日: 2020年2月2日

ギター音源の再現度

 今書いている曲で、どうもバッキングのアコースティックギター音源のコードがメロと当たる箇所があって、強すぎるのかな?とかボイシングかポジション?とか、ストロークの向きか、などと色々やってみたのですが、どうしても響きが汚い感じになる。
 なんでかと首を捻っていたら、はい、コードネームをふと見たらわかりました。「EbM7」……これ、本物のギターでも響きがよくないやつですわ(w)。ギターって一番響きがいいのは「E」とか「Em」とか根音がEのコードなので。そこから半音ズレたら、これは逆に一番響きが悪くなる感じ。

 だから、今のサンプリング音源は本当によく出来ているなあ、と感心してしまった。本物のギターと同じように、響きが汚いものはそのまま再現しているんですね。昔のMIDI音源なんかだと、例えボイシングを同じにしても、音程的にはジャストでキレイに響いたりするわけだから。

 もちろん、カッティング奏法なんかだと関係ないけど、じゃらーん、みたいなコード奏法だとモロに関係してくる。ギターはそもそも、#やbがついたコードは押さえるのも難しくなるし、結局響きもよくないですね。(ローコードは特に)

 こうなってくると、ギターでコードバッキングをしたいなら、曲のキーもなるべく素直なやつにした方が無難、ということになりますね。そしてコード進行も、#やbがついたコードは避けて代理コードにするとか、無理ならアルペジオやパワーコード等で逃げるとか、考えながら曲を書かないと。
(まあカポタストをつけるって手もあるか。このあたりも今の音源は当たり前に対応してます)

 キーがBbのフュージョンの隠れた名曲を調べてみたら、やはり代理コードでトニック以外のb系コードは避けてました。うーん深い!
 楽器の特性も頭に入れつつ、曲を構想してアレンジを練っていけ、コード進行も考えろということですね。その点鍵盤楽器、なかんずくシンセは最強ですな……。(これも倍音の関係でボイシングに配慮しないといけないが)

 昔は聞き分けられなかった細かいところがだんだんわかるようになってきてるな、と思う今日この頃です。作曲楽しいよ、もう底なし沼よ(w)。