリー。(以下ネタバレ)

 最初のカーレースのシーンで、キングコングが襲ってくるんだけど、これってどこかで見たな……と思ったら任天堂のドンキーコングだった(笑)。映画「シャイニング」の世界が舞台の試練があったり、ゲーム中でアタリのゲームをプレイする試練があったりと、まあ飽きさせない。
 面白いのは、主人公のアバターをホログラムで現実に投影して、敵大企業の社長がアバターと会話するシーン。ARですな(今の技術で可能)。敵に捕まってゲーム世界で強制労働させられるヒロインが、外れないゴーグルを付けられてしまったり。小ネタが笑えます。
 主人公とヒロインがゲーム中のディスコ(死語)でデートするシーンで、ビージーズが掛かっていたりして、バブル世代はフィーバーできるぞ。

 最後の決戦シーンでは、ガンダムやメカゴジラ、春麗など色んなキャラが総出演。何にも考えずに楽しみたい時に良い映画です(w)。
 それにしても、一応実写映画のくくりだけど、映像の8割以上はCGじゃなかろうか。もうハリウッド映画もアニメなのか実写なのか区別が曖昧。そういった意味では、だんだん人間の役者も要らない方向に来てるのかもね。

新しいオーディオアンプ

 突然死したTRIOのプリメインアンプに代わって、SONYのオーディオアンプを購入。コンポに入れ替えて、音をよく知っている愛聴盤をいくつか鳴らしてみたところ、中域の透明度がやや曇ったものの、低域は締まり高域はクリアになって、なかなかの満足度。値段的にはかなりランクが下だが、さすがに40年も経てばアナログ回路は劣化しまくりですわ。この手の機器は5年も経てば同価格帯の物を購入しても音が良くなる、というのは昔オーディオ評論家の長岡鉄男さんの記事で知った知識。

 で、その中域も、インピーダンスをスピーカーに合わせて6Ωに切り替えたら、なぜか消え去りました。これって音質に関係あったっけ?(最大音量に影響する話だったような)とりあえず結果良ければ全て良し。(最近のアンプはインピーダンスも設定で変更可能なんですね、驚いた)
 いやー、やっぱりオーディオ機器はいいっすわ。触ってて気持ちいいし、「良い音」のために設計製造されたマシンはそこにあるだけで楽しい。
 んで、こいつBLUETOOTHまで入ってるの、やはりそこは現代(笑)。早速ノートパソコンとペアリングしてYoutubeでクリップを再生してみた、音質的にはmp3とそう変わらないと思うが、便利で面白い。

 もう音楽をガンガン聞くってこともあまりなくて、これもミックス・マスタリングを行った後の最終確認用の環境だけど、なかなか原音に近いモニター環境になりました。
 ヘッドフォンアンプも、パソコンなんかで聴くのとは全く段違いの音の良さ。

(オーディオアンプ系は、中古は確実に音質劣化しているので、フリマなんかで買う時は注意。よく30年40年もののアンプが結構な値段で売られているのを見るけど、絶対止めた方がいい。リストアしてあっても同じ、むしろ音が変わっているはず。みんな日本製の新品オーディオをガンガン買おうぜ、メーカーが全て潰れてしまうぞ。無印中華製品とは全く質が違うしね、今回それが良くわかった)

有名ジャズレーベルの秘密(2)

 前回最後に書いた放任主義のレーベル、これはもう完璧主義の「BLUE NOTE」とは全てが正反対だったそうですが、その名はなんと……「Prestige」。おい待て嘘だろ、とジャズ好きの方は言われるかもしれませんが、後藤雅洋氏の話によればそうだったらしい。あの一杯名盤を出しているレーベルが、驚きですね。
 BLUENOTEは移民のA・ライオンが設立したのですが、Prestigeはアメリカ人のレコードコレクターのB・ワインストックが設立。やはりここも当時は中小企業で(インディーズといった方が多分早い)、初回刷り枚数は500-1000枚がせいぜいだった。
 ここはレコーディングに当たってリハをほとんど、あるいは一切やらせなかったらしい(w)。とにかくテープを回して、ミュージシャンを放り込んで好き勝手にやらせて一丁上がり、という方針。プロデュースも何もないです、時間(金)が惜しかったのだろうな。スタジオだって時間貸し。
 それでもあれだけ名盤を出せたのは、一重に時代状況が良かったせい。1950年代中盤のマイルス・デイヴィス・クインテットが典型だけど、今から考えると世界的なプレイヤーが壮年期でノリにノっている時なんです。そんな人達がスタジオで好きにやっていいと言われたら……もうわかりますね。モダンジャズが芸術として花開いていく時代だったし、それを無造作に記録するだけで、世界中のミュージシャンが今でも聖典と崇める名盤が次々と生まれてしまったのです。
 ドイツの完璧主義から生まれたのがBLUENOTEなら、正にアメリカの実践主義から生まれたのがPrestigeだったわけ。

 後藤氏によると、マイルス・クインテットには面白い逸話があって、当時Prestigeと契約していたんだけど、なんとメジャーレーベルのCOLUMBIAと契約が取れてしまった。それでマイルスはPrestigeとのレコーディング契約を一刻も早く消化しようと、2日で4枚のアルバムを録音してしまった(w)。無論リハなんて一切なかったらしいが、これでも名盤が生まれてしまう、当時の状況なら当然ともいえるでしょう。(曲が流れていましたが、さすがに若き日のコルトレーンも準備不足で冴えないソロでした、初見だったかもしれんw)無茶するわー、この人。

 こんな感じだったので、売れるかどうかわからないミュージシャンもスタジオに放り込まれて録音ができた(ある意味幸運)。結果玉石混淆なんだけど、後に有名になっていく人もいて、その代表格がエリック・ドルフィーだったとのこと。
 なおここは運営も緩いが金払いも(悪い意味で)緩かったらしく、ギャラ未払いを連発していたらしい(w)。もしかして当時の名盤でギャラを貰ってないプレイヤーがいたかもしれません。
 また何かラジオで聞いたら書きますね。(番組名→NHKR2カルチャーラジオ~「今、もう一度ジャズ入門」)

有名ジャズレーベルの秘密

 ラジオで聞いた面白い話。ジャズ評論家の後藤雅洋氏によると、世界屈指といっていいジャズレーベル、アメリカの「BLUE NOTE」ですが、始めの頃は本当に中小企業のような感じで、レコードの刷り枚数も初回500枚とか1000枚だったらしい。レーベル設立者はA・ライオンというユダヤ系ドイツ人の移民で、移民だからこそアメリカのジャズを「外」からの視線で芸術として評価できた。(米国内ではあまりに身近なので正しい評価が難しかった)
 あと、BLUENOTEのアルバムは、プロデューサーでもあったライオンの考えで、実は非常に作りこまれた「完成品」であった。コンセプトに沿って何度もリハーサルし、アドリブも練りこんでから本番の録音をしていたらしい。実例の曲が流れていましたが、そういえばミスもないし非常に流麗にプレイしている。ある意味ジャズの生っぽさからはちょっと離れているんですね。

 ライオンは、リハにもミュージシャンにギャラを払うという徹底っぷりで、自分のプロデュースを貫いていた。また著名なレコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーに指示して、徹底してミドルの音域を強調した音作りをした。それは当時の黒人家庭は裕福でなく小さなスピーカーしかなかったため、それに合わせたとのこと。
 後藤氏が例としてバド・パウエルの曲を流したあと、「ほら、これってホントのところ実際のピアノの音からかけ離れているでしょ?」と言われたのは衝撃でした(w)。まあ確かにそう。だから当時の曲を今聞くとややストレンジなのは、モノラルとかレコーディング機材のせいばかりでもなく、極端な音作りの結果ということもあるらしい。ただ、“作った”ウッドベースの音もそうだけど、名盤の数々がこういう音で録音されてしまったので、それがジャズのスタンダードになってしまった面もあるとのこと。
 また移民から見たジャズなので、音の“黒人音楽っぽさ”も強調していた。

 もともとライオンはジャズマニアだったそうですが、完成品を作ってしまうあたり、完璧主義のドイツ人といえばドイツ人らしい。
 逆に超放任主義のレーベルもあったそうですが、この話はまた次回。

 季節の変わり目、皆様どうかお身体はお大事になさって下さい。(個人的には早く花粉の季節が終わって欲しい…)

オーディオアンプご臨終

 花粉が身体を直撃!ここ数日はヘロヘロです。今年は鼻水はそうでもないが、身体のだるさはなかなか半端ない。
 そして確定申告の作業も続く。もちろん本業のお仕事も。そんな合間を縫って音楽制作は止まらず進んでいくわけです。

 久々に制作曲を焼いたCDを実家の古いステレオコンポで再生してたんです。目的の曲を聞き終わって、次のCDを入れたら、なんだか急に音が出ない。CDプレイヤーは正常そうなのに、アンプかスピーカー接触が悪いのかな?と(いつものこと)カチャカチャやってみたが影響なし。そうこうするうちに、アンプの通気口からなんだか焼け焦げるような臭いが……これは半田か? ヤバイ、ってことですぐ電源切ってコンセント抜きました。
 ヒューズが飛んだわけでもなし、どこか部品が溶けたんだろうと(w)。
 とうとうこの日が来たか、まあ以前も書いた40年物のプリメインアンプなので、逆によくここまで持った、ご苦労さんといいたい。なんせメーカーは「TRIO」……「KENWOOD」の前身です。もう今の人は知らんよな。調べたら社名変更は1986年で、その数年前に買ってるから、下手をすると45年超えているなあ。
 もう修理もできそうにないし、このまま引退させることにした。スイッチやボリューム類もガリや接触不良でほぼ限界でした。
 あまりに古い電化製品は危険だよって話でした。火災にでもなったら最悪だもんな。
 しかし’80年代頃のオーディオ製品の頑丈さといったら、まあ奇跡ですね。日本の絶頂期と重なっているんだよなあ。

晩冬の雑談

 ついに来たスギ花粉の季節。数日前、昼間ちょっと窓を開けたら、目がシカシカしたのでイヤな予感がしてたけど(無論すぐ洗眼)、ヤフーの天気予報で花粉情報がスタート。このアイコンが青からだんだん赤く(危険に)なっていくんだよなあ。今年は例年より飛散が多いそう。更にもうすぐ中国からPM2.5やら黄砂が飛んでくるし(皆もう忘れてそうw)、コロナもあるしどうなりますか。花粉で涙が出たときに手でこするとウイルス感染リスクが高まるんだそうですね。鼻をかむときに顔を触るのも危ない。なんだこのアウエー感は。しかも自分はアレルギー反応で身体が熱っぽくなるんだけど、これもコロナと間違えやすい。花粉症持ちは生存率が下がりそう。いつまで生きられるか、音楽を作り続けられるのか。本当にわからない時代になりました。いきなり花粉で身体がだるいよ今週は本格悲惨(飛散)くるぞ。

 たまたま通りがかった近所の通学路に、行政の監視カメラが設置されてるのを発見。こういうの、やはり今の時代は必要ですね。用心悪いもんね。昔は人を監視するなんてケシカランと思ってたが、凶悪犯罪がカメラの情報で解決されたりするのを見ると、もう反対できない(例の池袋上級暴走もこれで一目瞭然だった)。これも都市生活をしていく上での一種の受忍義務なんでしょう。だからというわけではないが、ウチも付けた。
 ただし、今はまだ録画して何かあったらビデオを使うという段階だけど、多数の公共カメラが有機的に結びつけられてAIで顔認証やら車のナンバー認証(は、もうあるけど)をリアルタイムでするようになったら、かなり怖い世界になることも確か。もう中国はやっているそうだけど。安全を取るかプライバシーを取るか。(中国だって共産党の偉い人は監視されないんだろう)

 ローカルのTV番組のバラエティで、愛知の偉人特集みたいなのをやっていて、国産弦楽器メーカーの「鈴木バイオリン」を創業した鈴木政吉の話が流れていた。実はこの会社、ウチの結構近くにあって(歩いていける距離)、なんだか訳もなく誇らしかったが(w)、数年前老朽化で取り壊して移転してしまったのですね。一度今池あたりに移ったと思ったが、そこも仮社屋だったらしく、現在は大府らしい。明治時代に独学でバイオリンを作り始めて創業、どんどん品質を上げていった。第一次世界大戦で楽器大国のドイツが壊滅的な打撃を受けたため、代わりに海外からの発注が激増。競合他社とともに、一時期は年に15万本もの弦楽器を愛知県で作っていたらしい。宮澤賢治のセロもここのやつでした(当時国内で買えた最高級品)。あとアインシュタインもここのバイオリンを愛用してたそうで、直筆のお礼の手紙が残っているそう。
 中部地方の物作りの伝統は楽器にも生かされているのです。(ヤマハ、カワイもこの地方ですよ。今はローランドも浜松ですね)

アルゴリズムの罠

 最近ネットメディアの記事で知った話。かなり驚いたのでご紹介。

 Youtubeのお勧め動画のアルゴリズム(簡単にいうとAI的なやつ)ですが、あれは「好きな(と思われる)動画」が出てくるだけではないですね。なんと「嫌いな(と思われる)動画」も出てくることがあるのだそうです。その理由は、視聴者を「なんだこれは!」みたいに怒らせて、思わずクリックするよう仕向けること。そうすれば(怒りながらも)動画を見れば、サイトの滞在時間を延ばせる。むろんそれで広告を入れるタイミングが増えるわけです。

 実はこれは腑に落ちることもあって、一時期(結構長く、1年位かなぁ?)、いつもアクセスする度に特定の差別動画がお勧めに出てきて、まんまと「なんでこんな酷い動画が出るんだ」と怒ってました。サムネイルを見るだけで怖気を震うような差別コンテンツだったので、幸いクリックしませんでしたが。
 そうこうするうちに出なくなったので、ようやくアルゴリズムがあきらめたか、と思ってたが、どうやら違っていた。この時期、某巨大掲示板で差別・ネ●ウ●動画通報祭りがあって、それで関連動画と共に削除された模様。
(チャンネルごと消えた動画多数、その後主催者たちは何の未練もなく料理動画投稿などに「転向」したという。つまり思想関係なく広告費欲しさのビジネスだった。通報って結構効くんですね)
 まあそれはいいとして、もしクリックしていたら最後、次々にこちらを怒らせるような差別・デマ動画が出てきたのでしょう。

 ここまでアルゴリズムが狡猾だとは思わなかったのでかなり驚いた。ビッグデータで、そういう傾向を掴んで戦略に組み入れられたわけでしょう。油断も隙もありゃしない。
 こうなると、超AIなんかが出てきても人類は知らない間にマインドコントールで支配されちゃうかもしれない。それが一番楽だからね。あっ、これ陰謀論か(w)。

 ネット上のその種の言論やデマに免疫があるのは、せいぜい僕らより10歳位上の世代までで、自分らの親世代だと全く赤子のようにまっさらだからかなり危ない。実際、老いた親がその種の動画に支配されておかしくなってしまった、という話は何年か前からちょくちょく見ますね(今回のトランプ騒動でも同じ)。
 このブログを読んでいる人であれば大丈夫だろうけど、周りの人がそうならないよう、是非気をつけてあげて下さい。人々が騙されるもの=昔マスコミ、今ネット。

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トレッキー映画

 映画「500ページの夢の束」(原題:Please Stand By)を観た。スタートレックマニアで自閉症の女の子が、コンテストに応募するため書き上げたスタトレ脚本を持って、家出同然にロスへ向けてバスの旅に出る話。まさにロードムービー。パロディを絡めたコメディなのかな?と思ったら、非常に真面目で暖かい話でした。てか、前半くらいの何でもないシーンで涙腺崩壊しちゃって困った(w)。歳をとったなワテも…。自分の書いた脚本を思い出しながらふとショッピングモールの天窓を見上げるところ、グループホームからこっそり抜け出すために必死に準備しているところ、とかね。クリエイターあるあるです。主人公はスポックに自分を重ね合わせているんですね(感情が制御できなくなる←→感情に手を焼いている)。“初めてのおつかい”であり、それと多分「レインマン」も意識してる。(主人公の姉は、新スタトレ2作目で提督の娘を演じていた人でした。心憎い配役) クリンゴン語で主人公と警官が会話するシーンがあったり、なかなかの楽しさ。こんな映画が成立しちゃうほどスタトレはアメリカ社会に浸透しているんですね。
 蛇足ですが、オリジナルシリーズのブリッジの様子から見ても(人種のるつぼ、異星人までいる)、スタートレックはアメリカの最も良い時代の雰囲気を体現していたドラマだったかもしれません。
(日本だと、良く似た経緯で長大なシリーズ化したタイトルは、「機動戦士ガンダム」ですね)

暖かい週末の近況

 スマホで歌詞や小説を書いたりしている方がいたら、せめてタブレットにした方が効率良いし、目も悪くならないよ、ってアドバイスした方がいいんだろうか。でもタブレットも大概目が痛くなるからね(スマホよりはマシだが)。自分の場合、思いついた歌詞の断片をスマホに書いていたら、使っていたメモ帳アプリがいつの間にか配信停止、しかも誤ってデータを消すという大失態を経験したので、それ以来スマホ大の“リアル”メモ帳に書いています。
(メロディの断片も口笛で録音していたのでそいつも消えた。といっても時間が経つと「なんじゃこら?」ってのも多いですが。大抵新しく考えてる)

 リブート版のスタートレック映画見てたら、3作目で操舵士スールーの恋人(パートナー)として、ちらっと男性が出てくるんですね。つまり男同士のカップルってこと。これはオリジナルシリーズでスールー(ミスターカトー)を演じていたジョージ・タケイが近年ゲイであることを公表した影響らしいが、これにタケイは怒ってコメントを出してたんですね。余計なことをするな、自分はノーマルの男性として演じたのにとw なかなか作品愛があって素晴らしい話です。それにしてもリブート2作目後にスポックのレナード・ニモイが亡くなってるし、リブートでチェコフ役の人もなんと事故で3作目公開前に亡くなっているとのこと。新しいスポック役の人はなかなか良いと思う、ウーフラと恋人同士だが倦怠期で喧嘩。ドクターのアドバイスは「地球の女が“私が悪いの”という時は大抵男が悪い」。

 ディアンジェロの「ブラック・メサイア」を聴いている。画一的にプロダクション処理されたR&B・ブラコン音楽へのアンチテーゼですね、世間で言われている通り。近年のこの種の音楽は音質から曲調まで金太郎飴で、どれを聞いても同じに聞こえる状態なので。たぶん音質の良くないレコーダー(テープかな?)で一発録りを多様している感じ(もしProToolsなら夢がないなーw)。画一的なアレンジやミックスを拒否してあえて生々しいアーティストの肉声を残してるんだなあと思う。まあ、敢えてヒネたことをいえば、そういう処理を選択した(これも)大量生産商品なんですが。とはいえもちろんなかなか骨のある人で素晴らしい。ピカピカに磨き上げられたプロダクションミュージックではなく、隙だらけの宅録的なものが逆に受け入れられているというのは興味深い。インディーズアーティストでも、凝ったフルアレンジの曲が、シンプルなピアノの弾き語りで新たな顔を見せることだってあります。だから音楽は面白い。

年末年始の音楽番組

 紅白歌合戦少しだけ見てたけど、なんとか話題のYOASOBIのパフォーマンスを見られました。「夜に駆ける」って初めてちゃんと聞いたけど、こういう歌だったのか。ラップかと思われるくらいギッチリ歌詞を詰め込んだ、いかにも現代的な、というかモロにボカロ曲っぽいナンバーだと思った。メロについては息継ぎや歌いやすさ無視だもんね。ボーカルの人は非常に達者だったと思う、TV初出演とはいえYotubeなんかでライブみたいな動画も上げてたそうですね。あと、曲調としてはちょっと70年代洋楽の影が見えますね。もっともベースやドラムは現代ロックな感じだけど。まあ、世間ではあんまり気付かれてないようだけど、あれは「演奏のフリ」で実際は演奏してませんから…。失敗を避けることを考えたら仕方ないのかな。ボーカルは確かに生でしたよ。今後が非常に楽しみなユニットでした。

 あと、その直前に歌ってたOfficial髭男dismも見られたましたが、こっちも昔の洋楽っぽい感じがある。こちらもピアノとボーカルだけは生ですが、他はアテフリだったと思いました。こういうのNHKでは流行なのかな。(ピアノもちょっと怪しいな?)
 以上ボヤッとした感想です、妄言多謝。

 元日夜のNHK-FMの「坂本龍一ニューイヤー・スペシャル」、途中から拝聴。ちょうどスイッチ入れたら生演奏の途中だったらしく、効果音の紹介?それとも「音の風景」(お馴染みラジオ番組)かと思いました。面目次第もござらぬ。ノイズミュージックですね。調性や音程・リズムに捉われないやつ。しかし自分には難解でした。作曲家の大伴良英さんとのコラボだったのですが、そのあとの対談で、演奏中にどうしても自意識が邪魔になる、音楽的な経験から頭でつい考えてしまうから、無意識にまで持っていきたい、というお話が興味深かった。(お二人とも、作曲家と同時に演奏家でもあられるので)
 関連して坂本さんが、花鳥風月ってどうですかと大伴さんに質問。若い時は「けっ」なんて思ってたが、50歳を過ぎてからあるとき何でもない鳥の美しさにハッとした、それから身近な自然の流れを意識するようになった、とのこと。もしやノイズ音楽の理想ということでしょうか。あと一番身近な自然は人間の(自分の)身体である、というお話。
(今ようやく気付いたが、この対談自体もノイズ音楽の一種だったといえるかも。調性(統一性)とかなかったしw 深い!)

 二人目のゲストは人文学者の先生で、ベートーヴェンの第九の成り立ちと、「喜びの歌」の歌詞に衝撃的な一節がある話。「この喜びの輪に加われぬ者は泣きながら去れ」みたいな排斥の論理を叫ぶ箇所があり、これはドイツのナチズムにも関連していたのではないかという指摘(実際にフルトベングラーがナチズム下のドイツで演奏した音源が流れ、これは歴史的な名演と言われているそう)。あるいはベートーヴェンは人間社会の光と影を織り込みたかったかという、先生の指摘。

(私見ながら、第九レベルの芸術作品でしたら、あんまり表層的な解釈はしないほうが良いように思いますが。色んな解釈を許す深みがあるので)

 このあたりで時間切れでした。
 なかなか濃い年末年始でした、ってもうひとつ書こうと思っていたがまた次回。