右に見えるTV塔、左はオアシス21

 先日、とんでもなく久しぶりにラジオで松任谷(荒井)由実さんの「中央フリーウェイ」を聞いたんだけど(20年振り?)、ぬおおおこのお洒落感たまらん、ってなってすぐ配信で漁ってリピートしてました(←今更だなあw)。
 今聞くとこれって完全にシティポップですね(当時はニューミュージックの位置付けだったと思った)。メロディ&詩&ボーカルも無論素晴らしいけど(そりゃあね)、アレンジがもう筆舌に尽くしがたいほどのお洒落でたまらんですわ。無論、ご亭主の松任谷正隆さんの編曲(エレピも)ですが……(当時、お二人はまだ夫婦になられていない)。

 発表年代調べて仰天したんですが、なんと1976年だって!てっきり80年代中期のイメージでしたよ、このサウンドで70年代中期って、まあどこを取っても超絶的なセンスです……。いやもう、世間から遅れること40年、ようやく「中央フリーウェイ」の真価に気付きました(w)。
 あくまでAORじゃなくてその前段階のシティポップですね、これは(無論優劣などない)。ちょっと「クロスオーバー」のフレーバーがあって、だからいい感じにシックな味もする(クロスオーバーは後にフュージョンに進化)。

 しかし、1976年で「中央フリーウェイ」(アルバム「14番目の月」に収録)でしょ、スティーリーダンの「Aja」が1977年なので、はっきり言ってリーダン(略すな)なんて雑魚やん(w)。それは冗談にしても、完全にシティポップ/AORなんかは、日米同時進行・進化にしていたのがわかりますね。1976年のリーダンのアルバムなんて、これよりはるかに未整理で未洗練ですよ、まだ。
 だから、この系統の音楽は、海外からも物真似なんていわれる謂れも心配も全くない、日本ルーツの音楽でもあると、かねてからの持論がまた補強できました。
 そりゃあ竹内まりやさんの「プラスチック・ラブ」が海外リスナーに大ウケするわけですわ。次はこの曲の再生回数が爆発しても不思議じゃない。

 それにしても、初期のユーミンさんがシティポップでもあったとは、今回新たな発見がありました。勉強不足で代表曲以外はあまり聞いてこなかったので、今後の研究は自分の課題。(しかし他に積んでるCDも一杯あるからな~、いつになるか。もう弱気)

 なお「右はTV塔、左はオアシス21」とは名古屋セントラルパークウェイのことだぎゃ。

●追記
 Wikipediaによると、「1975年12月にアレンジャー・松任谷正隆と婚約、1976年11月29日に横浜山手教会にて結婚」とのことなので、このアルバム録音時は婚約はされていたようです。