出た!とうとうクラブミュージック。これぞDAWとソフトシンセの真骨頂。誰からも文句を言われない、コンピュータによる音楽制作の一丁目一番地。
EDMと表記しようかと迷ったが、そうすると一時期のゴリゴリハードで色々破綻していた感のある狭義のEDMと思われがちなので、クラブとしました。ではどうぞ。
「Future Vox」
これはフューチャーハウスというジャンルの曲です(……のハズだw)。勝手に、未来的でキラキラしててパッと明るい感じ、と解釈している。そんな仕上がりになっています。
これもデモ曲だからこれで終わりだけど、本チャンならもうひと展開は欲しいかも。
中間部にちょっとボイスを入れています。HDDあさっていたら昔買ってあった音ネタを見つけたので入れ込んだ。ちょっとクスリとして頂けたら大成功。
ダンス音楽なのでドラムスとベースは大きめです。これサイドチェインはやっていないんだけど、結構低音がはっきり聞こえる。アレンジやEQで処理すれば十分音圧も上がると判明。
この曲は、前回のシンセエビフライで懲りたので(w)、コンプなしEQだけでミックス処理しています。が、お聞きの通り、音圧出てるし、全く問題ないと判明。もしかしてこの手のオールシンセの曲ではコンプは不要なのか? そんな気がしてきた(もちろんサイドチェイン処理等は除く)。そもそもシンセはADSR弄れるんだから、コンプでどうにかする位ならその前で音を変えろって話。
しかし、あれだね。どうもデモ曲なりを書いていた方が、コンペより音楽力みたいなものは付くんじゃないだろうか?(少なくとも現段階の自分には)。この曲も実働3~4日でちゃっちゃっと作ったんだけど、もし4日で1曲上げれば、1年で90曲書ける計算になる(実際は本業の繁忙期もあるからもっと遅くなるが)。やっぱコンペは効率悪いんだよなあ、基本タダ働きだしなあ。今の自分は曲を量産して力を付けた方が、得策、という気がしてきている。
またまたデモ曲。もともとこのサイトはデモ載せるために作ったのでこれが本来の流れ。
今回は、4小節の循環コードを考えていて、シンセで鳴らしてみたらいい感じになったのでそのまま曲にしたパターン。「Deep Lander」です。
いつ始まっていつ終わるのかも明確でない、ドラムやベースが入ってきてもどこが小節の頭か終わりか、それどころかどこがリズムの表か裏か、そんなこともわからなくなる。延々と耽美的な同じ進行が続くので。ミニマムでありマキシマムである、というか。あっという間の2分半です。デモだからこれで終わったけど、本来のサイズはこの2倍から3倍はあった方がいい。二日ほどでちゃっちゃっと書いた曲。
こういうのも最高に楽しい。まあシンセの独擅場ですわね、このテは。ジャンルはアンビエント/チルアウトかな。
(蛇足だけど、この進行は IIm7 | IIm7/V | V7 | IM7/II ですね。4小節目がオンコードになっているのがミソで、これが頭に戻って IIm7 のベース音とタイでつながっている。だから余計に延々途切れず続くように聞こえる)
今回は自分史上最高にファンキーな曲。70年代のElectricなハービー・ハンコックというか、Tower of Powerというか、その辺りを意識して書きました。
その名も「Funky Tacker」! では、いってみよう。
電車の中や職場等では聞かないことをおススメ。思わず踊り出してしまっても責任持てません……でもそんなにダンスビートって風でもないが(w)。
なかなかキレ味が悪いと評判のSession Horns Proだけど、今回はズバリ雰囲気の出たブラスセクションになりました。最近のバージョンアップでプリセットが追加されたからな。あれで少し使えるようになった。
実はこの曲、前回の「Leaf Sway」とほぼ同じモチーフから発展させたもの。少しスケールとリズムを変えるだけで全く違う曲になる例。まあアレンジの方向も全然違うからね。
相変わらず曲書くのが楽しくて楽しくて、もうね。書けば書くほどドンドン行ける!って感じになるから不思議。200曲や300曲なんて軽くクリアできるぜ!
歌唱をまだ発注してない歌物のデモも2曲あるがどうしようかなあ。
雰囲気ぶちこわしだけど、確定申告やりながらチマチマ書いていたやつ。
「Leaf Sway」
今回はインストで、イージーリスニングです。リチャード・クレイダーマンとか、フランク・ミルズみたいなピアノメインの曲。
川岸の浅瀬で、きれいな水がさざなみのようにゆらめき、その上で葉っぱが一枚ゆらゆらと踊っている…みたいなイメージで書きました。
イージーリスニングというのも、ほぼ今は消えてしまったジャンルだけど(今はヒーリングとかチルアウトになるんか?)、また復活してもおかしくない音楽。’60-70年代には、海外のチャートでこういうインスト曲がランクインしたり、それどころか年間チャートで1位になったり、ということもちょくちょくありました。
こうしてみると、音楽環境は当時より貧しくなっているのかもしれません。知られてないだけで、知れば「聞きたい!」って人がたくさんいると思うけど、難しいところです。
さすがにこの曲は音圧上げようとしたら破綻したんで(w)、いつもより音圧低めです。もともと「イージー」な「リスニング」用なので、それで正解。
「今だ!」に意味はありません。
新しいデモ曲(歌物)追加です。ここに書かないで追加してる曲もあるけど。
今度のはスムースサンバです。コンテンポラリーなラテンPOPSを目指しました。
「ストリームーン(Streamoon)」
ボーカル:kayumai
タイトルはStream+Moonの造語。
サンバというと、本場のやつはちょっとそのままではPOPSに持ってきにくいので、smoothな感じでオシャレに処理してみました。向かって右からスルドが鳴ってるんだけど、隠し味程度に。左からはアゴゴも聞こえます。
まあどうしても自分が聞いてきた音楽がフュージョンなんで、サンバというとこういうアレンジ処理になりがち。アップテンポな16ビート曲です。
ボーカルは、仮歌でいつもお世話になっているフリーボーカリストのkayumaiさんにお願いしました。(正直、コンペに出している方なら知っている人は多いのでは?)。大変優秀な方で、リズムや音程が正確なのはもちろん、曲に合わせて声を変えて歌うことが出来るという。もはや歌唱の達人の域。
今回は少しR&B色のある曲なので、やはり本来の歌声とは違う声で歌って頂いております。本来の持ち味はクラシックの声楽方面なんでしょうけど、POPSも滅茶苦茶上手い。こんな方が在野にいるわけですよ日本国。メジャーは滅んでも音楽は不滅です。
これからもガンガンデモ曲追加するぜ! AORだけでなくこういう曲も書けますよ、ということで。インディーズアーティストの皆様からの直接依頼もお待ちしております。作詞作曲編曲も出来るんだけど、たまには他の人の書いた曲をシンガーとして歌ってみるのもいいかな?みたいな。気分を変えたい時にいかがでしょう。
それでは、また。
(実はこれとは別に書いているデモ曲が何曲か……。めっさ楽しいですわ)
新春ということで、コンペ制作の合間に新しいデモ曲を書いてみた。
いいオルガン音源が入荷したので(ハモンドじゃないやつね)、こいつを使ってみたかったというのもあった。面白いですね、いまの音源のいいやつは本当にクオリティ高いから、少し弄っているだけでインスパイアされることがちょくちょく。昔のサンプリング音源とは大違いですから、みんなソフトウェア・エンジンで駆動される設計なんで、もうほんと芸術品だと思うよ。こんなのバーゲンで買ってしまって申し訳ないw
おっと、くどくど前置きの前に聞いて頂きましょう。
「彼方の光、天に満ち」
今回はバロック音楽です。オルガンといえばやっぱりね。ただバッハの「トッカータとフーガ」みたいないかにもなパイプオルガンじゃなく、木管系の柔らかい音がするオルガンです。いい音でしょ?
ソロの木管はオーボエ、金管にトランペット2本。あとはコントラバスとハープシコード、そして(意外と?)大迫力のボーイズクワイア(少年合唱)。
バロックの時代は、後年のオーケストラのように楽器の組み合わせが固定化されていないので、結構色々なアンサンブルを試すことができて、アレンジャーとしては面白い、かも。とかなんとかいいつつもちゃんとしたクラシック系の曲を書くのは初めてなので(笑)。一応、なんちゃってバロック、略してなんバロとさせて下さい(←なんじゃそりゃ)。クラの世界は大変厳しいルールが一杯あって。たぶん知っている人が聞けばツッコミ所満載なんじゃないかと。
テーマとしては、謹賀新年~皆様のご多幸ご健勝をお祈りします、ということです。
楽器の歌わせ方、ミックスの様子も普段とはかなり違って面白かった。具体的には、EQは空間系(リバーブ)の微調整の他は使ってませんし、コンプで音を揃える、なんてこともしません。オリジナルダイナミクス命の世界ですから。
さすがにマスタリング(?)ではハイを少し持ち上げて聞きやすくした。たぶん実際のクラのライブ録音でもこれ位はホールの残響を調整するためにやっているハズ。
やっぱり色々な曲を書いていかないといかんなあ、と思った次第です。
今年もやるぜー!