身近な大自然シリーズ

 なんと、今年は1週間ほど前からアジサイがもう花を付けて色付いてきてた。梅雨入り宣言前からの変化でした。植物は敏感というか、雨の季節が迫っているのを察知して、早く開花の準備をしていたのでしょう。自然の神秘です。

 ふと思い出したが、むかし実家の庭(ジャングル)に、結構大きな亀がいた。といっても流石に自然に住み着いたわけではなく、祖母の田舎に毎年夏に里帰りした時、近くの川にいた亀を捕まえて、とりあえず名古屋まで連れてきたのであった(w)。自分が小学生くらいの時かなあ。養老山脈のふもとにある村でした。
 で、その亀ですが庭に石造りの超小型池?もあったから、そこで水を飲んだりしていたんでしょう。エサは昆虫なんかを食っていたのか。しかし何ヶ月かするとすっかり姿を見なくなった。垣根の隙間からお隣りに逃げていったか、それとも通りすがりの誰かに「誘拐」されたのか。

 その養老山脈だったか鈴鹿山脈だったか、若い頃山登りをしていて、下山して林道脇の駐車場まで帰ってきたとき。さて着換えて帰るべ、とセーター(寒い季節だった)を脱ぎ始めた時。ふと、河原のほうをみると、なんとかなり大きなニホンカモシカがドーンと立っている。こちらに尻を向けて、立派な角をつけた頭で振り返ったところだった。
 こっちはセーター脱ぎかけの、両手を中途半端に振り上げたとてつもない変テコな姿勢。思わずウッと凝固した。ちょっとでも動けばすぐカモシカが逃げ出すことは明白だった。目が合ったままたっぷり十秒凝固。流石に耐え切れずに身体をわずかに動かした途端、カモシカはすぐ前を向いて、角度60度の崖を凄い速さで駆け上がっていった。なんだあのモモンガみたいなおかしな生物は……きっと彼はこう思っていただろう(笑)。

 鈴鹿山脈にはニホンザルもいます、普通に。登山道で何度か群れとすれ違ったし(ちょっかいを出さなければ襲ってきません)、一度なんかテントを張ってキャンプしていたら、すぐ近くの森に群れがいたりした。というか普通に里まで降りてくるからね、群れが。畑で日光浴しているところ何度も見たし。これは養老山脈も同じ。といっても30年くらいまえの情報だが、今はどうなんだろう。

 養老山脈なんかはまだ里山の雰囲気だけど(それでも厳しい箇所はある)、鈴鹿山脈は低山の割りに結構手付かずの自然が残っていて、難易度の高い登山ルートもあるし、竜仙岳のあたりは時々遭難者が出るほどです。最高峰1200mちょいの山脈だけど、登山には持ってこい。名古屋からは近いしね。しかし最近は体力も時間もないし、もう登山は無理だなあ。遭難でもしたら大事だもんな(てかもう身体フラフラでんがな)。
 名古屋は中央アルプスも割りと近いし、登山する人にはなかなか良い街だと思います。