日: 2019年11月28日

エロいミュージシャン

 何気なくYoutubeを見ていたら、原信夫とシャープス&フラッツの「シング・シング・シング」の動画が出てきて、これは見たい!とクリックしました。

 演奏は流石、もうビッグバンドジャズの最高峰という感じですが、コメント欄の皆さんが「エロい」って言っていて思わず笑ってしまった。曰く、大人の色気が溢れている、中高生が頑張ってますみたいな演奏とは大違い、どうやったらこんなにエロくなれますか、だそうです(w)。
 確かに、この円熟のプレイ、言われてみればエロいとしか表現しようがない。シャープス&フラッツは2010年に、バンマスの原さんがご高齢になられたこともあり活動停止していますが、若い子たちにネットでこんな風に言われていると知ったら、原さん始めメンバーの皆さん喜ばれるだろうなあ、と。
 しかし大人の色気とは、まさに言い得て妙。コメントは楽器をやっている人が多そうな印象だけど、だからこの演奏の価値が伝わるんでしょうね。
(海外から英語コメントも一杯!やっぱりこの凄さインターナショナルですわ)

 シャープス&フラッツはジャズナンバーだけでなく、歌伴も超一流だからなあ。こんな人たちが歌謡曲の伴奏をしていたんだから、そりゃ曲も売れるわけっすわ。
(ちなみに、インスト曲をやるときとは別の難しさが歌伴にはあるようで、必ずしもいいインストバンドが良い歌伴ができるわけでないようです。別スキルということです)

 そういえば美空ひばりが20代のときに吹き込んだジャズアルバムがあるんだけど、これ最初ラジオで聞いたとき、英語の発音も綺麗だし、「ん。ドリス・デイかな?にしては録音が新しいな」と思ってて(w)、まあ美空ひばりさんと知って仰天したんだけど(本当に天才!)、伴奏なんかどう聞いてもニューヨークの超一流ビッグバンドとしか思えなくて。もちろんシャープス&フラッツでした。ジャズマニア捕まえて音聞かせてクイズ出したらいいと思う、絶対わからないですよ。本格ジャズシンガー&東海岸ビッグバンドそのものなので、この録音は。
 いやーレベルが高い人には同レベルのバックバンドがつくもんですよ。すごいよね。