日: 2019年11月15日

音感について

 作曲家と称しているからは当然かと思いますが、ボカロ曲を書いていた時代よりは、確実に準絶対音感的なものがついてきてる。
 まあしょうもない自慢っぽいけど、聞いて下さい(笑)。つい先日、日本が誇るインストのフュージョンバンド、カシオペアの名曲「ギャラクティック・ファンク」を、ふと思い返してたんですよ。
 長年活動しているバンドなので、幾つかバージョンがありますが、1982年にリーリトナー・バンドとがっぷり四つに組んでセッションしたアルバム「4X4」に収められていたやつ(どうでもいいが煩雑に80年代話が出てくるブログだなw)。延々とソロ回し、いわゆるバトルというやつがあるんですが、あのバックのコード(進行)。あれってずっとディグリーの「I」っぽいな、と思って。しかもあのコードって、テイストがなんかEっぽいけど違うかな? と。

 ここでカシオペアのリーダー、野呂一生さん監修のギタースコア「Best Selection」という伝家の宝刀を参照するわけです(自分なんかからすると、まさに神様レベルの音楽家)。公式スコアです。……これがね、ずばり合ってたんですわ。
 ワイもなかなかやるな、と(笑)、まあ自画自賛ですよ。
 たださすがにテンションまではわからなかった、「D/E」だそうですね(オンコード表記でなく、アッパーストラクチャー・トライアド=2段重ねのコード表記)。普通の書法だと「E7(9,11)」ですか。
 まあ長年聞いていた曲なので(今でも聞いている)、わかりやすかった、ってのはある。
(しかもこの曲、実はレコードには公式バンドスコアが付いていた。なぜか長年ミッドマンハッタンのスコアだと思っていたw 何を見ていたんだろう……当時は一杯#がついていて難しいなあとしか)

 コードのテイストやフレーバーで、これはメジャーセブンスとかディミニッシュとかオーギュメントだな、ってのはもう直感的にわかる。曲をずっと書いているとこういう感覚がついてくるんだな、と判りました。
 これはテンションについてもいえて、9/11/13あたりはかなり判る。オルタードテンションになるとちと難しいが。複数ってのも無理かなあ、これはもう聴音の技能になってくるかもしれませんが。
 基本的なところで、V7-IVなんて進むと、どうも落ち着かなかったり(音楽の流れがぶちっと切れた感じがする)、V7sus4-IVならアリだけど。こういうコード進行感も結構前についた。あと禁止系テンションもダメね、結局アレンジの時、音が当たって気持ち悪くて直す羽目になる。だから音楽理論というのは本当によく出来ているんだな、と。

 しかしこんなことを自慢気に書いているようじゃ、まだまだですか(w)。我←加油!