日: 2017年9月4日

ゆるキャラ汚れ系?

 名古屋の人にしかわからんと思う話。

 先日、熱田あたりの堀川沿いを散歩してたんですね。熱田というのは熱田神宮の一帯で、堀川というのは名古屋城を建造する時に作られた古い運河です。
 この堀川、市の中心部を通ってるんですが、まあどこの都市でもそうだと思うけど、こういう所は水がもうコーヒー色で(笑)。ドブ川といった方が早いかも、まだ木材の運搬には細々と使われているようだけど。

 で、周辺は緑も多く、公園もあって散歩には持ってこい(暑いのを除けば)なんですが、人通りもあんまりないし。ふと見ると工事現場みたいなゾーンの柵に、看板があって、ゆるキャラが描いてある。
 こいつがまた、どうも身体の輪郭がはっきりしないというか、有り体にいえば全体的に油膜っぽいというか、なんだろこれ?と思って眺めてた。
 そしたら、しばらく行ったところにまた看板があって、そこに説明が書いてあった。どうやら「ホリゴン」というらしい(ポリゴン、ではない)。堀川に棲んでいる恐竜で、油色ではなく透明なんだと。かなり苦しいが、川の水があれではいた仕方ない。堀川が建造された時からいるらしいが、最近は水が汚れて姿を隠してしまった。早く水をきれいにしてホリゴンに会おう!というのがキャッチフレーズらしい。

 しかしどう見ても全体的にブルーカラーなんだわこれが(w)。言ってみればゆるキャラ・汚れ系。最近はゆるキャラも数が増えてこんなのまで出てきたんですね。
 興味のある方は検索して見て下さい。
(今見たら、正体はティラノらしい? 体長2.5m/体重2トン)
 着ぐるみも出来ているなあ。…あ、あれが本体ですね、中に人はいません。

 一体どこまで増えるのか、ゆるキャラ(一説では二千体を超えているとか)。まあいわゆるマスコットキャラみたいなのも今は一緒くたにされているのでそうなるが、ゆるキャラは特に、行政宣伝や街おこしの手段として使われるところが特徴といえそうです。
 その起源は古墳時代のハニワにまで遡る、なんて書きたいところだが、あきらかにポケモンあたりが直接の起源だろうな(笑)。(ハニワが祖先としても)
 しかし、ハニワも当時の行政(?)が権力者の副葬品としたわけで、そういう意味ではまさにゆるキャラの直系元祖ってことかもしれん。

 ただ「ゴミを捨てるな」、の注意書きでは人は見てくれないし、こうやってちょっとでもアピール手段になっているのは面白いところ。しかし、ゆるキャラは増えてイラスト業界や着ぐるみ業界は潤っているのに、音楽業界はダメですね(笑)。ゆるキャラソングって聞かないものなあ。それともどこも営業をかけてないだけか?

 ということで、休日に散歩しながら、アレンジのアイディアを練ったりするのが最近のマイブームです。音楽理論も大事だが、アレンジはそれより発想の勝負みたいなところがある。