オリジナル楽器シリーズ

 楽器というものおこがましいが、簡単なオリジナル楽器を試作してみた。こんなやつ。

 見ての通り、ギターのピックアップでスプリングの振動を拾って電気信号に変えるシステム。その名も「スプリンガー」(笑)。
 かなり夏休みの自由工作感が漂う外観ですが、まあこれで一応役には立つ。というか、予想以上にちゃんと振動を拾ってくれて、個人的には満足している。

 音は、実機のスプリングリバーブをぶっつけた経験がある人ならわかると思うが、強く叩くと「ガーン」「ドオーン」みたいな感じ。普通に弾くと「ビイーン」みたいな鳴り。かなり強いテンションが掛かってる。

 予想外に面白いのは、スプリングをスクラッチしたとき。ギュイギュイ鳴ります、何かに似てると思ったら、ラテンパーカッションのギロ(Guiro)かな。代用として使えそう。

 更に、金属製の物で叩く・擦るってことをすると、磁界に作用するのか、スプリングに当たる度にいい感じのノイズが入る。

 出力は、オーディオI/Fのインプットにギターと同じHi-Zでつなぐ。信号レベルはエレキギターと同じ。(写真のは、アコギ用のピックアップだが要は同じ)

 振動を直接電気信号に変えているので、エフェクターの掛かり具合も大変良く、まあこれは他の電気・電子楽器と同様。
 無電源なのに、面白い電気楽器だと思っている。実際アバンギャルド・ノイズ音楽等でスプリングは演奏されることもあるらしいですね。
 まあ効果音発生装置とか、そっちの方向だなこれは。
(材料は通販やホームセンターで揃えた。「?」型の金具は洋灯吊っていうんだって)