ソニータイマーは都市伝説か?

 ソニーの電化製品に内蔵されているという自動故障誘発タイマー、いわゆるソニータイマーですが、確かに自分も思い当たるフシはあって、かつて買った「DoDeCaHorn」というラジカセが、本当に1年経って保証期間切れ直後に故障しやがりまして。結構奮発したのに、修理すると高いのでそのまま不燃ゴミに出しましたが(今なら引き取りになるのかな?)

 あと、友人の家にあったソニーの大型TVが滅法調子が悪かったらしく、何度修理に出しても次々に故障して手を焼いたそう。これはたまたまそういう個体に当たってしまった可能性が高いけど。

 もっとも、本当にソニータイマーという部品が入っているわけではなく、部品の耐久性が低かったりすると、ちょうど1年とかの期限で故障するのでしょうね(ただ、工学理論的にこういう設計にすることは可能なので…)

 大昔のソニー製品はそういった意味では本当に優秀で、親父が(主に短波で日経を聞くために)持っていた「Skysensor 5800」という多バンドラジオなんて、軽く10年は持って、ガリもほぼ出ず20年以上動いてたと思う。
 これで海外の短波局に受信報告書を国際郵便で送って「ベリカード」とか貰ってたなあ(なつかしー、なんのことかわかる貴方は昭和世代ですね?笑)

 ある時期のソニーは品質管理を随分ないがしろにしていて、それが「ソニータイマー」と揶揄されるような短寿命の製品乱発になっていた可能性があります。
 「ソニータイマー」伝説をソニー幹部が公式に否定して以降、買ったラジカセは結構5年以上持っているしな。

 かつては世界制覇をしたソニーを始め日本の電機メーカーも、今では見る影もないですが。こういう品質管理、メカニック、ファームウェアの設計製造の優秀さは、日本の電子楽器メーカーが、今では一番色濃く伝統を受け継いでいるかもしれませんね。

 再び日本の製品が世界で輝くときが来るだろうか……。三菱重工のジェットなんかボロボロでいつまで経っても完成しない、一方ホンダジェットは量産・売れまくっている、なんて状態を見ると、政府と癒着結託するような大企業は駄目で、ベンチャー気風や独立独歩の企業からこそ、つまりお役人や政治家の目の届かないところから、そういうイノベーションは始まるのかもしれません。
(インテルの最初のCPU設計に参画したのは、日本のビジコンという中小企業のエンジニアでした。インテル自体もド田舎のポンコツ半導体会社だった時代)

 まあとはいえ、今のソニーは金融屋だったりコンテンツ屋だったり……そっちがほぼ本業なようですね。時代に合わせて変っていくべきところは、躊躇せずそうすべきということですか。

(ソニーのオーディオ用電子タイマー、これが本当本家本元の「ソニータイマー」が実家から出てきて、電源を入れたらなんと動いたので、驚きのあまりつらつらと書いてみましたw こいつ、ガチで40年前の製品だぞ……。
 ちょっとカッコイイこと言いますと、自分の中の音楽への想いもこんな感じですね。ちょっとカッコイイこと言いました)