原始的プロモーション?

 特にインディーズのアーティストさんだと、プロモーション(宣伝)の方法にはいつも悩まされてるんじゃないでしょうか。どこかに所属していれば事務所やレコード会社が基本やってくれるわけで、そうでないと自分でやらないといけない。(って、今はネットについてはSNSで自力で、って方式になってきますね。個人アカウントでやった方が、ファンにも喜ばれる)。
 そうすると、あとは活字メディアや映像メディアってことになるけど、さすがにTV等でやるのは個人では無理なので、あとは(衰退しつつはあるが)活字メディア、ってことになるのかなあ?(Youtubeを除けば) 具体的には雑誌ですね。

 それで思い出したんだけど、自分が本を出したときは、関連の雑誌メディアに一杯献本して、書評欄などで取り上げて貰えるようプロモ活動したなあ。当時はまだ活字も物凄く元気で(商用インターネットの初期)、その後の反応はあんまり良くなかったが(w)。ぶっちゃけ、雑誌編集部には書評目当てで献本が一杯来るわけです。全部に目を通している時間もない。
 これなんかあくまで「プロモ」なので、例え酷評でも取り上げて貰えればめっけもの、っていう姿勢でした。これは活字業界特有の意識かもしれませんが、世に出た作品をどう評価するかは評価者の自由、そんなところまで介入したら言論統制みたいになるから、ってのがあります。

 音楽業界のメディアなんかはどうなんだろう。ゲラや写真まで見て徹底的にコントロールする人と、大まかな方針さえ教えてもらえれば自由にやって、っていう人の両極端じゃないかな? 企業の取材なんかは広報部に厳しくチェックされますよね。今は音楽系もあんまり自由にやれないのかなぁ? それでも批評系のメディアは、パブ記事(一般記事を装った広告記事)でない限り、自由なんだろうなあ。これはロックやジャズの専門誌だとそうですね(クラシックもか)。

 脱線しまくったのでプロモの話に戻すと、インディーズの場合、音楽雑誌の編集部に挨拶状(+宣材)を添えて新譜CDなどを送ると、ニュース欄やうまくいけばレビューで取り上げれてもらえる可能性はありそう。その場合も、やはり昔メジャーでやっていたとか、ある程度の知名度・実績は必要でしょう(その方が載る可能性は上がる)。ただレビュー等でこき下ろされても耐えられるような図太い神経は必要です(w)。それがいやならお金を払ってバブ記事にしてもらうしかない。まあどっかの業界で昔あったゴールドディスク商法ですね(笑)。

 こんな情報過多の時代なので、まず名前や活動実態を知ってもらわないと、どんな良い音楽をやっていても世の中に広まるということはまずない。名前を出すパブリシティと割り切って、雑誌にCDを送ってみるのもひとつの方法かもしれません。反応なかったら次は別の雑誌に、ということ。

 あと、元ライターなのにこんなこと言うのもなんだけど、今の時代はあんまり活字のレビュー内容を気にしなくてもいいんじゃないかなあ? そこまで信じ込む人っていない気もするし、むしろアマゾン等のレビューの方が影響力あったりね(笑)。だから、プロモの活字チャンネルって割り切っても良いと思います。僕らの時代は、まだかなり強い活字信仰があって、実際影響力ありましたからね。

 結局、良い音楽をやっているという事実が大事なので、どんと構えていればいいんですよ、特にキャリア長い人とかは。
 ま、この程度のプロモ活動は皆さんもうやってるかもしれないなあ。