TIPS: 日本が誇るDAW”ABILITY”高音質化

 たぶん日本全国で10人くらいしかユーザーがいないDAW、(株)インターネットのABILITY(Pro)――のチョイTIPS。……いや、いくらなんでもそんなことはないと思うが、毎日毎日起動して使い倒している人は本当にそれ位かもしれない(?)。そりゃCubaseなら100人単位でいるでしょうがね……。

 といっても一口メモみたいなもん、これがね、ミックス前に自分は必ずバウンス(オーディオ書き出し)して、そこからミックス作業に入ることにしているんですが、この書き出しファイル形式を48kHz/24Bitから48kHz/32bit(浮動小数点)にしたら、かなりはっきりとわかる位、音がクリアになって驚いたって話なのですわ。ここを読んでる方で何人ユーザーがいるか知りませんが、もしやってない方がいたら、ぜひ。というか、しばらく前のアップデートで32bit書き出しがデフォ値になったようなんだけど。
 32bitにすると音割れも原理的になくなりますが、それ以上に音質改善効果がありました。やはり24bitだと、まだ音質変化があるようで。最終的にCDフォーマットにする場合は44kHz/16bitで書き出しになるのですが。欠点としてはファイルサイズが増大するくらい。
 自分は2mixも勿論48/32で、マスタリング終わりでようやくCDフォーマットやmp3に書き出しです。

(この2mixも、48/24だと音が変ってしまう時は顕著だったが、48/32にした途端、DAWネイティブで鳴らしたそのまんまの状態の書き出しになった。驚きの白さTOP。いや洗剤か)

 ABILITYも3.0になってたぶんソフトをゼロから書き直しって位根本的改良を行ったようですが、オーディオエンジンも刷新されて元々高音質化しています。そこへ持ってきてこれは鬼に金棒(?)。
 そうそう、3.0の人柱期間も無事終って、また元のように安定した動きになってきました。たまに突然落ちることもあるが、まあ実用上は差し支えない安定度。なので2.0から上げてなかった方も安心してどうぞ。

 こいつは自分のような楽譜主義者にはうってつけのDAWなので、今後も頑張って欲しい。逆にDJさんには使いにくいかもしれない。
 まあ、ABILITYはガチ作編曲勢向けのDAWですわ、昔から。
(こいつの遠い先祖は、Rolandの「ミュージ郎」とかに付属していたソフトらしい)末永く、地道に活動しつつ使っていきますよ、この歳になると自分の分ってわかりますからね(w)。違うか。