日別: 2020年7月31日

リバーブにコンプを掛けてみた

 今回はミキシングの話。これまでやったことがない方法だったが、SENDでリバーブトラックへ送ったボーカルに、リバーブ処理後、コンプを掛けて持ち上げてみた。つまり、リバーブ成分だけにコンプを掛けるわけですね。
 こうすると、SENDから戻ってきたRETURNの音量を上げなくても、リバーブだけ持ち上げられて「大きく」なるわけ。音圧稼ぎの要領です。
 実施後、確かにRETURNを上げなくてもリバーブがはっきり聞こえるようになったし、ちょっと雰囲気の違う感じでこれはこれでいいかなぁと思っていたのですが。ヘッドフォンで聞いている段階ではw

 モニタースピーカーで聞いてみたら、ギョッとするほどリバーブの感じが不自然で、とにかく1秒聞いてわかる違和感、即座にコンプ切りました(笑)。なんなんだ。
 それは、歌物のボーカル用のリバーブなんて、一番気を付けて自然に処理しなくてはいけない部分で、残響をコンプで持ち上げるなんて「不自然」なことをしては、ひと目(ひと聞き?)でわかるはずですわ、考えてみれば。一番しっかり作る部分だし、実際リスナーも一番厳しく聞くからね、ボーカルは。

 こりゃ普通の歌物のボーカルには使えない方法、という印象。たぶん自然なエコーより、エフェクティブなトラックなんかにはいいかもしれない。わざと不自然さを強調したい場合とかね。(例えばボーカルだったら台詞っぽいところとか……)

 なかなか残響系の処理は奥が深いです。単にリバーブやディレイの組み合わせだけでなく、ルーティングによっても自然だけど面白い効果が出せることもあるし。(WAVESのアビーロードシリーズのプレートやチェンバーのような、シミュレーション系のやつも適度に使えば良い働きをしてくれる)
 使いこなしみたいなところは、それこそ様々な曲の中で実際試して効果を確かめていくしかないです。自分もまだまだ試行錯誤することが多い(定番の処理は決まってきたが)。

(●追記 ここに書いたのはボーカルのことで、シンセや楽器類に掛けたらまた別の印象かもしれない。またこのテクニック自体は、よく知られた一般的なものです。ってあんまり実際やっている事例紹介はないような…)