日: 2021年10月22日

映画「閃光のハサウェイ」観た

 つい最近の劇場公開なのに、もうアマゾンプライムで見られるようになっていた。(アマプラはガンダム関係割りと強い)
 映像の感じは、従来のガンダム作品とはかなり違い、洋画風のスタイリッシュさ。声優さんの演技も海外ドラマのアテレコ風の、ちょっと気取った感じ。ガンダムもこんなにカッコよくなっちゃって……みたいな、まあオジサンには中々感慨深いものがある。
 三部作の第1作で、主人公がモビルスーツに乗るのはほぼラストだけど、戦闘シーンはCGを意識して、パイロットから縦横無尽に飛び回る自機と敵がどう見えるか、みたいな演出を取り入れていて、スピード感も緊張感もたっぷり。なかなか楽しめました。
 しかしこれ、最低限ガンダムの1stシリーズと「逆襲のシャア」くらいは見ておかないと、全然ストーリー判らないと思う。あとはZガンダムか。長大なシリーズに成長したガンダムの欠点といえば欠点(海外ならスタートレック)。宇宙世紀正史物(=富野監督原作)からしてこれだから。

 冒頭でいきなりテロリストが地球連邦高官の乗った旅客機をハイジャックして……という展開だが、居合わせた主人公ハサウェイと連邦軍大佐(但し遊び人)ケネスが協力して撃退する。なかなかハードボイルドです。更にそこにいた不思議な娘ギギ……彼女は危険なほどの洞察力で、ハサウェイこそ連邦の追う本物のテロ集団のリーダーだと見抜いてしまう……。1stシリーズからの因縁、特権階級地球連邦と棄民にされたコロニー宇宙移民の対立。

 ケネスが洋画にありがちな量産型イケメンで、ちょっとキャラが薄い。髪を緑とか赤にした方が良かった気がする。ハサウェイも薄いので。ギギの正体は後半でわかるが、あんな目立つのにハイジャック犯にレイプとかされなくて良かった。

 意外、色々なところでリアリズム演出がされているので、実はモビルスーツの存在が浮いちゃっている。一応、後付の設定でリアリティは持たされてるんですけどね。ミノフスキー粒子効果で空飛べるとか。自分もライトなガンダムファンなので、世界設定はあんまり。
 とりあえず興行成績は良かったそうなので、ちゃんと三部作作られるんでしょうね。

(追伸 急に寒くなりました。皆様も健康にお気をつけて)