日: 2020年3月16日

新型コロナ後の世界

 コロナのパンデミックで大変なことになってきましたが、これは一歩間違えば人類の衰退→滅亡もないわけじゃない段階に来てますね。社会と経済の混乱が収まらず、いまの国際貿易体制が維持できないとなれば、食料や衣類等、基本的な人間の生活に必要なものさえ揃わなくなり、壊れていく国が出てくるかもしれない。一国そうなれば、ドミノ倒し的に世界に大混乱が広がっていく可能性がある。もうどこの国も他国を助ける余裕なんてないんだから。まさに今が人類史の「終りの始まり」であっても不思議ではない。まさか自分がこんなことに立ち会う瞬間が来るなんて。
 もちろんそれは最悪の事態が重なった場合、なんだけど、もし順調に「復興」してもこれは今年一年は確実に尾を引くでしょう。それだけでも世界に大ダメージです。

(しかし日経新聞とか読んでると酷いよな、散々金儲けの観点からグローバリズムを煽っておいて、いざこうなったら即座に「安全保障」を重視して貿易を管理せよ、とか言い出してるw)

 通信技術と移動手段の発達で「ひとつ」になった世界が、こんな簡単なことで壊れていくなんて、想像もできませんでした。(ある意味)理想郷かと思ったら、重大なウィークポイントがあった訳ですね。

 こうなると、トランプの登場やブリクジットなど、反グローバリズムの動きは、人類の集合的無意識があるとすれば、それを予兆してのことだった、といえるかもしれない。(だんだん雑誌『ムー』みたいになってきたがw)

 今回のことをくぐりぬけたとしても、また過去のSARSやMERS、エボラ熱、エイズもそうだけど、レトロウイルスや新型ウイルスの脅威は、今後も繰り返し襲ってくるでしょう。そのときどうなるでしょう。
 このコロナ騒動で、世界を縦断する防疫・監視体制が新たに構築されるにしても、どうせまた我らホモ・サピエンスのことだから、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」でしょう(w)。
 この騒動でグローバリズムは後退し孤立主義みたいなのが本格的に復活してくるでしょうか? 自分はそうは思いません、もう世界はグローバル経済体制の中にしっかり組み込まれているからです。もし疾病への恐怖から鎖国(あるいは管理貿易強化)する国があったにしても、それで防げないのは、いまの北朝鮮でさえ蔓延していることからも、明白です。

 ひとつわかったことは、国際的な災厄には、やはり頼れる国際機関が必要だということですね。今のWHOのように、献金してくれた国にだけリップサービスをするような組織ではどうしようもない。公正で頼れる国際機関を、世界から公平に資金を出し合って運営していかなくてはならないでしょう。
 近年のグローバリズムによる国際機関の軽視、ここが今回わかった国際社会の問題点だったと思います。地道に、汗をかいて防疫監視体制を築いていくしかないんですよね、これはお金を生まないけれども、おそろかすれば巨額の負債が生まれることが今回わかったと思います。

(蛇足:あんま騒ぎになってないけど、今後「貝」はかなり危ない食物になるかもなあ、下水に流れ込んだウイルスが最後に辿りつくのが海底の貝なので。O157のときもカキが危なかった。自分ももともとこの時期は怖くて食べられませんw)