オリジナル楽器シリーズ2

 今回は失敗談。ツリーチャイム(またはウインドチャイム)ってありますね。スチールパイプがずらっと吊るしてあって、鳴らすとシャララ……って独特の音がするやつ。あれをそのまま作るのはつまらないので、水晶を吊るしてみたらどうかと思い、こんなものを買った。

 なんと、風水グッズの水晶。100g幾ら(かなり低価格)で売っています。中国産。

 事前に、水晶を叩くとどんな音がするか、Youtubeで調べてみた。モノによっては、「キーン」みたいな澄んだ音が出るらしい。これを狙っていた。

 だが、届いた水晶を手にもっていざ打ち付けてみると、「カチ。カチ」
 色気もなんにもない音でした。正にザ・石って感じ。糸で釣って当ててみたが、同じ。
 この水晶、さすがにグラム売りだからちょっと小さいんですね。Youtubeで見た奴は、それこそサインペンみたいなサイズだった。
 ということで失敗。

 そこでプランB(ちゃんとあるんだよ)。容器に入れて、マラカスやシェイカーみたいに振ってみてはどうか。名前も考えた。クリスタラカス(w)。ちょっと粒が大きいので、ザラ・ザラという感じではあるが、これは一応予想通り。プラスチック容器、ガラス瓶、木製の皿と試したが、やはり一番響きがいいのが木製のもの。深皿で流すとザーッ、ザーッみたいな音だが、アフリカやラテンパーカッションでこういう音がするのはありますね。音は荒いがスネアのブラシ奏法のようなイメージで使えるか?

 更にこのままでは悔しいので、プラ容器の底と蓋にアルミホイルを敷いて、電極を出してオーディオI/FにHi-Zで繋げてみた。圧電効果で振ると電気が流れるはず、という予想(アコギのピエゾマイクはこの原理)。まさかなあ、と思ったが、実際微弱ながら信号が出て、WAVに記録できました。強くふると「ザッ」「ザッ」みたいなノイズが入る。ただこれも味も色気もない、ただのノイズではある。楽音として使えるかというと、ちょっと疑問。もう少し大きな信号にしたいので、今度はアルミ板で試してみるつもり。