日: 2020年10月8日

CASIOPEA 3rdライブ拝見

 10月4日の「CASIOPEA 3rdライブ」をネット配信で視聴しました。いや~堪能したあ、最高でした!……で、実は感想が終ってしまうw(だって本当だし)

CASIOPEA 3rd ONLINE SHOW ~LIVE LOVERS~ from Billboard Live supported by CASIO【Streaming+】
日時: 10/4 20時開始

 当日、8時からは外でスマホ+WiFiで見ていたのですが、開演後映像が来るのにかなり時間が掛かって、ギターの野呂一生さん、ドラムの神保彰さん……という具合に「静止画像」が順番に切り替わるので、ああオープニングムービーなんだな、と思っていたら、単に自分の回線が遅くて追いついていないだけでした(汗)。その後映像が動くようになり、音も出てのですが、ここで驚愕の事実が判明。なんと野呂さんのギターの音だけが全く聞こえないw(←嘘のような本当の話) アンビエンス成分だけはかすかに聞こえるので、わぁこれは配信トラブルだぁ~と思い、必死にアンビエンスだけ聞いて3ピースバンドになってしまったカシオペアを補完してました。で、家に一旦帰ってきてパソコンで見たら全く問題なくギターの音が聞こえるんですね。自分の環境が悪かったのか、今もって不明。やはりスマホなんかで見ていちゃいかんですね(当然か)。それでも生放送の臨場感はたっぷり味わえたので(スリリングなところも含めてw)、スマホは動画ラジオみたいな捉え方で良いのかも。

 で、日曜の夜から水曜一杯まで録画がストリーミングで何度でも見られたので、結局生以外で2周半くらい見ました。(もっと見たかったがこれが限界でした残念) 録画も映像・音声ともに非常に安定してて安心感あった。映像の綺麗さはいうに及ばず、音声もほぼFMラジオ並みの音質で楽しめました。

 しかし凄い音を出すバンドだな、と改めて。第1期・2期のカシオペアに比べて、やっぱりキーボードが大高清美さんに変わっているから、よりソリッドな感じのリズムアンサンブルになっているように思えました(といってももう8年目なんですね)。ベースの鳴瀬喜博さんのファンキーなカラーも勿論あります。
 キリキリ緊張感マックスの感じでなく、大人の余裕・遊びがある円熟の鉄壁アンサンブルですね。それでも神保さんの叩き出すリズムがジェントルなので、冷たい感じは全くしない。……うーん幾ら語っても語りつくせないなあ。

 実はカシオペアのライブを生で見たのは20年振りくらいで「Be」の時だったと思いますが、考えたらその頃から全く変わっていないリズムセクションなので(というか進化してるし)、驚異としか言いようがありません。
 弾きまくる野呂さんのギターの圧倒的な表現力、アドリブソロのスピードと溢れ返るパワー……やっぱり進化してますね、オソロシイ…。

 正しくマスターピースとしか、もう言い様がない。ここまで現役バリバリでエッジな音を聞かせてくれるバンドって、世界でもなかなかないんでは。日本だともちろんT-SQUAREもあるけど、海外だとFourplayかスパイロジャイラくらいになっちゃう、懐メロ主体でなく現在の音楽を進化させている系統のフュージョンバンドは。
 いや~良いものを見せて頂きました。なかなか、ファンとしてだけでなく音楽制作をやっている人間としても、勉強になるシーンが多々。(バンドアンサンブルのお手本ですからね)

 ところで元(現?)シンセマニアとしては大高さんのキーボードスタックにどうしても目が行ってしまうw 一番上がJupiter-50、次がメインのオルガンVK-8、その下がFantomG7というRolandで固めた構成なんですね。Jupiterでいわゆるシンセっぽい音やブラス、オルガンは後ろのレスリースピーカーに繋げてメインKB、Fantomはエレピやパッドっぽいゴージャスな音の使い分け、のようにお見受けしました。
 前任の向谷実さんはヤマハ主体の構成だったので、この点だけでもかなり違うサウンドになっていて、とても面白かったです。

 やはり個人的にはカシオペア(3rd)が最高峰です。あと20年は現役でいて欲しい方々ですね。